「万国共通 男がいないと駄目な女 - Inside the gate」という記事にこんなコメントをいただきました。
そういう方は典型的な境界性人格障害の特徴に当てはまっている気がします。「障害」というと聞こえが悪いですが、家族から十分な愛を得られず育った方が陥りやすい行動パターンです。(以下略)
そこで私はすぐに境界性人格障害をググってみました。
するとこの障害の具体的な特徴にあてはまりませんでした。自傷行為、アル中、薬物依存、そして自殺企画・・・・どれもエマにはあてはまらないのです。例えばアルコールはたしなみますが、彼女の場合、アルコールそのものが目的ではありませんでした。
ヘアメイクや服装も、とても品があってぱっと見た感じでは満たされた主婦でしたからね。
「障害と言うと聞こえが悪い」の部分を読んで思い出したのが・・・リピーターの方々ならすぐわかるでしょう。メンヘラアメリカンDさんです。
目立ちやすい短所の陰になって見えにくい長所
メンヘラアメリカンDさんは双極性障害どころではなく、四極性(up/down&back/forth)障害だろうと従業員達の間で囁かれていました。確かに彼女は誰の目から見ても「あの子何かあるよね。性格の問題ではなく、自分ではどうしようもできないレベルの何かが・・・」という人でした。
だけど彼女はその問題と向き合える人でした。
彼女が私に「飲みに行こう」という時は、エマとは違い静かな場所を好みました。しかもアメリカ人客がいなさそうなところ。ゆっくり話を聞いて欲しいのです。そして私が「おい、ちょっとそれ・・・!!!」と思ったら、正直に突っ込むわけですが、その突っ込みもちゃんと聞けるんですよ。直視するのが辛いことでも、ちゃんと直視する強さはあるのです。
Dさんは確かにかまってちゃんではありましたが、少しでも強くて成熟した人間になろうと努力をする人でもありました。だからこそ、道は長く険しそうだけど、応援しようかなと思えるのです。
ぱっと見は満たされた主婦、しかも才色兼備。だけど露見してしまう心の弱さ
対するエマさんは、外見にも大人の女性の風格がありましたし、メンヘラアメリカンDさんと違い、「明らかに問題がある人」からはかけ離れているタイプの人でした。「まさかこの人が・・・」と思われるタイプですね。
だけど彼女が飲みに行こう!という時は、決まってboys and noise(男の子と賑やかさ)があるところばかりでした。そういう場所でお酒を飲んでちやほやされている間だけ、自分の直面している結婚の問題から逃れられたのです。
そしてそこで知り合う男性達にふらっといっては、実は自分も含め四股をかけられていたなどの仕打ちに合い、"I think I always get attracted to as*holes."「私って最低なやつにばかりひっかかってしまうのかもしれない」と一旦は認めるのです。
だけどそれも喉元過ぎれば熱さ忘れるというやつで、「色々あったけど、本命は自分なんだと信じてみることにした」とまたas*holeにチャンスを与えてしまう、の繰り返し。
一人になって問題の本質と向き合うのが怖い。かといって女友達とコーヒーでも飲みながらクラシックが静かに流れる部屋で語るということは、彼女を癒さない。男がいないと駄目なタイプのかまってちゃんなのですから。
二人の共通点
共通点・・・地球儀??と思われたかしら。
じゃあこれでどうでしょう。
さあ、わかりましたか?続きは長くなりましたので次回にします。
エマ登場記事:万国共通 男がいないと駄目な女 - Inside the gate
メンヘラアメリカンDさん登場記事:何でも極端なアメリカ。双極性障害はもはや双極ではなく四極? - Inside the gate