Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

25セント硬貨を整理しながら全米50州を巡る旅

アメリカの25セント硬貨(クオーターと呼ばれています)は、下の画像のように表は初代大統領のジョージ・ワシントン、裏面は鷲の絵というものがほとんどです。

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ところが時々各州の名前とシンボルが施されたものに遭遇することがあります。例えば・・・今私の手元にあるのが、左上から時計回りにオハイオ州、ノースダコタ州、アリゾナ州、マサチューセッツ州。

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私は特に「50州集めたい!」と思っていないので、この4枚とももうすぐお別れです。一瞬「おっ、●●州だ」と思っても、すぐに使ってしまいますから。

私がベースで働いていた頃、日本人のお客様でこの「クオーターによる50州制覇」を目指していた方がいらっしゃいました。

その方は、私が勤めていた施設に週に何度かやってきては、同じメニューを頼むのですが、私は「なんでこんなくどいものをそんなにしょっちゅう食べたいと思うのかなぁ」と不思議でなりませんでした。
ところがそのお客様はそれが食べたいのではなく、釣銭のクオーターが欲しかったのです。
それを知ってからというもの、私は暇がある時に釣銭を確認して、その方が集めているタイプのものがなければ「今日は州ごとのクオーターがありません」とお伝えするようにしていました。そうすれば食べたくもない物を買わなくても済むじゃありませんか。
「500円玉を埋め込みながら世界一周を楽しめる本を見たことがあるのですが、クオーター硬貨にも同じようなものがあるのでしょうか?」とそのお客様に聞いたところ、やはりあるのだそうです。


これが埋まっていくのがとても楽しいとのことで、そのためにたいして食べたくもないものを注文するのも、もったいないと思ったことはなかったそうです。そういう風に小さくてもいいから「わくわく」が日々の生活の中にあると、ちょっとした張り合いになるでしょうね。


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