Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

フィリピン人の集合写真にいいね!をする気になれない理由


フェイスブックを開くと、フィリピン人の知人達の家族写真が目に入るのですが、帰省時に親族一同集まって撮影した写真にはいいね!する気になれません。日本に暮らしているフィリピン人同士の集合写真なら気軽にいいねできるのに。
なぜなら帰省中に撮影された写真に映っている親族の数=知人が食べさせている口の数だからです。とんでもない数ですよ。
日本に出稼ぎに来ている家族の送金を待ち、出稼ぎ組よりもはるかに優雅な暮らしを常夏のフィリピンで楽しむ家族達。中には出稼ぎ組におんぶにだっこで働かない人も大勢います。そして集合写真に映っているということは、出稼ぎに出ていた人が帰ってきたのを狙って集まってきた可能性も大いにあるわけです>>帰省中は寄生虫にたかられるフィリピン人達 - Inside the gate

 

Fish Market

ですから、クウェートに出稼ぎに行っていたフィリピン人のお手伝いさんであるJoanna Demafelisさんが殺されて冷凍庫の中で見つかった事件と、それに対して怒ったフィリピン人達の抗議行動のニュースをウェブで読んだ時も、複雑な気持ちでした。

www.bbc.com

Joannaさんがお手伝いさんというよりは奴隷のように扱われ、働かされていた間、母国で家族・親族達は彼女のお陰でいい生活をさせてもらっていたのです。怒って抗議をしていた人達の中にも同じ立場の人達(養われている側)がいるのではないでしょうか。
自分達の娘を中東に出稼ぎに行かせて、彼女からの送金に頼って生活する。
だけどフィリピン人と言えば家族愛と愛国心の強さ、そしてその強い愛国心からくるプライドもとても高い国民です。そんな国民性からすれば上を見ればきりがなく「あの人んちのレイナは〇万/月送ってくれて、あんなものもこんなものもあるらしい」と羨ましがる。フィリピン人は見栄っ張りが多いので、どうしても他と比べてもっといい暮らしを求めてしまいます。そういう人達がこの事件に怒り、抗議をしても、クウェートへの出稼ぎが禁止されるだけであって「出稼ぎなんて行かなくていいんだよ」ということではないのです。
デモに参加した人達がJoannaさんの死を悼んでいるのは確かでしょうが、私は母国でひたすら送金されるのを待ってのんびり暮らし、さらには「もっと送れ」と無心する人に、怒る権利はないと思います。

R.I.P. Joanna Demafelis


関連記事