Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

「フィリピン人なんだからTOEICのスコアの添付は不要よ!」と言い張るフィリピン人

横須賀基地で既に勤務している人間が基地内の空席に応募する場合、指定された応募書類をすべて揃えて応募しないと無効と判断され、HROでスクリーンされてしまいます(外部からの応募者の場合はLMOでスクリーンされます)。そのため応募先にまでたどり着きません。
そのくらいベースで働いている人間にとって常識だと思っていましたが、先日レオノアというフィリピン人女性がこんなことを言っていました。

「○○で空席が出たから応募しようと思う。あなた、TOEICどうやって受けた?」

ほほぉ。ということは「英語の能力を証明するものの写し」が提出物に含まれている=ある程度の英語力を必要とする仕事の空席を見つけたということね。

「私はオンラインで応募した。”TOEIC”で検索すれば公式サイトが表示されるし、表示は英語に切り替えられるはずだよ」

すると数日後、レオノアはこんなことを言いだしました。

「私、フィリピン人だからTOEIC要らない。フィリピンでは小学校から皆が英語を習う。応募するためにTOEICのスコアのコピーが必要なのは、日本人応募者だけ。日本人は英語に触れずに育つから」

 小川麻琴  TOEICの結果。 #ogawamakoto

(私のスコアではありません。Flickrからの借りものです)


何を血迷ったのかと思いました。
確かにフィリピン人の多くは日常会話程度の英会話ができます。英語が話せなければ食べていけないのですから(それに比べて日本人は英語ができなくても国内で十分食べていける)。
だからといって応募書類が一枚欠けていても面接にまでたどり着くかというと、それとこれとはまた別問題のはずなのです。
「フィリピン人か。じゃあ英語力はOKですね」というわけにはいかないのです。
提出しろと言われているものをきちんと揃えもせずに応募した場合、HROから見たら「本当にこの人、仕事をする気あるのかな・・・」と思うでしょう。社会人としての常識を疑われておしまいです。

「ちょっと考えればすぐわかること」をちゃんと考えようとしない人は、日本だけでなくフィリピンにもいるってことです。


書類を受け付ける側、書類を見る側の気持ちになって提出しましょう。

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