Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

率直すぎる司会者バーバラ・ウォルターズの直球にひるまないドナルド・トランプ


パクリメディア
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アメリカ大統領に立候補し選挙戦真っ只中のドナルド・トランプ氏ですが、選挙活動を自己資金で賄い切れているためスポンサーからの制約といったしがらみがない状態です。だから言いたい放題ですよね。
その発言が取り上げられて批判されることもしばしばですが、大統領(政治家)に向いているかは別として、懐の深い人だなぁと以下のインタビューを見ていて感じました。

 インタビュアーはオプラ・ウィンフリー氏と肩を並べるほど有名なトークショー司会者バーバラ・ウォルターズ氏

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黒柳徹子さんの、あの誰も崩せないであろう鉄壁のマイペースと天然ぶり、そしてそこに上沼恵美子さんの率直さをかけあわたような感じの方です。soft-spokenだけど騙されてはいけません。結構ずばっといきますよ。

二人ともとにかく率直!

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「メキシコはアメリカにろくなものを送り込まない。ドラッグを持ち込む人間、犯罪を持ち込む人間、そしてレイピストくらい。もちろん中にはいい人達もいるけれどね」といったトランプ氏の発言が物議を醸しだしました。そしてトランプ氏が展開しているビジネスに少なからず影響も及ぼしました。だけどこうして相変わらず強気なのは、潤沢な資金があってこそなのでしょうか。
インタビューでメキシコとの関係に触れる際に、インタビュアーのウォルター氏(以下親しみをこめてバーバラさん)が「あなたはスペイン語が話せますか?」と問うと、"No. This is an English-speaking country. Remember?" と間髪入れずに回答したトランプ氏。英語を公用語とする国なんだから話せなくても何の問題もないだろう、とあっさり回答。
これだけではありません。とにかくバーバラさんの質問に対し、それが個人的なことであれ政策に関することであれ、簡潔!率直!
「で、あなたは結局何が言いたいの?」と周囲をいら立たせた上西小百合議員と大違いです。比べるのも申し訳ないくらいです。

トランプ氏もすごいけど、バーバラさんもすごい

「女性やラテン系の国民、退役軍人・・・彼らに不快な思いをさせていますよね。わざわざ軋轢を招くような発言をしておいて、あなたは国を一つにまとめられるとお考えですか?」

バーバラさんはこういうことを淡々と質問します。そしてトランプ氏もそれに対して簡潔に答えます。また、バーバラさんったら「自分の外見で一番気に入らないところはどこ?」とトランプ氏に質問しました。一番ってことは、数か所あるだろうという前提ですよね(笑)。失礼天然もいいところなのですが、この質問に対してトランプ氏はしばらく考えてこう言いました。


トランプ氏:「う~んないな。自分の外見は気に入っている」

バーバラさん:「あははははは!!!!」(腹の底から笑っている)

バーバラさーーーん、笑うところじゃないですよーーーー!!!!
「その外見なら不満はあるでしょ」(=多分髪形を指している)と思っていたのに「ない!」と言い切られたからこそ出た笑い。失礼極まりないけどまぁバーバラさんなら・・・と私は思ったのですが、トランプ氏の返答に彼の懐の深さを感じました。いくつかの事業で失敗して修羅場を経験したからこそなのかな。

髪の毛のネタに自ら持って行ったトランプ氏の懐の深さ

(禿隠しですか?という核心に触れるのは32:00あたりからです。インタビューはトランプ氏の自宅=Trump Towerのペントハウスで行われました)

 
なんと笑い飛ばされたトランプ氏は、こう切り出しました。

「ほら、覚えてる?昔あなたの素晴らしい番組でこんな風に話したことを・・・」

笑われた後に「あなたの素晴らしい番組で」と言えるその度量。ほんの一瞬でも強い不快感を抱いたかもしれませんが、その一時的な感情に支配されることなく、メディアを最大限に活用するために、2011年にバーバラさんの番組に登場した際に話題に上った彼の髪形の話に自ら持って行ったのです。
そして当時のVTRが流れました。

「無理やり前におろしているというよりは、むしろ後ろにかきあげている感じなんだよ。ほら、触ってみて」

そして遠慮なくトランプ氏の髪の毛を引っ張って見せるバーバラさん。

 

「ね?本物だろ?」

シュールすぎて何も言えません。だけどこれはバーバラさんとトランプ氏の長年のつきあいから築き上げられた信頼感があってこそできたものなのでしょう(バーバラさんの爆笑もそうです)。

バーバラさん、過去にはこんな発言もしていました

インタビューのゲストは私の大好きなRicky Martinでした。当時の彼はまだゲイであると公にしていませんでした。そのインタビューには彼のゲイ説を否定するために、当時のガールフレンド、Rebecca de Albaさんも登場しました。
その状況でバーバラさんはオブラートに包むことなどせず率直にこう切り出しました。

"Are you gay?"


「あなたのセックスアピールは同性のファンも増やす理由にもなっているそうですが、実際のところあなた自身はどうなんですか?」
普通のインタビュアーならばこんな感じでやんわりと聞きそうですよね。

だけどバーバラさんは違いました。are you gayのたった三語です。この爆笑インタビューの動画が存在しないのが残念です。
さて、最後はバーバラさんの後に見たら今まで以上にいらっときた上西小百合さんの動画で締めたいと思います。

 上沼恵美子さん、大好き。

上西小百合さんの特徴

  • 話があいまいで長い。
  • 質問をしても話をすり替えられる。
  • 「何を根拠にそういうことをおっしゃるのかわからないけど」と言い返すけど、ここまで指摘されて響かないのがすごい。

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