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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀基地にやってくる日本人(観光)客の一部がとてもハイメンテナンスな理由


この記事は横須賀基地で接客業に就いていて、一部の日本人(観光)客に対する接客方法に困っている従業員の役に立ったらよいなと思って書いています

ダイニングなりファストフードなり、一部の日本人客はオーダーするのに時間がかかりすぎる。それに対して疲れ切っている日本人従業員(私)の接客の様子をアメリカ人従業員がカイルが見ていてこう言いました。
「日本って客と従業員の関係性がアメリカとは違うよね。うまく説明できないけど、その関係性のせいで君達は苦労しているのだと思う」
そして彼は「ところでなんで日本人客はあんなに時間がかかるの?」と聞いてきたので、一人二役(店員&客)をこなして実演してみせたらカイル大爆笑。

注文をとるまでに時間がかかる日本人客の特徴

free 'sweet' hugs

  1. いいなと思った商品について聞かれたのでわかりやすく答えても、3秒後にはもう他の商品に目がいってそれについて質問してくる。その繰り返し。
  2. 「おすすめは何ですか?」と聞いてくる割に、一番売れているものをすすめても「う~ん・・・・」と薄いリアクションをする。
  3. グルメ番組に出てくる芸能人のようなオーバーリアクションをする。
  4. きゃぴきゃぴしすぎ。
  5. 米軍基地にディズニーランドと同じようなものを求める精神世界を持つ(脳内お花畑系)。

よく日本の接客レベルは世界一って言われるけど、要するにそれは日本人客が世界一細かいあるいは面倒っていうことでもあるんですよね。

関連記事:日本の接客レベルは高いけれど、こういうのは嫌だ(1) - Inside the gate

日本人客相手にうまくナビゲーションをしようとしても骨折り損のくたびれ儲けで終わる理由

まず「おすすめは何ですか?」という質問ですが、店員は客がどのくらいお腹が空いているのか、あるいは客の食べ物の好みも知りません。ですから当然売れ筋を紹介しますよね。それが好みでなかったり、食べきれないものならば、リアクションが薄くなるのもあたりまえのことです。
こういうことを想定したうえで、オーダーにかかる時間を少しでも短くしようと私も会話におけるナビゲーションを工夫するわけです。だけどこれはまったく無駄な行為であることに気がつきました。
なぜならハイメンテナンスな日本人客は、色々見て、散々迷って、会話もたくさんしたい。そしてオーダーしたい。そのプロセスがとても大切で、楽しんでいるのです。食べるという行為そのものではなく、米軍基地という非日常的な世界とそこでの経験を楽しむ。だから店員とのやりとりも終わらせたくないため、オーダーまでの時間を短くしようとする私との間には当然すれ違いが生じます。これに気がついて以来、ナビゲーションに工夫、苦心するのはやめました。

「ああいう人達はさ、例えば日本語のメニューを置いたり、マリアさんがどんなにわかりやすく説明したとしても、それでも10分以上かかる人達だと思うよ。こちらが何をしようと関係なく、みんなでああでもないこうでもないと、わいわいやりたいんだよ」

同僚の日本人男性の言葉は正しかった。

Flower Fields

従業員は米軍関係者にとっての日常世界と、日本人客にとっての非日常の世界の境界線に立っている

こうして一部の日本人客がなかなかオーダーが決まらない間にも、どんどんアメリカ人常連客達がやってきます。日本人客の肩越しに私と目が合い、私がアメリカ人客に挨拶をすると、それに気がついてちゃんと横によけて常連客に先に注文をさせてくれる日本人客と、こちらが「既に注文がお決まりのようなので、次のお客様のご注文を先におうかがいしてもよろしいでしょうか?」と聞くまで横にずれてくれない人がいました。
このように、淡々としたアメリカ人常連客とるんるん♪としている日本人客が作る二つの異なる世界の境界線に立っているのが私達従業員でした。
もしも今これを読んでいるあなたがベースで働いていて、かつての私と同じことにストレスを感じているのならば、工夫とか努力とかそういう前向きなことを今すぐやめてください。ハイメンテナンスな日本人客に対してまともに相手をしていたら、エネルギーを持っていかれてしまうだけです。

ミーハーな日本人客におすすめの場所

「君ってさ、ああいうpain in the buttな客(面倒くさい客)相手にも笑顔でいるだろう?アメリカ人はそこまでしないよ。日本人はそうやって客をつけあがらせて絶対的な主導権を握らせるから自分の首を絞めるんだよ。ああいう客には一度ここに行ってみることをおすすめするよ。It will be an eye-opening experience.」とカイルが言いました。どこかというと・・・a fast food restaurant in the hood=ゲットーのファストフード店。

今見ても笑える(爆)!Anjelah Johnsonというコメディアンが演じるBon Qui Quiというこれまた超ゲットーネームの店員。接客態度の良し悪しとか、もうそれ以前の問題。

Bon Qui Qui(以下BQQ):「あなたのご希望のようにやりますけど、あまり無理言わないでねー」
客:「#6で飲み物はクッキーズ&クリームのミルクシェイクでお願いします」
BQQ:「コーラじゃダメ?」
客:「はい?」

BQQ:「シェイクを作るとなるとアイスクリームを出さなくちゃいけないし、クッキーを(この部分は聞き取れない)しなくちゃいけないし、クレイジーなボタンがいっぱいついてくるブレンダーの使い方なんて知らないの。だから飲み物はコークにしてね」


ひどい(笑)。これはネタなのでかなり大げさな構成になっていますが、カイルいわくゲットーのファストフード店に行くと店員の態度はすごいそうです。ガムをくちゃくちゃ噛みながら"What do you want?"とあごをくいっとあげて質問してくる店員なんてざらだとか。
ディズニーランド気分には浸れないけど、非日常の世界を楽しみたい日本人客の皆さん、ゲットーのファストフード店に行かれてみてはいかがですか?Bon Qui Quiみたいな店員相手に「あの、〇〇サンドってどのくらいの大きさですか」とか聞いてみてください(笑)。

これからベースで接客業に就こうとお考えの方々へ
本記事で書いたような日本人客はほんの一部です。びびらせたらすみません。

Anjelah Johnson - Wikipedia

ベトナム系のネイルサロンネタも面白そう(笑)。

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