Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

このスキルは万国共通で通用する、と思うもの(3)

シリーズ(3)では、ちょっとした雑学が雑談を楽しくしてくれる、ということについて書きたいと思います。


シリーズ(2)年上女性の余裕と包容力

私がメーカーで翻訳・通訳をやっていたころ、ケニアからの研修生Randy(仮名)がいました。まだ彼は実験などには参加させてもらえず、事務方の仕事をさせられていました。

ある朝のことです。私が時々仕事前に立ち寄るドトールに入ると、Randyがいました。一人でコーヒーを飲んでいる姿を見て、声をかけないほうがいいかな・・・と思ったその時、彼が視線を上げて私に気がつきました。

「おはよう。確か君は●●部のメンバーだよね?」
「おはよう。そうよ」

私がコーヒーとパイを買うと、Randyが「よかったらどうぞ」と同じテーブルにつくようにすすめてくれました。二人で話すのは初めてでしたが、彼がケニア出身だと知ったのはその時でした。

「ケニアですか・・・。『マサイの恋人』という本を読んだことがありますが、何一つ共感できませんでした。なんなんですかねあのスイス人の著者は」


私がそういうと、Randyの大きな笑い声がドトールに響き渡りました。
普段はとても静かで感情を表に出さない、いかにも生真面目そうな彼が、こんなに大笑いしたのを見たのは初めてだったので、私は驚きましたがつられて笑ってしまいました。

「ケニアについて何かしら知っている人がいるって嬉しいよ」

Randyがそういいました。

http://www.flickr.com/photos/26116471@N03/6341104953

photo by Wajahat Mahmood

そういえば私は海外に出て「Japan?どこそれ?」などと聞かれたことはありません。たとえステレオタイプでも、外国の人達は皆何かしら日本について知っているんですよ。
だけどきっとRandyは「ケニアから来ました」「へえ、そうなんですか」終了ー!という会話のパターンに何度も遭遇したことがあるのではないでしょうか・・・。


私はRandyが感じていた「どうせこの日本人もケニアのことなんか知らないんだろうな」という気持ちは理解できるのです。
なぜなら私「なにそれどこ?知らない」って言われた経験、沢山あるんですよ。日本人同士の会話でね。

それは私が自分の田舎について話す時「●●県なんですけど」というじゃないですか。すると相手は「●●県のどこ?」って聞いてくるんだけど、●●市ですと答えても知らないんですよ。だからちょっと会話がしぼむのです。
私はこういう「どうせ知らないんだったら聞かないでよー」という経験を何度もしているので、「夏祭りで有名なA市と県都のB市のちょうど真ん中にある小さな街です」というテンプレみたいな回答をすることに慣れてしまいました。

どんなに些細なことでもいいから、その人の生まれ育った国や場所について知っていると、会話を始めるきっかけになりますよね。その予備知識や雑学が誤ったものならば、それは違うよ、と説明してくれるところから会話は広がる。
こういう雑学は日頃からストックしていって損はないと思います。あなたの好奇心という名のアンテナの感度は大丈夫ですか?アンテナは色んな方向にびんびんと反応させましょう。広く深く、は難しいから、広く浅く、ね!



Decowall, DMT-1306, ビックサイズの世界地図のウォールステッカー

 

今がわかる時代がわかる世界地図 2015年版 巻頭特集:「新冷戦」!?不安定化する世界 (SEIBIDO MOOK)

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そういえばケニアといえば、先日Garissa大学が襲撃されて148人のキリスト教が惨殺されたばかりです。その襲撃に加わっていた人物の中に、なんとケニア政府の役人の息子がいたそうです。この驚愕の事実がもみ消されずに公になっただけでも、まだましなのでしょうか・・・・。
 

Questions in Kenya about the slow police response and why the son of a gov't official was involved in the attackhttp://aje.io/fwj6

Posted by Al Jazeera English on 2015年4月5日

 

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