ベースで働いていた頃かなり手ごわいゆとり世代を相手にしたことがあります。
従業員達は日・米・比の国籍を問わず、皆「もうあの子には何も言わない。言うだけ自分のエネルギーを無駄にしているだけだってわかったから」と言っていました。
だけどその従業員だけを見て「だからゆとりは・・・」と一括りにしてはいけないのです。
空気の読めない第二新卒社員 そのまま変わらずにいてください
大企業で働いてみて思ったこと。結局差し引きゼロだった - Inside the gateという記事で触れた大企業で、魅力的な第二新卒社員の東海さん(仮名)に出会いました。とにかく面白い女の子で、いじりがいがありました。東海さん本人に面白いという自覚無し。育ちの良さがにじみでているところも魅力的でした。そして賢いのです。だけど賢い=世渡り上手とは限らないのです・・・・。
ある日東海さんを含めた女性社員数人で帰りに飲みに行った時のことです。
30代の女性社員の一人がこういいました。
「この年齢でこの薄給はないよね。どう考えてもおかしいよ。普通社会に出てこの年齢だったらもっともらってるよね」
すると東海さんはすかさずこういいました。
「給与って年齢に関係ありませんよね。年齢が高くても会社に貢献できているとは限りませんから。例えばキャリアパスを着実に歩み続けて、そこで経験と年齢を重ねた場合、給与は年齢に比例するでしょう。
だけどまったく違う畑に転職して経験も実績もないのに『年齢に見合った給与をください』とは言えないじゃないですか」
私は心の中で盛大な拍手を送りましたが、その場の空気は凍りつきました。東海さんにここまで言い切られた30代の女性社員は明らかに気分を害していましたし、周りにいた女性達も苦笑いして誰一人フォローに入りません。
東海さんはこんな風に空気の読めない発言が多かったので、当然敵を作りました。そしてその敵は東海さんに勝てないことを知っているので、陰で悪口を言うことしかできないのです。
使えない社員は本当にゆとり教育の産物なの?
東海さんを見ていて思いました。「ゆとり世代だから○○」と一括りにしてはいけないのです。世代による違いは存在します。だけど使えない社員は年代を問わずいるし、若い社員が甘ったれていて使えない場合、学校教育の弊害というより、むしろ家庭での躾けがきちんとしていなかったんじゃないかなぁという印象を受けました。
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