なぜニコラス・スパークスの本は読まれるのか - Inside the gateという記事の続きです
洋書を二度読む理由は単純で、過去にも書いたように、洋書をボキャビルに利用する前に、純粋にその作品を楽しみたいからです。語彙力だけ効率よく積み重ねても、テストの得点にはつながりますが、伝わる英語を話せるようにはなりません(テストの得点を伸ばすことだけに洋書を使うと割り切っている人はそれでもよい)。
作品を堪能する楽しみも人として味わって養分にしていかないと、結局「単語・熟語を覚えた」レベルどまりなのです。自分の言葉にする=実際の会話で使いこなすところまではたどり着けないのです。
一度目はとにかくその作品に没頭する
和書、洋書に関わらず、読書をしていると刺さる表現ってでてきますよね。
「私はこの一行に出会うために、きっとこの本を買ったんだ」と思うような表現とか。下手したら一冊丸暗記したい本とかあるでしょう。
そういう部分に遭遇してしまっても、ポストイットをつけたい衝動をぐっとこらえて、純粋に作品を楽しみます。
二回目 ポストイットをつけていく
二回目になったらようやく刺さった単語や表現をハイライトしていきます。
気になる単語や熟語に遭遇するたびに辞書を引くのではなく、私は書評記事を書く時に便利な細いポストイット - Inside the gateという記事で紹介した細いポストイットをぽつぽつとつけておいて、後でまとめてノートに写します。
ポスト・イット ジョーブ 透明見出し 44x6mm 20枚x9色 680MSH
そして単語帳を作る。だからペーパーバックが好きなのです。ハードカバーだと本を開いたままノートに書き写す作業がやりづらいけど、ペーパーバックだとやりやすい。くたくたになってしまいますけどね・・・。
マーカーでがんがんハイライトしたい人はそうすればよいと思いますが、私は好きな本は時間をおいて(それこそ三年くらい経ってから引っ張り出してきて読むこともある)また読みたいので、ハイライトだらけにしたくありません。
ポストイットをつけるのは以下の二種類です。
- いいなぁと思った表現
- 意味を調べたい単語・熟語
1.は、単語・熟語としての意味は既に知っているけど、まったく使いこなせていなくて、こんな風に使うのか、という活かし方の学習になったな、と思うもの。
2.は単に「知らない」と思い、且つその中でもひっかかったもの。知らなくても読み流す単語なんて何千とあります。全部拾ってたらきりがありませんからね。さっさと捨てるのも作業のうちです。
だけど知りたい、とひっかかったものには、おそらく何かあるのです。どんなものがひっかかるかは、読む人によって違うでしょうね。
二度読み終わったら・・・オリジナル単語帳を作る楽しみ
さて、二度読むとかなり単語・熟語が定着してきたでしょう。
ダメ押しの三度目はオリジナル単語帳の作成。私はアナログ派でーす。
出典を書く理由
私は読書専用の単語帳を持っていません。「大人のための自由帳」的なものを一冊持っていて、そこに何でも書いています。
だからメディアをチェックしていたり、フェイスブックでアメリカ人の友人がシェアした引用が面白いなと思ったり、浅く、深く刺さったものをなんでも書き留めたりするため、出典は必ず書いておきます。そうすると後で読み返してみた時に「何これ?」とならないので。
専用の単語帳を用意しているのは1100 Words You Need To Knowのみ。なぜならあの教材は最低三回は繰り返してやると決めたものだから、たった1冊用意しても足りないくらいです。
学校の授業だけで大変なのにのんきに単語帳なんて作ってられるか!と思わないでください。どぶ板通りでf**kやらsh*tといった言葉ばかり使っている薄っぺらい会話しかできないおばさんにならないように、読書をして美しい言葉をストックしましょう。
The Notebook
◆自由帳は360度開くこれを使っています>>Zequenz360 L レッド
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