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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

寡黙なオフィサー その魅力の秘密(2)

アメリカ人

"What's the origin of xxxxxi? Italian?"
「xxxxxi(魅力的なオフィサーの名字)はもともとどこのものなのですか?イタリア系でいらっしゃいますか?」

" Sicilian."
「シチリア系だよ」(シチリア島はイタリアの特別自治州の一つ)

イタリア系の名字はiで終わるものが多いため、こうたずねてみたのです。まさかこの人がシチリア系とは・・・・。
シチリア島に行ったことのない私にとって、シチリアといえばマフィア、そしてレモンしか思い浮かびませんが、なんだか暑苦しい人々が住んでいそうな場所というイメージでした。
ですからこの淡々とした寡黙なオフィサーがシチリア系と知って、そのギャップでまた加点してしまいました。

anni '50

子供と二人で外食する時は、自分が食べるものを頼まないパパ

このオフィサーをモレッティさんとしましょう。モレッティ氏は躾すらエレガントであるということは、シリーズ1で書きましたが、オーダーするのは娘のクロエちゃんのものばかりで、自分の分はカプチーノくらい。クロエちゃんが食べきれなかったものをつまむ程度だったのでしょう。
「ゆったり食べられないならわざわざオーダーすることもなかろう。ベビーシッターに娘をお願いできる時に、妻とゆっくりディナーを楽しもう」というあきらめが、モレッティ氏の哀愁の一部でもあったのです。

30歳過ぎの女を「恋する乙女」に戻してしまうほどの魅力

モレッティさんがクロエちゃんと来店されると、もうそれだけで私は「今日はいい一日だったな」と思えました。そしてモレッティさんのテーブルを担当するサーバーが近づいてきて「マリアさん、今ただの恋する乙女になってますよ。まさか初恋じゃありませんよね?」と突っ込むのです。
そしてお会計の際、モレッティさんはクロエちゃんにこう言いました。

「ダディは支払いがあるから、そこで座って待っていなさい」

ダディ、支払いだけじゃなくて他のこともしませんか?
そんなことを妄想しながら、PCの画面を見てにやける私はただの変態でした。そしてスモールトークをして、お会計が終わってしまう・・・・。ああ・・・・。
そこで止めを打つのがモレッティさんです。

「マリアサン、ドウモアリガトウ。オヤスミナサイ」

これをぼそっと言うんですよ。暑苦しい(と私は思い込んでいる)シチリア系が。もう私は完全にフリーズしました。日本語が正しく発音できているかどうかわからないから、照れくさいからぼそぼそと言うのでしょう。キュン死寸前でした。
また、スモールトーク中にモレッティ氏にとって私が何を言ったのか聞き取りにくい際に「もう一度お願いします」という代わりに、耳をこちらに傾けるジェスチャーをするのです。そして丁寧に答えてくれる。
ぱっと見は強面だけど(かといって故安岡力也風ではない)、こういうところで温かい人だなぁと思いました。表面ではにこにこしているけど、腹の中では"Jap."って言って見下しているような人は、モレッティ氏のランクであればごろごろいましたからね。

「これはもうストーカー決定」という域に達してしまった

イオン(旧ダイエー)で買い物をしていて、クロエちゃんを見かけた時のことです。ママと一緒でした。私は何をしたかというと、「モレッティさんって何を食べているんだろう?」という好奇心から、マダムの買い物かごを覗いてしまいました(苦笑)。
中身に入っていたものは・・・サッポロの黒ラベルと柿の種。渋い。「なかなかバーに飲みに行く時間が取れない」といっていたモレッティさんが柿の種をつまみに飲んでいる姿を想像してにやぁ~っ。もう私はただのストーカーでした。

「結婚しているのに夫以外の男性にそんなに夢中になるわけ?」と不思議に思っている人もいらっしゃると思いますので、ひとことで説明します。

He was just a crush!

一時的なときめきです。

この一冊を読むとシチリア島に行きたくなる

日本人の英語」でおなじみのマーク・ピーターセン著「ワインデイズ」。著者のワインへの愛、食への愛やこだわりがユーモラスに書かれている一冊。
読んでいるだけでシチリア島のレモンの木の葉が風に揺れる様、そしてその時にふわっと漂う香りが想像できます。それからシチリア島はワインも食事も美味しそう!実際に行ってみたくなること間違え無し。


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