Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀基地で時給制臨時従業員(HPT)から常用(IHA)になった人の例

横須賀基地でのバイト扱いの雇用形態は、HPT(Hourly Pay Temporary Employees):時給制臨時従業員 と呼ばれています。防衛省による雇用形態の中では、一年ごとに更新の、最も不安定な立場です。尚、2018年の改正労働契約法の施行によりHPTは最長3年までしか働けなくなりました。【詳細】>>横須賀基地のHPTの明暗が分かれた改正労働契約法の施行 - Inside the gate



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(画像はJN Yokosuka Region より転載。内部向けのみの募集も含まれています)


なんとかして諸手当のもらえる常用=IHAになりたい、と思い、理不尽な仕打ちにも歯を食いしばり、日頃の勤務態度を良好にするよう心がける。そしていざIHAのポジションが空いたらそこに応募して滑り込む!
HPTの人達はこんなことを考えるのではないでしょうか。

正職員であるIHA/MLCについてはこちらの記事を参照してください→米軍基地の正職員は安定しているのか - Inside the gate



だけどIHAのポジションってなかなか空かないんですよね。空くとしたらこういう離職率の高い精神を病みそうな場所とかですよ。諸手当、ボーナス、退職金を捨ててまで逃げ出したくなるような場所なら、IHAもばんばん空きが出ます・・・・。でもずっと働こうと思ったら、やめておいたほうがいいです。
だけど同僚のIHAが異動、退職するとそこが空きます。滑り込むチャンスです。

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私の知っているEさんという女性は、ある施設で2年間HPTとして働いていましたが、同じ施設内の他のポジションでIHAの空きが出て、そこに応募して受かりました。
当然そのポジションにはEさん以外のHPTも応募しますから、見事にIHAのポジションを勝ち取っても、選ばれなかった人達とは少しぎくしゃくしたでしょう。

Eさんはとても朗らかな人で、ベースの日本人従業員のイメージとはかけ離れた癒し系アイドル風でした。敵を作らず、誰にでも優しい。もちろん英語力もあります。Eさんが選ばれたと聞いた時、嫌われていないって大切だなぁと思いました。日頃の行動がものを言いますよね。
こういう風にIHAが空いたら滑り込もうと狙っているHPTの中で、マネジメントの人間達にあからさまなよいしょをする人達もかなりいます。見ていて滑稽ですが、そういうよいしょをされて嬉しいやつもいるんですよ。それはベースの中でも外でも同じですね。
もしかしたらそのスネ夫みたいなHPTの人達だって、本当はそんなことしたくないのかもしれない。
「IHAになるまでの我慢だ」と自分を押し殺しているかもしれません・・・・。