相手をうんざりさせるほど話し続ける人達の共通点を挙げると、一つ目はまず皆いい人達であるということ。
気持ちが優しくて、社会性もある。なのになぜか会話というコミュニケーションになると、キャッチボールができなくなってしまうのです・・・。普段はいい人なのに、一旦話し出すと、相手がうんざりしていることにまっったく気が付かない。
- マシンガントークがすごい人
- 口を開けば毎日同じことを愚痴る人
話しすぎてしまう理由
私が横須賀基地で働いていた時、同僚のフィリピン人男性・マノリート(仮名)がこんなことを漏らしました。
「俺さ、アンドレアと久本さん、それからレオノアの三人と同時に同じシフトに入ったら、絶対最後まで身が持たないと思う」
アンドレアとレオノアはフィリピン人女性従業員。
久本さんは日本人男性従業員でした。
私はこの三人にもう二人加えました。
「私はその三人に、中山さんとシンチャを足した5人と同時に一緒に働けって言われたら、相当きついわ」
中山さんは日本人女性従業員、シンチャはフィリピン人女性従業員でした。
この五人の共通点こそが、相手をうんざりさせるほど話し続ける様子が病的であるという点です。この5人でインターナショナルなゴレンジャーを結成したら収拾がつかなくて、内紛が始まることは目に見えていましたが、傍から見る分には面白い戦いだろうなぁと思いました。
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久本さんとアンドレアが話し続ける理由は、二人とも一人暮らしで家に帰ると話す相手がいないため、出勤するとここぞとばかりに話しまうということでした。これは簡単に想像できるし、理解もできますよね。
中山さんは小さなお子さんを持つシングルマザーだったため、家に帰ってする会話といえば、子供の目線の高さに合わせた会話ばかり。ですから職場での大人同士の会話(といっても中山さんが一方的に話しているだけ)が楽しくて仕方がなかったのでしょう。
レオノアとシンチャは二人とも幸せな結婚生活を送っており、家に帰れば愛する夫と語らうことだってできるのに、なぜ職場でたらたらとしょうもないことについて話し続けるのか、想像すらできませんでした。
だけどあれだけ話し続けるのですから、周囲から見てもわからない「満たされない何か」があったのでしょう。家族や他人に100%満たしてもらおうとすることをやめれば、私とマノリートの耳から出血しそうなほど話して聞かせ続けるということもなかったでしょうに。
もう一つの共通点。それは自分が「話してばかりいる」という自覚がないということ
中山さんがある日ぷりぷりしながら、ある従業員に関してこんなことを愚痴っていました。
「あいつさ、私が何か話しても、すぐに自分の話かぶせてくるんだよね。自分の話ばっかりして、それを聞かされてる私の気持ちも考えないの。完全に一方通行で会話にならないっつーの」
中山さん、そのお言葉、そっくりそのままお返しいたします。
こんな風に、自分ばかりが話しているという自覚がまったくないのです。そんな中山さんが、第二の人生をともに歩むパートナー探しに奔走していた頃、ブラインドデートをしました。
実際に会うまではメールなどで盛り上がったのに、デート以降はなんだかお相手がそっけなくなってしまったとのこと。そのことについて悩んでいるようだったので「中山さん、もしかしてデートした時に、喋りすぎてしまったということはありませんか?」と聞いてみました。
「そんなことはないと思う。向こうも楽しんでくれていたみたいで、ずっと同じお店で何時間も喋っていたんだから」
多分中山さんがずっと喋っていたんだろうな・・・。
こうやって幸せが逃げていくのです。
結論
- 聞かされる側の気持ちにまったく気づかず話し続ける人は、満たされていない=自分で自分を満たす方法を知らない。
- こういう相手に「聞き流す」は通用しない。聞き流されているか、きちんと聞いてもらえているかは関係なく、ただ話し続けたいだけの人達。
かかし同然でそこに立って聞き流していても疲れてしまうので、この人達が近づいてきたら、やることがあるふりをしてその場からさりげなく立ち去ろう。
アナ登場記事:(34)職場のウザい人、困ったちゃん(nuke) - Inside the gate(bubblyな女性がアナです)