Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

「お客様は神様です」は米軍基地に来たら忘れましょう(2)

ベースの外=日本社会で働いているとお客様は神様ですから、どんなに失礼なことをされても、たとえそれがハラスメントと考えられるものであっても、従業員であるというだけでにこにこしなくてはなりません。例えばこんな感じ。

ベースで働くとこういうものからは解放されます♪それがベースで働く点のよいところでせす。例えば客が上記のじじぃのようなことを言ってきたら、完全にシカトしてokです。にこりともしなくてよい。逆にここまで言われているのににこりとしてたら、アメリカ人やフィリピン人の同僚達が見て驚くでしょうし、店員と客の関係性が彼らの国と日本では違うのだということを知ることになります。

店員と客の関係性について:【横須賀基地】日・米・比の三か国 みっともない客が一番多いのは - Inside the gate


とはいっても、ベース上ではこういうことを言われることはほとんどありません。
男性達は「女もイキがいい新鮮なのが、えぇもんのぉ〜グヘヘ 」なんて言ったら自分がどう見えるか/どうなるか皆よくわかっています。日本人男性もです。下ネタ等で絡んでくるのは酔っ払いくらいでしょう。だけどベース特有の面倒くささはあります。

#7439 hotdog stand
どこの国に逃げても、接客のストレスからは逃げられません - Inside the gate

この「日本は客だから何を言っても許される。従業員は顔で笑って心で泣く」という現実ですが、キャバクラなんてひどいなぁと思いますね。キャバ嬢の時給が高い理由がよくわかります。
若くて綺麗な女の子と楽しくお酒を飲むためにお金を払うというビジネスは理解できますが、お金を払っている側には、しつこく説教したり、彼女達の身体的なことを指摘したりしてキャバ嬢達の心を傷つけてすっきりする男も大勢います。そういう男性は病んでいるなぁと思うけど、多分本人達は気づいていない。
もしもアメリカ人男性が日本のキャバクラに行って同じようなことをするとしたら、それは本国で女性に相手にされないような人達ばかりです。まともな男性はそんなことをしません。
だけど日本だと一流企業に勤めていてしかも所帯持ちの男性がそういうことをしたりしますから、いびつなのは日本における客と従業員の関係性だけではなく、このキャバクラというビジネスそのものだと思います。男性が抱えているありとあらゆるネガティブなものが吐き出される空間であり、どす黒いものばかりを受け止めるトイレみたい。

アメリカではキャバクラというシステムはありませんが、日本人客向けのお店は存在します。表向きにはピアノバーとして運営されています。

渡米1年未満の駐在員必見!ニューヨークのキャバクラシステムと一番人気の店を紹介 | NYPG


この記事にも書かれていますが、キャバ嬢になることが目的ではなく、単に短期間で高収入が目当ての場合、下種な男達にemotional punching bagのように扱われても、ぐっと歯を食いしばって我慢できることでしょう・・・・。なんだか話が脱線してしまいましたね。

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