Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

古きよき横濱とみなとみらいの対比が好きです


久しぶりに伊勢佐木町まで行ってきました。関内~伊勢佐木町は私のヒーリングスポットです。相性がいい。時々吸い寄せられるようにのこのこ出て行ってしまいます。

おじさん人口が多い!イセザキモール

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白塗りxフリルのついたドレスを着た老娼婦・メリーさんがふらついていた頃の時代の面影が残っているようです(私はメリーさんがいた頃のモールの様子を知るわけではありませんけどね・・・)。
どんどん開発が進んで新しくなっていくだけではなく、新しさと古さがちゃんと共存しているエリアだから好きなのです。できたらもうこれ以上「新」は取り入れずにこのままの伊勢佐木町であってほしいです。
通行人におけるおじさんの比率が高い理由は、横浜にお住まいの方ならご存知ですよね・・・。日ノ出町ー伊勢佐木町ー曙町は風俗店が多いからです。だからこのモールが通り道になっちゃってるんじゃないかな。
だけどそれが伊勢佐木町に必要な古さを維持してくれている、重要な要素なのではないでしょうか。お金をかけても守れないもの、時代の流れとともに変わってゆくものは当然あるけれど、風俗店の多いエリアをうろつくおじさんが醸し出すものは、いつの時代も変わりませんから。

ここで食事をしました バラッカ

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イセザキモールの中の小さなお店で、私達が入店した17時ちょっとすぎくらいはがらがらだったのに、18時を過ぎたらあっという間にお店が埋まってしまいました。早めに入ってよかったぁ~。
幅が狭くて奥行のある作りの店内には、長めのカウンターと、テーブル席がわずか(テーブル席は数が思い出せません)。おすすめはタコのジェノベーゼ!!
二人でブランデー一杯ずつとパスタx2、前菜x1で5500円くらいでした。

ここで飲みました メリサ ケバブ&バー

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これもイセザキモールの中。ここ、ターキッシュバーなんだけど、どぶ板のhookah bars(フーカバー=水タバコが楽しめるバー)と全然雰囲気が違うの。いかに自分がどぶ板に毒されているのかがよくわかりました(汗)。
どぶ板のhookah barsには、あれらにはあれらの良さがあるんですよ。お洒落である必要はない。どぶ板が洗練されたら駄目なのです。
だけどこの写真を撮影した20分後くらいに、中年の日本人男性の団体が入ってきて、雰囲気はめちゃくちゃになりました。
男性店員が流ちょうな日本語で「お兄さん達、これから変なところに行くんでしょう!」と盛り上げていました。やはりイセザキモールといえば話はそっちに流れていきますよね・・・。

横浜のもう一つの顔 みなとみらい

これはみなとみらい。伊勢佐木町~関内~みなとみらいという風に歩いていくと、徒歩圏内でこれだけ横浜は違う顔を見せるものなのか、といまだに楽しめます。
みなとみらいの夜景は綺麗だけど、やはりこのエリアはデートスポットとして過大評価されていると思います。私も夫も年寄りなので、古い横濱の方が好きです。

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ここと伊勢佐木町や関内を比べると、後者の古い良さみたいなものがよくわかりますので、お散歩してみてね。
ホテルを拠点にすると、新しい横浜と古い横浜(横濱と書いた方がしっくりくる)を散策してみるのはいかがでしょうか。

みなとみらいでおすすめのホテル

観光地として演出された「新の横浜」の真っただ中にあります。コスモワールドの大観覧車が部屋から見えて、ジェットコースターの乗客の歓声・悲鳴も聞こえます。
このホテルをおすすめするのは、新しい横浜のど真ん中にあるにも関わらず、雰囲気が落ち着いているところ。でも今はどうでしょう・・・もしも中国人観光客がこのホテルまで押し寄せていたら・・・・ああああぁぁ・・・・。

濱のメリーさん

このブログの読者ならご存じの方も多いはず。

【ドキュメンタリーです】

ここまで老いても白塗りの厚塗りでラブリーな装いの娼婦、メリーさん。
自分が愛したアメリカ人将校がいつ帰ってきても、一番きれいな自分を見せたいから、あるいは将校が自分を見つけやすいように、なのか忘れてしまいましたが、とにかくこのメイクとファッションには理由があるのです(見つけたとしたら将校は逃げるだろうな・・・)。
メリーさんがちょこんと座っているのを見た女子高校生が「うわっ、置物?!」というようなことを言って始まるこのドキュメンタリー。メリーさんはぱっと見そのくらい奇怪です。
そんなメリーさんがうろうろしていたイセザキモール。客の中には「メリーさんが使った食器は嫌」という人もいたそうです。

「おうちがほしい・・・」がメリーさんの願いでした。その願いはかなったのか?それとものたれ死んでしまったのか?

ヨコハマメリー [DVD]

イセザキモールや山下公園にも近い、関内周辺でおすすめのホテル

客室の大きな窓から眺める横浜港の朝焼けは絶景です。


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日常会話の中には、第四文型と第五文型がうようよしている

耳がつい第五文型を拾ってしまう。 

横須賀基地で働いていた時に聞こえてきた会話、あるいは夫や友人達との会話で第四・第五文型がいかに頻繁に使われるか、正の字を書いてカウントする間もありません。いたるところにちりばめられていて、とにかく多いのです。

第四文型 S+V+O+О

Can you do me a favor?
「お願いを聞いてもらえますか?」

なんてよい例ですね。

you=(主語)

do=(動詞)

me=(目的語)

a favor=(目的語)

関連記事:(11)あほくさいと思いながら解いていた書き換え問題が、実は日常会話で頻出であるという事実 - Inside the gate

第五文型 S+V+O+C

私が接客業に就いていた時、家族で来店されたお客様がいました。

My little friend

その家族が食事を終え、お母さまはテーブルをさっと片付けゴミを捨てに行きました。その間私はお子さん(男の子)のそばにおり、その子が帰り支度をするために、ジャケットを着るのを手伝っていたのです。するとその可愛い男の子はお母様に嬉しそうにこういいました。


"Mom, look! She's helping me put on my jacket!"
「ママ、見て!彼女は僕がジャケットを着るのを手伝ってくれてるんだ!」

She= S(主語)

(is) helping=V(動詞)

me=O(目的語)

put (on)=C(補語)

この子はネイティブスピーカーですから「第五文型を話している」という感覚などありません。他のアメリカ人もそうです。だけどこの第五文型って日常会話で本当に頻出で、基本中の基本だなと思いましたし、学校で習った英語がこういう風に切り取ったようにクリアに聞こえてくると、ちゃんと授業を頑張っておいてよかったなぁと思いました。使役動詞(let/have/makeなど)・知覚動詞(watch/see/hearなど)だけしっかりおさえておくだけでも、だいぶ違うと思いますよ。

ALL IN ONE Re-Startをお持ちの方はLesson39「第1文型(S+V)」(P.96)からLesson58「第5文型(知覚動詞)」(P.136)をご覧ください。

★おまけ★ フリートーク

男の子がジャケットを着るのを手伝っていると、お母様がその子にこう聞きました。

"What do you say?"
「(こういう時は)なんていうの?」

ベースで働いていると、大人→小さな子供への語りかけでThank you やI'm sorryを促すための、よく聞くフレーズです。当ブログで紹介した"Excuse Me! A Little Book of Manners"でも出てきます。
「ありがとう」と「すみません」がきちんと言える人になってほしいというのは、どこの国でも同じようですね。

 
あとはこんな文章も耳にしました。

36 - High Five

小さな男の子は私にジャケットを着せてもらった後、くるっとこちらを向いて右手を突き上げました。私はてっきり画像のようなハイファイブがしたいのだろうと思い手を合わせようとしたのですが、男の子はぱちんと手をあわせてきません。その様子を見たお母さまが、こう質問をしたのです。

"You want a high five or a fist pump?"
「ハイファイブしてほしいの?それともフィストパンプしてほしいの?」


男の子は照れくさそうに"Both."「どっちも」と答えました。そこでハイファイブをやって、そして次はフィストパンプ(お互い手をグーにして、こつんと合わせる)しました。キュート過ぎて鼻血でそう。

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「いやん、それはハラスメント」とびくびくしていると仕事にならない横須賀基地(1)

「客に何か言われたら、相手が気が済むまで平謝り」という光景はまず見られない横須賀基地。お客様は宝物ですが神様ではありません。そこで接客業に就いていた時に感じたこと、学んだことです。

私よりもうんと若いのに、頭の回転が速くて機転とはったりの利いた従業員カイルや、私が受けたパワハラの相談相手になってくれたレイチェルは、客とのトラブル対応に不可欠の存在でした。
特にレイチェルは女性なのに感情的になることなく、とてもプロフェッショナルに職務を遂行することができた人だったので、同性としても従業員としても尊敬していました。


そんな二人に褒められるととても嬉しかったのですが、どんな風に褒めてくれたかというと、こうでした。

"I actually like it when you have an attitude."

ずるい同僚や無礼な客に対して、私がちょっと強めの態度をとる時の様子が、実は二人は好きだったのです。
「いや~ん、お客にこんなこと言われたの。ちょっとここにきて対応してくれる?」とすぐにカイルやレイチェルに泣きつくのではなく、まず自分できちんと対応できるところまでする。エスカレーションはその後です
普段の私は穏やかで、いえ、おそらく穏やかすぎて、カイルがkitten head(子猫の頭のように柔らかくてふわふわしていて頼りない感じがする)というニックネームで呼ぶほどでした。

Me so tired


だけど普段とのギャップの使い方くらい私も知っていました。
年上だからというだけでわがまましたい放題のフィリピン人のおばちゃん達や、理不尽なことを言ってくるような客やハラスメントをしてくる客のように、ここはばしっと言っておかないと駄目だなと感じると、表現に気をつけつつもはっきりとNo.を伝えていました。
あるいは相手が相当バカならば、2,3分経ってから「もしかしてあれは皮肉だったのかな?」とじわじわ効いてくるような皮肉をジャブのごとく使ったりしましたよ。

「こんなこと言われたの!」と騒いでヘルプを求める「こんなこと」のレベルを上げよう

防衛省によって雇用されている従業員達(そのほとんどが日本人とフィリピン人)は、米政府雇用のアメリカ人従業員達から見ると「その程度でぎゃーぎゃー言ってんの?」ということが多かったのです。「そのくらいなら自分達で対応してね」ということですね。

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英語力やコミュニケーション能力がないと、どうしてもネイティブスピーカーの従業員に泣きつくことになるし、そういう従業員をフォローすることは、彼らの仕事でもありますから仕方がない。
だけど経験を積み重ねることで、他の人に頼らず自分だけで対応できるハラスメントの幅は広げていくべきですが、残念ながらボキャブラリーなどが積み重ならない人はいます。語学の習得には向き不向きがありますから。
そういうフィリピン人従業員達の尻ぬぐいは本当に疲れましたが、彼女達に支払われるお給料は、日本国民が支払っている税金です。こういうのを見ていると正直言って「おまえらもっと努力しろよ」と思いました。5年以上ベースで働いているのに英語がブロークンのままとか、ありえないでしょう?!
特にIHAはボーナスも住宅手当も地域手当も、勤続年数によっては退職金も出るんだよ~。本来ならあなた達よりももっと適格な日本人がいるのに、その雇用の機会を奪ってまでそれらを享受している立場なら、もっと頑張ってよ。
話がそれました。

日本人だからとバカにしてくるアメリカ人客に対する対応

私が遭遇して自分で対応して終わらせたハラスメントの例として、こんなものがありますが、ここまでひどい客は横須賀基地でもそう遭遇しませんでした。ほとんどのお客様が普通の方でしたから、そんな感じで読んでください。

ある晩カウンターに立っていたら、ギャングのような服装をした男性客がやってきました。挨拶をすると、その男性はメニューを手に取りましたが、何をオーダーするのか決めるのに少し時間が必要なようでした。
2,3分経ったので私が"Are you ready(to order)?"と聞くと、その男性客はこう言い返しました。

"Yes, I'm ready. Are YOU ready?"

私は待っている側だったというのにこんなことを聞くなんて、変な人だなぁと思いました。

"Yes, I am. What can I get you?"

"Are you really ready?"

この人何が言いたいんだろう・・・

"Yes.....? (イラっとして)Would you like to order or no?"

"Are you ready for a big dick?"

ああ、私はからかわれているのだとわかりました。立派なハラスメントですよ。キレかけましたが、ここは少し我慢です。まずはこの男のオーダーを取りました。そして会計を先に済ませます(理由は後述)。
そしてレシートを渡しながらこう答えました。

"I'll go grab security and you'll repeat what you just asked me when they get here. "
「セキュリティを連れてきますので、彼らが到着したら今私に言ったことをもう一度言ってみてください。」

この男性客は焦りました。そしてすぐに無言で立ち去り、当然オーダーした食べ物を取りに戻ってくることはありませんでした。セキュリティが張り付いていたらもうおしまいですからね。横須賀基地で働いていた時は、こういう風になんだかんだいってハラスメントから守られている感じはすごくありました。

そして私はカイルを呼び出しました。

「おなかすいてる?」

夜食を必要としているカイルはすぐにやってきてたので、やつがオーダーしていった食べ物を渡しました。
カイルはにやにやしながら「マリア、いったい何をやったんだ?」と聞くのです。

「お客さんからおごってもらった」

目を細めながら私をじっと見て、薄々何があったのか気づきながら「せっかくだからもらうよ!」と言い、それのフリーフードを持ってるんるんと歩き去っていくカイル。そんなものです。

自分で判断してはいけないこと

なんでも自分で対応しようとせず、「これはより大きな権限がある人間の判断を仰いだ方がよい」ということは必ずエスカレートさせます。例えば米軍基地内で気をつけなくてはいけないのが、忘れ物の扱いや救急車を呼ぶ時。
ミリタリーID, アメリカ合衆国のパスポート(特に赤いパスポート=Special Issuance Passport)などが忘れ物に含まれていて、それを引き取りに来た人間が持ち主以外の場合など、必ずレイチェル達に確認してしました。
米軍のIDやアメリカ合衆国のパスポートは、プラチナカードみたいなものですからね。


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なぜニコラス・スパークスの本は読まれるのか

登場人物達はあまりにもご都合主義。

朴訥としているけれど、温かい心の持ち主である青年。
その青年が恋に落ちるのは、ちゃんと貞操観念があって、飾らないのになぜだか人目を引くナチュラル・ビューティー。おまけに性格までよい。

恋愛小説の名手、ニコラス・スパークスの書く小説に出てくる登場人物達はたいていそんな感じです。女性主人公はたいてい男性著者の好みが反映されますから、おそらくスパークス氏の好みもそんな感じなのでしょう。
で、マンネリのようでありながら、引き込まれてしまうのがスパークス氏の作品です。なぜ彼の作品は売れるのでしょうか?

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(アメリカの書籍って平積みされるレベルのものはどれも#1 NEW YORK TIMES BEST SELLERって書いてありますよね・・・・)

女目線で書かれている→メルヘンな女性ファンの心をとらえて離さない

著者は男性ですが、なぜか女性の視点から書かれているんですね。女心をよくわかってくれるゲイの男友達的な温かさを感じる文章です。女性が共感しやすく、逆に男性が読んだら(・・・といっても、男性読者はほとんどいないでしょう)「こういう男が存在するのは、恋愛小説の中だけですから。僕達にこれを求めないでね」と言いたくなるようなセリフや描写の連続です。例えばこんな感じ。

I marveled at the easy way Savannah showed her emotions and the tenderness of her expression as I told her about my dad.
When she kissed me afterward, I tasted the sweetness of her breath. I reached for her hand.

"I'm going to marry you one day, you know."
"Is that a promise?"
"If you want it to be."

(Dear Johnより引用)


うっわー臭いわーと思ってしまうのは、私が歳をとってしまった証拠でしょう。
いや、年齢は関係ないですね。だって、休暇を終えて駐屯地のドイツに戻っていくJohnに「機内で暇つぶしに読んでね」と、Savannahが渡した手紙には「満月の時期の最初の夜は、月を見上げて私のことを思ってください」(寒)って書いてあるんですけど、私は自分がSavannahの年齢(21歳かな)の時、こういうことを書こうと思いませんでしたからね。
それからSavannahからJohnへの別れの手紙も超女目線なんですよ。とにかく長い!別れようとしている人間にそんな長いもん書くなよ!
「こんな別れ方をする私だけど、いい人、いい女だったと思われたい」という利己的な考えが手紙の節々から感じられて、背中がぞぞぉっとしました。私だったら「あの女最低だな!」と思われた方が気が楽だけどな。
まあ、こんな風につっこみたくなるんだけど、読んでしまうですねぇ・・・。

なんだかんだ言って刺さる

私はこの作品を読んで楽しむには歳をとりすぎています。アメリカではおそらく10代後半~20代半ばくらいの女性が読んではまるのが、スパークス氏の作品ではないでしょうか。
だけどスパークスが描く心情の揺れ情景の描写の細かさ・的確さ・美しさは素晴らしい!粗末な家に自閉症を患う父親と二人で暮らした、少年時代のJohnの憤りとか、がつんと来るんですよ。貧乏で鬱々とした様子の描写なんて、その家の様子が目に見えてくるようです。

Abandoned Old Home

だから私はニコラス・スパークス氏の作品は、最低でも二回読みます。なぜ二回なのかはまた別の記事で書きます。

エンターテイメントに徹している

読みだしてすぐにスパークス氏の「読者の時間を無駄にしません」という囁きが聞こえてきそう。といいますのも、よい意味でpredictable(展開が予想できる)なのです。
例えばDear Johnなら、JohnとSavannahが恋に落ちるのは読んでいてすぐにわかるんだけど、Savannahの幼馴染で、同性から見てもいいやつのTimを早めの段階で登場させ、伏線を張る。これが伏線というよりは、もうばればれなんだけど、それでも読み続けてしまうんですよ。「スパークス氏は読者を裏切らない」と期待していいのです。朝吹真理子さんの「きことわ」を読み終えた時のあの「で、なんだったんだろう・・・・」「金はもういいから時間を返せ」という虚しさを味わうことは、絶対にないのです。

Dear John

その他おすすめの洋書

      1. Emily Giffin著"Something Borrowed"はより口語的で展開も早いので読みやすいけど、ちょっと軽すぎるかなぁという感じ。女子トーク特有の浅さを英語で読む感じ。だからこそ洋書は初めてという人にはおすすめです。

    1. The Namesake (ジュンパ・ラヒリ著)
      もしも私が大人を対象としたリーディングのクラスに参加するとしたら、これが教科書であってほしい。この一冊についてディスカッションができる仲間が欲しいです。

英語力も必要ですが、この作品を堪能できた人となら、ディスカッションを通じて刺激を与えあえると思うから。
インドからアメリカに移民した両親。アメリカで生まれ、アメリカ人として育った子供達は、両親の努力の甲斐なく、自分達のルーツに興味も誇りもありません。恋人も非ヒンズー教徒。親子なのに、わかりあえない。
TOEIC800点くらいの方におすすめですが、映画を見てストーリーをつかんでから原作を読めば、800点に届かない人でもとっつきやすいと思います。


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「ワシントン州で暮らすならシアトルだけじゃなく、Tacomaもいいよ」ですって


USSロナルド・レーガンが停泊中の横須賀基地は、人口が増えます。レーガンの船員だけでなく、レーガンで働くコントラクター達もアメリカから戻ってくるからです。
そのコントラクターの方から聞いたのですが、ワシントン州と言えばシアトルが有名ですが、彼はTacoma(トゥウマ)がおすすめだそうです。

「Tacomaって言っても日本人は知っている人がいないから、"I'm from Seattle."って言ってるんだ(笑)」

これって神奈川県にたとえると、秦野や伊勢原あたりの人が"I'm from Yokohama."って言いたくなるのと同じ感覚でしょうか。「まあ近いしぃ、どうせ秦野って言ってもわかんないし」みたいな。

Tacomaは色んな人種がいて楽しい

この方は、レーガンが横須賀から出てしまっている間はアメリカ・ワシントン州に戻って働いているわけですが、Tacomaから海軍の街・Bremertonに通勤しているそうです。そしてこういっていました。
「Bremertonは住まない理由?redneck(田舎の無教養の白人)ばっかりだからだよ!racistばっかりさ」


こう話す彼自身は、白人です。

「Tacomaは黒人、ヒスパニック、アジアン、白人…色んな人種がともに暮らしてる。それでも何の問題もないんだよ。シアトルよりも安いし、海沿いの眺めのよいアパートメントももちろんシアトルに比べたら安く借りられるんだ」

Tacoma, WA Aerial Panoramic

Tune it out. Racistなんて気にしないことで、余計なストレスを溜めない

Tacoma⇔Bremertonは通勤用の無料シャトルバスが出ているため、通勤はとても楽なんですって。だけど乗り合いだから、やはり途中から色んな人が乗ってきます。このお話をしてくれた男性が苦手な、redneck達も乗ってきます・・・。
最初はそういう人達の話をバスに揺られながら聞くのが苦痛でしかたがなかったけど、今はバスに乗ったらすぐにヘッドフォンをして、redneck達の話す内容を自分の世界に入れないようにしているとのこと。
聞いていて不快な気分になるとわかっているような話は耳に入れなきゃいいんですよね。
"You need to tune it out. You have to keep your stress under control."

tune out: 耳に入れない、耳を貸さない


「Bremertonは仕事をしに行く場所。redneckと関わるのも仕事中だけ。自分の仕事をしっかりやって、Tacomaに戻ってくれば幸せなんだ」

割り切っていきましょう!

タコマ (ワシントン州) - Wikipedia


関連記事:なぜか私の周りで不人気なニュージャージー州。その理由について聞いてみた - Inside the gate

ヒスパニック系の子供達の可愛らしさがすごい

横須賀基地をうろついていると、思わず振り返ってしまうほど可愛い子供達にたくさん会います。白人、黒人、ヒスパニック、アジアン、そしてmixed
私がベースで働いていた時、「可愛い!」と従業員達に声をあげさせる回数が最も多かったのが・・・・

ヒスパニック系

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(Thank you for letting me share this photo, A! )

日本のアパレルが使いたがる外国人の子供モデルは、金髪x碧眼、あるいは目や髪の色にかかわらず、単に白人がいまだに多いようですね。
だけど私が働いていた施設ではヒスパニック系のインパクトのある可愛さに夢中になる従業員が続出でした(私自身も含めて)。
男の子も女の子も、くるんと長いまつ毛、黒くて潤んだ大きな瞳が特徴です。ミス・ユニバース輩出国が中南米に偏りがちなのも、納得の可愛さ。こりゃ将来美人になるだろうなぁと思う子がたくさんいました。
ただしあの大会に出場する中南米諸国の代表達は、子供達のように神様が与えた美しさだけではなく、それにちょっと手を加えた人造人間でもありますけどね・・・。

父ちゃん怖い

だいぶ前の話になりますが、この記事の冒頭の画像の使用を快諾してくれた、メキシコ人の男友達(画像の女の子の父親)に「これだけ娘が可愛い子だと、将来は色々心配だねぇ」と言ってみたところ「(愛娘にボーイフレンドを紹介される日を)家で銃を構えて待っているよ」という冗談が返ってきました。
だけどあながちこれは冗談でもなさそうです。メキシコ人の多くはカトリック教徒ですから、例えば結婚前に子供ができてしまったとしたら、男性は女性の父親に挨拶する際に命がけになるでしょう。ある程度高い社会階級に属する人達は特に。


関連記事:ヒスパニック系の母ちゃんが怖い - Inside the gate

女を疲れさせる曖昧な関係 He's still on the market.(1)

アメリカのライトなデート文化を理解しよう - Inside the gate  という記事の続きです。

アメリカ人は「デートしている=一対一のカップル」とは限らないという好例を、かつて放送されていた大人気TVドラマ・Sex and the Cityの動画で見てみましょう。
極端な例ではありますが、わかりやすいですよ。

青いドレスを着ている女性はこのドラマの主役・キャリー
スーツの男性はMr.ビッグ。キャリーが夢中になっている、完璧がスーツを着て歩いているような魅力的な男性で、デートし始めてまだ間もない関係です。
彼と食事をしている美女がジュリア

キャリーが女友達と食事をしていたレストランで、なんとMr.ビッグはジュリアとデート中で、それにキャリーが気づいてしまいます・・・だけど修羅場にはなりません。
なぜならキャリーとMr.ビッグはまだboyfriendとgirlfriendの関係ではないから。お互いフリーエージェントの状態です。
美女ジュリアに紹介されて、大人のレディらしくきちんと笑顔で挨拶できたキャリーですが、Mr.ビッグにのぼせあがっているキャリーはこのまま引き下がるわけにはいきませんでした。

二股かけられた!と騒ぐ前に「つきあいの深さ」について考えてみよう

キャリー:「デート中かしら?」

Mr.ビッグ:「そんなものだね」

キャリー:「仕事絡みの予定があるって言っていたと思っていたわ」

Mr.ビッグ:「僕はディナーって言ったはずだよ」


こんなやりとりが行われます。そしてついさっきまでキャリーのおのろけを聞かされていた女友達3人は気まずくなってその場から立ち去ります。そしてキャリーは自分が投稿しているコラムにこうまとめるのです。

True. We had never discussed exclusivity. But while for me the idea of seeing another man would be like trying to fit another outfit into an overstuffed suitcase, Big was happily dating another woman like it was the most natural thing in the world.

まあ確かにね。私達は一対一のおつきあいをするかどうかについて、話したことはなかったわ。だけど私にとって他の男性ともデートしてみるということが、まるで既にぱんぱんのスーツケースにもう一着衣服を詰め込もうとするようなことであるのに対し、ビッグはといえば、世界中で最もあたりまえのことのように、他の女性とも幸せそうにデートしていたってこと。

二人のつきあいの深さはまだそんなもの。「あちらが他の人とも出かけているなら私も」とやってもいいような状態。なのにキャリーが欲しいのはMr.ビッグだけ。他の男性ともどんどんデートしてthe oneを見つけようと思っても、もう既にthe oneが目の前にいるのだから、他の男性とデートする気にならないでしょう。

grin.

キャリーが欲しいのは、きっとこんな一対一の安心できそうな関係。

なのにビッグにとって、自分はまだthe oneではないとつきつけられてしまったわけです。
恋愛市場における自分の価値を熟知しているビッグは、まだまだキャリー一人に独占されるつもりはなく、市場に留まりたい。He's still on the market.

恋のシーソーゲームは、片方が重すぎると、軽すぎて上に留まってしまっている側からgame overを告げられてしまいます。

girlfriendという言葉を使わないことで、「シリアスな関係ではない」とサインを出す

プレイボーイのビッグ、要所要所でうまいこと言って逃げていますよね(笑)。

キャリーと一緒に顔を出したパーティーで、ビッグの唇に思いっきりキスしてきた女性・メリッサ。彼女についてキャリーに問い詰められた時は

She's the friend I went to travel with.
「旅行に一緒に行った友達」


と言って逃げています。それ以上でもそれ以下でもない女性ってこと。そしてそういう女性がメリッサにもいそうだよなと、匂わせている感じがします・・・。

続きまして、同じパーティーにて、ビッグがマックスという友人にキャリーを紹介した時のこと。

I want you to meet someone very special.
「とても特別な人に会ってほしいんだ」

とマックスにキャリーを紹介しました。まだgirlfriendとして紹介したくないのです。これだけでもキャリーにはショックなのに、なんとマックスったら「(特別な人・・・・?ああっ!)ジュリアだね!」と呼んでしまうのです。もう踏んだり蹴ったりですね。
そしてキャリーは「ニューヨークシティでは、もはや一対一の関係を求めることは不可能なのだろうか」というようなことを書いてコラムをまとめるのです。

男女が互いに対して感じているものの熱さ、深さが違うと、それほど熱くなく気持ちも浅い方が、二人の関係において優勢になり、主導権を握ることになります。そして熱くのぼせ上っている方は、振り回される・・・。多くの場合、女が疲れてしまうわけですが、惚れたら負けですよ。

関連動画

何回見ても笑ってしまう動画。でもリアルです。

www.instagram.com

◆参考までにどうぞ

ステキな外国人に恋したら英語がペラペラになりました。Stage4

  • 恋は盲目
  • 二人の間柄
  • 恋愛感情のレベル
  • 親しい呼び名
  • つきあいの深さ

関連記事: 女を疲れさせる曖昧な関係 He's still on the market(2) - Inside the gate