Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

米軍のアフリカン兵士達を見ていて思ったこと 

横須賀基地所属の米海軍兵士の中には、アフリカ諸国からの移民兵士もいます。
見かけた数は少ないけれど、接客をしていて英語の独特のアクセントや名字で「アフリカンだな」とわかるものです。
デジタルカモフラージュ柄のワーキング・ユニフォームの右胸には、兵士の名字が刺繍されていますが、その名字が:

  • 「ン」で始まっている
  • うまく説明できないけど「なんかちょっとスワヒリ語風」と感じさせる名字

の場合、話してみると予想通り独特のアクセントのある英語で、アフリカンだとわかります。時々ほとんどアクセントのない、むしろアメリカンアクセントで話すアフリカン兵士もいますが、そういう兵士はおそらく小学生、中学生くらいの時にアメリカに移住したと思われます。

彼らを見ていて思ったことは、寂しそうということ。

http://www.flickr.com/photos/27365066@N02/4390947165

photo by -Reji


「同じ黒人でも俺達はBroって声をかけてもらえないんだ」
「いや、俺別にBroって呼ばれなくていいし。そもそも無理してまでBroになろうと思ってないから」
「そうだよ。アフリカンとしてのアイデンティティに誇りを持ってるからいいんだよ」

そんな声が聞こえてきそうです。

語学の壁は思った以上に高い

「伝えたい、わかってほしい、誤解されたくない」という語学学習のモチベーション(1) - Inside the gate」という記事では、中学の途中で中東欧某国からアメリカに移民した美女の例について書きましたが、アメリカ人の中に溶け込んで生きていくには、そのくらいの年齢がもう最後のチャンスだと思います。
アメリカ人達の中で揉まれて、恥ずかしい思いや痛い思いをしてネイティブフォースの英語を身につければ、可能性は広がりますし、逆に言えば、英語が話せないことを補っても余りあるほどぬきんでているもの(才能や資産)がない限り、英語がネイティブレベルで話せないということは、アメリカでは明るい未来につながるほとんどの扉が閉ざされている状態ともいえます。
だけど横須賀基地の米軍にいるアフリカン兵士のアクセントを聞く限り、成人してから移民してきたのは明らかです。アメリカがいくら移民の集まる国とはいえ、やはり言語の壁は高く「さあ、言語の壁なんて越えて仲良くしようじゃないか!忍耐強く聞いてあげるから、英語なんてゆっくり覚えればいいよ」と両手を広げて迎え入れてもらおうなどと考えていたら、痛い目にあうでしょう。

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母国語だったらいくらでも面白いことなんていえるのに、英語になった途端自信を喪失してしまうという気持ちは私も理解できます。そして自信が持てないことにより「どうせ自分といても楽しくないだろうな」と遠慮がちになることで、輪から少しずつ離れていくことになると、英語で思うように自分の言いたいことが伝えられないというストレスや劣等感から解放されると同時に、孤立していきます。そして英語力が停滞していく→さらに強い疎外感という悪循環に陥ります。
アフリカン兵士のこういう孤独は、毎月二回のpaycheckの数字を見るたびに報われるのでしょうか・・・・。

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