読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

アメリカ人ネイビーワイフ達 友達100人できても埋まらない心の穴

配偶者のPCS(Permanent change of station=駐屯地の移動)で横須賀にやってきたネイビーワイフ(ハズバンド)達が感じる虚しさや孤独、漠然とした不安を見ていて、海外で暮らす日本人の駐在妻のそれらとたいして変わらないんだなと思ったことがあります。

"She's my bestie!"って簡単に言うけど、実はそれほど仲良くない。どちらかが日本を離れたら切れてしまう程度のつながりっていうことも結構ある

私をCLUB USに連れて行ってくれた女性も、これらのバーの常連ですが、日本に来て二年が経つけれど日本語はひとことも喋れません。興味がないから。私に対してはとてもいい人だけど(気に入られている理由は後日投稿します)、多分日本人を人間扱いしていないと思います。差別ではありませんよ。

Honch(どぶ板)で出会いを求めない方がよい理由(2) - Inside the gate から抜粋)

私がこのアメリカ人女性に気に入られていた理由は、真の友を探すのがとても難しい環境で、ようやく出会えた信用できる人間だから。あら、自分で言っちゃった。でも本当のことですから。まあまた自慢話になりますが、心の広い人はこの先を是非読んでみてください。

スポンサード リンク

 

横須賀基地に駐屯する米兵の妻達が友人を作るのは、職場だったり夫同士が友人だったり、そんな感じです。職場も当然ベースの中ですから、とても狭い世界の中で仕事も友人選びも選択肢は限られています。そしていい話も悪い話もすぐに広まります。悪口、噂は特にすごく速度で、広範囲に広まります・・・。
ですから「狭い世界の中から選ぶとしたらこの人かな」程度のつながりでも、他の人に紹介する時にbestie(best friend)と紹介しちゃうこともあるんですよ。酔っている時なんて特に。出会いの数が無限にあるアメリカに帰って、素晴らしい友人ができたらすぐに忘れられてしまう期間限定bestieがごろごろしているわけです。
そういうbestieに話せないことを、枯れない美女・アンバーから全部聞いてきました。

心の穴のサイズなんてその人自身ですらわからない。だからぴったりフィットしようと思わなくていい

日本にちっとも興味のなかったアンバー。日本人との交流も当然求めていませんでしたが、私はしょっちゅう会っていました。喧嘩もしましたが、すごまれても私は「へえ・・・・こういう時はそういう言い方をすればいいのか」という英会話学習モードのままでした(笑)。
アメリカ人ネイビーワイフという括りの中からbestieを探すことをあきらめていた彼女は、その括りの外にいた変な日本人の女に居心地の良さを感じ始めたのです。
そんな私を彼女が気に入った理由は、私との間にボーダー(国境)が見えなかったからでしょう。

よく「愛は国境を越える」といいますが、国境は自分達で消せないし、かといって消せないなら乗り越えてやる!と力んで越えるものでもない。自然と感じなくなるもの、見えなくなるものだと私は思っています。
もちろん私と話していれば「language barrierのせいで誤解されるかもしれない」という心配なし、手加減なしで英語で話せるという気楽さがあったからというのもボーダーレスな関係が築けた理由の一つです。やはりある程度の英語力は必要でしょう。

関連記事

ですから人種や言語の違いなんて関係なくなるほど、身近に感じたり、温かく感じた瞬間、人は心の中に持っていたボーダーの存在を忘れてしまうのです。そしてその心の中に入れてもらう時に必要なパスワードは敬意だと思います。
そしてネイビーワイフ達の心の穴の大きさも形も、傍目にはわかりません。そんなこと本人達にだってきっとわかりません。だからその穴を埋めようという努力は不要です。時にその穴よりも、自分がやろうとしたことが大きすぎて嫌な思いをさせたり、あるいは小さすぎて「やっぱり早くアメリカに帰って親友に会いたい」とホームシックにさせてしまうこともあるでしょう。
だけどそういうことを繰り返して、人間関係は育って行くのです。万国共通でしょう。パーフェクト・フィットじゃなくてもいいのです。パーフェクト・フィットを探す人は、自分の心のケアを100%他人に依存しきろうとしている人ですから危険です。

いつか帰ってしまう人達

アンバーはよくI have to move on.と言っていました。そしてようやく決意した離婚。数年間連れ添った夫との関係は冷え切っていたとはいえ、一つの関係が法律的に終わる時、やはり寂しいものはあるのです。だけど前のチャプターを閉じない限り、新たなチャプターは開けません。
「正直言って、一人になるのが怖い」と彼女は言いました。あなたほどの美女がまた恋愛市場に戻ったら、市場が活気づくでしょうと言っても、シングルになることへの恐れがぬぐいきれないというのです。だけど一人で歩き出すことを選びました。
そんなアンバーがアメリカに帰って一人で歩きだし、幸せを見つけた時、その喜びをシェアしたいなぁと思いましたが、その頃には私なんてすっかり忘れられてしまっているかもしれません。
今のところまだやりとりは頻繁にしていますが、誰かの心の中に無理やり居座り続けることなどできないのです。人間の心の中に留まり続ける人ってそんなにたくさんいないと思うんですよ。選ばれた人だけに与えられるスペース。私が、私が、としゃしゃり出ても与えてもらえるものではありません。

こんな風に米軍関係者と仲良くなると、出会って交流を深めて、そしてさよならする・・・この繰り返しです。


 関連記事