Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

バイブルを一冊あげろと言われたら・・・

国際離婚に踏み切れない夫婦達 - Inside the gateという記事にレイチェル様という方から「このブログは私のバイブルです!」というコメントをいただきました。恐縮です。
アンチもかなりいるこのブログですが、誰かのお役に立てていると思うとやっぱり嬉しい。 ウェブ上で文章を書く以上、嫌われてもいいから「面白かった!」と言ってくれる読者がいるのは嬉しいです。そういう人が1,2人くらいしかいなくても、私はずっと文章を書き続けるでしょう。

writer

Cosmopolitanを恋愛のバイブルだと思っていた若い頃

ところで私がレイチェル様くらい若い頃、バイブルだと思って毎月読んでいた雑誌"Cosmopolitan"が、実は「ものすごく薄っぺらい雑誌なんじゃないか・・・」(書籍の物理的な薄さではなく、内容の薄さ)と、ある日急に感じてしまいました。映画「キューティー・ブロンド」でも、ほんの一瞬ですがバイブルとして登場しましたね。
どのくらい薄っぺらいかというとこんな感じ。以下うろ覚えです。

特集:彼の心を掴んで離さない方法

NBA 2K14

「男性はguy's girlが好き。だからスポーツ観戦を積極的に楽しみましょう。例えばNBAを観戦しながらこんなことを言ってみると、スポーツに詳しいことをアピールできていいですよ。
『ああっ!またリバウンドをとられちゃったじゃない。XXXXXX(選手の名前)ったら何やってんの?!』」


Urban Dictionary: guy's girl

これ、実際にやってみた馬鹿なアメリカンガールがいるのか・・・??
一回そう思ったら、もう二度と読まなくなりました。一気につまらなくなったのです。だけどその後道標となる一冊に出会います。

バイブルとの出会い

バイブルは、大富豪ロスチャイルド家に嫁いだフランス人B級女優ナディーヌ・ド・ロスチャイルドさんのシンデレラストーリー「男爵夫人は朝五時にご帰館」。

30年以上前に出版された古い書籍ですが、今でも時々読み返します。
これは若い女性達に是非読んでほしい一冊ですが、既婚女性が読んでもためになることが多いです。
バイブルと呼ぶほど素晴らしい理由は、現実的であるということ。
著者は「男心を掴んで離さない方法」については触れていません。

「夫は浮気しないわ。出会った頃のときめきだって失われていないし、今でも恋人気分よ♪」
などと言わないのです。夫人は男性の本能を受け入れたうえで、「長所も短所も桁外れに大きい」夫のエドモン・ド・ロスチャイルド氏をうまく操縦していました。手綱の握り具合がちょうどよいのです。
もしロスチャイルド夫妻が若かった頃にFaceTimeなどのツールがあったとしても、きっと夫人はそのツールを使って浮気を防ごう、夫をコントロールしようとは思わなかったでしょう。

詳しいレビューはサブブログで書いていますので、お時間のある時にお読みください。

ロスチャイルド夫人に学ぶ (1)お金がないことを言い訳にしない、自立した少女時代 - マリア様はお見通し


他にもおすすめの書籍

ロスチャイルド家の上流恋愛作法―愛される女性たちの秘密 | ナディーヌ ロスチャイルド, Nadine De Rothschild, 鳥取 絹子 |本 | 通販 | Amazon



男爵夫人は朝五時にご帰館」がロスチャイルド夫人の生い立ちから女優時代のことまですべて書かれているのに対し、この書籍はロスチャイルド夫人の恋愛観だけを凝縮した一冊です。だからささっと夫人の恋愛論だけかじりたい人にはおすすめです。
登場人物が欧米のセレブリティばかりなので、自分にはまったく関係ない、役に立たないアドバイスのようにも感じられるかもしれません。だけど社会階級や時代が変わっても、男と女って基本的な部分は変わらないところがあります。
そういうベーシックなことを、まるでゴシップ誌でも読む感じでさらっと学べる一冊です。薄いからあっという間に読めますよ。

「会社に行くのがつらい」はこうやって乗り切った

この世の中で会社に行くのが楽しみで仕方がない人なんていないと思いますが、会社に行くのがつらい理由は色々あるでしょう。
ノルマがきついといった仕事のプレッシャーだったり、人間関係が原因だったり・・・。私が会社に行くのがつらいと感じた理由は、大企業にありがちな企業体質がどうしてもあわなかったからです。
そして試行錯誤の結果、こういう意見に至りました。

「出勤前のささやかな幸せ」や「仕事が終わったら〇〇する!」というお楽しみは、仕事に対するモチベーションを上げているようで実は逆効果

  1. 朝、出勤前にお気に入りのハーブティーを飲み、気分をあげる。
  2. 帰宅したらこれを飲もう!というお酒を用意しておいて、それを楽しみに仕事を頑張る

43/365 [Strawberries & Cream]

1も2も前向きなように見えますが、私にはあまり効きませんでした。仕事の前と後の時間を充実させてしまうと、会社にいる時間の苦痛がより大きく感じられてしまうからです。
ハーブティーを飲んで、好きな音楽を聴いて出勤前に身支度をする→はぁ・・・嫌だなぁ・・・家から出たくないなぁと思ってしまう。

経験談:(サブブログに飛びます)夜明けが怖いと感じたことはありますか? - マリア様はお見通し

その日頑張ったご褒美用にお酒を用意しておくと、どうしても自棄酒気味になり、飲んでいて本当に楽しいのか、美味しいのかすらわからなくなる。というか、なんでそもそも私は仕事のストレスを解消するためにお給料をこんな風に使わなくちゃいけないの?とばかばかしくすら感じる。
結局会社で過ごす時間に背を向けて、現実逃避することばかり意識するようになると、会社にいる時間とのギャップに苦しみ、仕事の質もどんどん落ちて自分の首をしめるのです。
だったら会社にいる時間が早く過ぎるように感じられるようにすればよいのです。

会社にいる時間=お給料をいただいている時間の質を上げることを考える


職場環境を改善するために提案はないかと上司に聞かれ、この男性が提案したことは、職場にHennessyのサーバーを置くこと。いいなぁ(笑)。確かにみんなでほろ酔いの状態で働いたら、普段は嫌いな人とのコミュニケーションも少し円滑になるかもしれません。だけどこんなことをしていたら仕事になりませんからね。
だけど会社にいる時間をよりよいものにしようとするという考えには賛成です。
自分が楽しければそれでよいのではなく、その会社に勤める人間=飼われている人間として、生産性をあげるということです。

小さくて構わないから、毎日何かしら目標を設定する


デザインフィルやること ノート 2冊パック A6スリム オジサン柄(あのオジサン柄だから、やる気がおきなさそうなゆるさがいい)

生産性と言っても「ええ、私そんなにたいした仕事してないし」と思われるかもしれません。だけど小さくてもよいので、目標を設定して達成感を日々積み重ねていくようにするとよいです。
目標は人それぞれ。例えば人間関係に苦しむ人なら「自分からあの糞ビッチに挨拶したかどうか」なんていう目標でもよいのです。達成できたら☑する。
会社に「飼われている人間」から会社が「手放したくない人間、雇ってよかったと思う人間」になろう!という抽象的且つ壮大な目標を設定しようと言っているのではありません。
やることリストなどを使って、小さいながらも前向きな変化や前進を可視化することで、今まで「ああ、私ってなんて可哀そうなの」と独りよがりだった部分も見えてきますし、小さいながらも達成感が見えることで、また新たな目標が設定できる。嫌だ嫌だといいながらお給料だけもらいに来て負のオーラをまき散らす人間にならずに済みます。
ただしその目標は、周囲とのバランスを意識して設定しましょう。急に自分だけ張り切ってノリノリで同僚の領域まで犯してしまうとただのうざい人になります。

同僚や上司の悪口を言いながら飲むお酒よりも「今日はこれを頑張った」という小さな達成感とともに味わうお酒の方が美味しいと思いませんか?たまには悪口や愚痴も吐きたくなりますけどね(苦笑)。それはそれで楽しいから。


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米軍関係者達の単身赴任事情


横須賀基地所属の米軍関係者の中にも単身赴任者は大勢いて、彼ら専用のオンベースハウジングもありますが、以下の国は、その国への駐屯が決まった時点で単身赴任(Unaccompanied)が決定です。だからその国の米軍基地は単身赴任者だらけということです。
以下はほんの一部ですから、もっとあるのでしょう。

  • UAE
  • El Salvador
  • Romania
  • Poland

この他にも私が聞いたことがあるのはミスユニバース常連国・コロンビアでした。あの国でも米軍基地は展開しているのかどうかはわかりませんが、その人は半年間だけの仕事でコロンビアに行くことになりそうだと大喜びしていました言っていました。
そんな国に夫が単身赴任・・・怖いですね・・・。コロンビアだけではありません。上記四カ国だって美人が多そうではありませんか?中東、南米、そしてヨーロッパ・・・。
そんな中で単身赴任者達が「今日は飲んで帰ろうか」となったら、やっぱりそれだけじゃ終わらなそうな気もします。海外の赴任地で箍が外れてしまうことは(しかもその国に美女が多ければ)、どんなに理性の強い男性でも一度くらいはきっとあります。
どんなに賢い男性でも、やはりオスに生まれてきた限り過ちを犯す可能性はあります。私は見つからなければいいかなと思いますが、修羅場を迎えることだってあります。脇の甘いバカな男は女遊びをする資格はありませんよ。No one wants to see an ugly, screaming mess........

Cracked


ちなみに私達が現在暮らしているマンションやその周辺のマンションにも、単身赴任と思われる米軍関係者が結構います。パイロットの方でも単身赴任されている方がいると知って驚きました。高給取り=あたりまえのように家族連れだと思っていましたから。法的別居中なだけかもかもしれません。
また同じマンションの下層階には「白人専門且つ枯れ専」の日本人女性が暮らしています。ただし枯れ専といって年齢という数字で分けた場合に枯れている年代というだけであって、男性達の見た目はぎらぎらしています。コントラクターかなぁ。そんなわけで私が暮らすマンションの2Fは需要と供給のバランスが一致していて平和です。

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ここまでしてFacebookの投稿が読まれていると確信したいのか


先日こんなものをFacebookでシェアしていた人がいました。

I truly can't wait to see everyone's response...
I think it will be interesting to see how we are all connected.
Since life is not only made of photos, I'm going to get into the game called "a reunion of friends".
The idea is to see who reads a post without a picture.
So if you are reading this message, make a comment using a single word about how we met.
After that, copy this message on your wall and I will also leave you a word.
Please, don't leave a word and then not bother to copy the text. You'll ruin the fun.

要約すると、本当の友達=自分の投稿をちゃんと読んでくれている人を知るために、写真がない、ただの文章だけのぱっと見つまらない投稿をする。最後まで読んでくれた人は、投稿者と自分がどうやって出会ったかを一語、コメント欄に書く、というもの。
そしてコメントしたら、この文章をコピーして自分のウォールにも貼り付ける。
そこまでして自分の投稿を友人達がちゃんと読んでくれているかどうか、確信したいものですかね。これを投稿していた人は、一日に5回以上投稿する人なので、Facebookがすべてになっちゃっているのかな。

関連記事:(33)内輪のもめごとをフェイスブックで公開しないと気が済まない人達へのひとこと - Inside the gate

中年になって最強のchick lit "Dear John"を読んで感じること

chick lit=若い女性向けの本。たいてい女性に都合よくストーリーが進み(女性目線)、べたべたに甘かったり、あるいは感情的な描写が冗長だったりくだらなすぎて、男性にはその良さが理解しがたいもの。

<例>chick litの濃度を物語る表紙

f:id:usmilitarybase:20170205220939j:plain

上の画像はすべてニコラス・スパークス氏の作品です。

ニコラス・スパークス氏の他の著書を高校(特に女子高)の英語のリーディングの教科書にすすめたい一冊 - Inside the gateという記事で紹介しました。教材としてはよいのです。


単語をひたすら書いて覚えるよりも、文章の一部として覚えた方が身につきやすいし、実際に自分が話す時にも使いやすいでしょう?(ひたすら書くなら、単語単位ではなく文章単位で書いた方がよいと私は思う)
覚えているだけで使えなかったら意味ありません。難解な用語を用いたせいで脳が拒否反応を起こした既習の文法や表現も、小説を読むことを通じた場合、すっと入ってくるかもしれない。
だけど残念ながら女子高校生の心では、ニコラス・スパークスワールドは堪能しきれないでしょう。もう一度言います。教材としてはよいのです。

女子高校生の経験値で、どこまで理解できるのか

彼女達はまだ若くて、西野カナの書いた歌詞に涙したり、共感するステージに立っています。彼女達の心臓は若くて新鮮で、深い傷も負ったことがなく、ぷるんぷるんとしています。ごく稀に感受性が豊かで早熟な子もいるでしょう。
そういう子を除いて、西野カナワールドにどっぷりと浸る世代の子達が、例えばこのDear Johnを読んだところで、妻に捨てられた後、自分の障害に理解のない息子に時につらくあたられながらも、できることを必死で息子のためにしてきたJohnの父親の愛の深さにじ~んとしたりするだけの土壌が心の中にできあがっているとは思えません。
だからこそもう少し年齢と経験を重ねてから、再び読んでみてほしいです。英語力と経験値が釣り合ってきた時には、教材としてではなく小説として楽しめるから

misty island evening ~ Southern Outer Banks


話は少し脱線しますが、私は山田詠美さんの「放課後の音符(キイノート)」を初めて読んだ時、21歳でした。
「この本を14歳くらいで読んでいたら、私の青春は全く違ったものになっていただろうな」

もっと早く出会わなかったことを残念に思いましたが、21歳の時でよかったのでしょう。もっと若い頃に出会わなかったということは、縁がなかったのです。私の人生には必要のないページだったのでしょう。
「夏休みはジントニックを飲んで恋をしていたわ」とか高校生の私がほざいたら、周囲は引いてしまいます。そういうことを言ってもしっくりくる/許される類の女ではなかったから。

Savannahという女性がここまで特別な理由

【注意】ここから先、ネタバレ
Dear Johnを読んでいてもSavannah(Johnが愛した女性)のどこがそんなによいのか、よくわからないままでしたが、Johnと父親との永遠の別れが近づくにつれ、ようやく理解できました。彼らが親子として深く結びつけたのは、Savannahに出会ったからこそなのです。
Johnの父親は自閉症(アスペルガー?どちらか忘れてしまいました)で、それにまったく気がついていなかった(知識がなかった)ため、Johnは父親につらく当たってしまいます。そしてSavannahと出会い、自分の父親が障害を持っていることを知るのです。
Savannahにその話をされた時は「じゃあ俺の家に来たがったのも、アスペルガー患者の例として観察したかったからなのか!!!」「檻の中のゴリラを観察するようなものだったんだろう!」と激怒したJohnですが、時間が経つにつれて、Savannahに感謝するようになります。

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父親の病気を自分が認知して理解できたことにより、それまでは「いつもコインしかしないつまらない男。これなら母親が出て行ったのも理解できる」とまで思っていた父親への接し方を学び、父子の距離が縮まったのです。
JohnとSavannahのロマンスを中心に展開するストーリーでしたが、私が一番印象に残ったのは、そのロマンスの裏側にあった、Johnと父親の歩みでした。

原作と映画では異なるエンディング。それもまた面白い

父親が遺してくれたものをJohnはきっとああいう風に使うんだろうなぁ・・・だけどそこまでお人好しにならなくてもいいのに、と考えながら後半部分を読みました。頭の中には自己犠牲の四文字がこびりついて離れませんでした。そしてJohnは私の予想を裏切らない使い方をしてしまいました。
ただしその先が原作と映画では異なるのです。

www.youtube.com原作のエンディングは、悲しいけれどどこか温かく、きっと最後にはこの二人は一緒になるんだろうなと感じさせるものでした。だけど映画のエンディングはハッピーエンディングですよね。こういうのもよいと思います。
映画版をまだ見ていない理由ですか?
原作を読んでいた時に私が頭の中で膨らませ続けたSavannah像(山間部の自然豊かな場所で育った、ちょっと訛りのある世間知らずな可愛い女の子)が、映画でSavannahを演じたAmanda Seyfriedとは全く違うタイプのため、映画を見る気にならないからです・・・。

Dear John

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胸がちくりと痛むミリタリー用語 PCS

ベースで接客業に就いていると、常連のお客様と仲良くなることがあります。そんなお客様から"I'm PCSing."あるいは"PCSing out. "と聞くと、胸がちくっと痛みます。ああ、またお別れかぁ、と。お客様だけではありません。同僚や上司もそうです。横須賀基地で働くアメリカ人従業員の多くは米軍将兵の扶養家族ですから、スポンサーである配偶者あるいは親のPCSとともに日本を去ってしまうため、とても流動的なのです。

PCS=Permanent Change of Station=転属については、過去にも何度かこのブログで触れています>>pcs の検索結果 - Inside the gate

PCSに伴う不用品の処理 Community yard sale

Community Yard Sale - U.S. Army Garrison Humphreys, South Korea - 7 July 2012

上の画像は韓国の陸軍基地での様子です。PCSの際に、少しでも荷物を減らそうと早めに動き出す人達が活用するのがCommunity yard saleだそうです。詳細を読みたい方は、画像をクリックしてみてください。flickrのページに飛び、説明が読めます。

その他参考サイト

www.military.com

PCS out 軍を辞める

PCS outの場合は、リタイア(定年まで勤めあげること)あるいはre-enlistせずに、その時の任務期間をもって、軍を辞めることです。
re-enlistは英辞郎を見ると「再入隊」とありますが、感覚的には「延長」をイメージするとわかりやすいです。もう3年軍に留まって、経験を積んでお金を貯えて、第二のキャリアの模索に充てようか、みたいな感じ。
ですから「辞める前にもう3年日本に留まりたい」という軍関係者達は、日本が好きというよりは、日本にいる間にしかもらえない数々の手当に、味を占めてしまっているのです。「もちろん日本が好きだから」という理由で留まりたい人もいます。
私の夫も、考え方は典型的なアメリカ人ですが(普通のアメリカ人よりも義理人情は厚いので、そこらへんは日本人っぽい)、軍をリタイアした後のことを考えたら、やはり日本がいいなぁと言ってその通りになりましたからね。仕事が見つかってよかったですよ・・・。
私達夫婦が暮らすマンションにも多くの米軍関係者が暮らしていますが、時々私達が夜中の二時頃に帰ってくると、いかにも「これからちょっとコンビニへ」というアメリカ人がエレベーターから出てきます。丑三つ時を過ぎてもコンビニへふらっと歩いて行ける国というぬるま湯からなかなか出られない気持ちもわかる気がします。


関連記事:税金泥棒ではなく、将来は確実に社会に還元していくであろう米軍兵士達 - Inside the gate

ベースで見かける子供達の可愛さのレベルがこの世のものでない

ベースに出入りしていると、子供達のあまりの可愛さにキュン死寸前という瞬間に遭遇することが多々あります。

Cute Hat

(本記事に登場する女の子とは関係ありません)

「一番の仲良しはだぁれ?」に対する回答にキュン死

私がベースで働いていた頃の話です。トイレから出て手を洗っていると、他の個室から水を流す音が聞こえてきました。きぃっと音を立ててその個室のドアがゆっくりと開いたのに、私の目の前の鏡に誰も映り込みませんでした。個室から出てきたのが大人であれば、映り込むはずなのです。
気にしないようにしてお化粧を直していると、強い視線を感じました。その視線が感じられた方を見てみると、そこに立っていたのは、寡黙なオフィサー・モレッティ氏のお嬢さんのクロエちゃんでした。彼女は小さいから鏡に映らなかったのです。
「元気?」と聞くともじもじしながら"Yes."と答えるクロエちゃん。

そしてその日幼稚園でやったアクティビティに話を振ると、それを再現して見せてくれるのです。
太鼓をたたく真似をしたり、あとは他にも小物を使ったダンスを見せてくれました。アメリカでモデル経験があるほど可愛いクロエちゃんのその姿は、unrealなレベルでした。
「幼稚園で一番仲良しはだあれ?」と聞くと、クロエちゃんはダンスをぴたっと止めて、少し考えた後こういったのです。

"Everyone!"

キュン死ってこういうことか、と思いました。なんて可愛いんだろう。

子供好きでない従業員でも「可愛い」と思わず言ってしまうほど可愛い子

Zoey

(本記事に登場する女の子とは関係ありません)

その子はスカーレットちゃんという女の子でした。お店に入ってきた時に、スタッフ全員がうわぁ・・・と釘付けになるような可愛い子だったのですが、実は顔立ちは特別可愛いわけではありませんでした。
クロエちゃんみたいな怖いくらい整った顔立ちではないのですが、こう、俗世間の匂いがまったくしない子で、天使のような子だったのです。
まだ4歳だったスカーレットちゃんですが、メニューを見つけるやいなやそれを開いて読み始めたのです。そしてちゃんと"Excuse me." と言って質問してくる。メニューが読めるだけでもすごいのに、言葉遣いもきちんとしていて皆で驚きました。
お喋りが大好きなスカーレットちゃんと、初雪の話になりました。

Silent Night

ピンク色のフォントがスカーレットちゃんです。


"Did you see the snow coming down?"

"Yes! I knew it was gonna snow because I saw the clouds. When I see clouds, that means it's snowing."

"Dark clouds or white clouds?"

(しばし考えてから)"White clouds. If you see dark clouds, it will start raining."

スタッフ全員、あまりの可愛いらしさにぽか~ん、でれ~っ。
テイクアウトオーダー待ちで滞在時間は10分ほどでしたが、スカーレットちゃんは空気を清浄して去っていきました。

関連記事:ヒスパニック系の子供達の可愛らしさがすごい - Inside the gate