Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

お互いに言い出せなかったこと


こんなに格好良くてセクシーで、しかも人望まで厚いボスのcrushが自分であるということを知った時の衝撃を、ボスであるライアンに伝えたら

"Can I tell you something more shocking?"

「もっと衝撃的なことを言ってもいいかな?」


と言われました。

http://www.flickr.com/photos/21482729@N07/9056501696

photo by marco monetti


というわけで The moment everything just clicked. - Inside the gate の続きです。シリーズ1は「いい男はいい女のもの」それは日本もアメリカも同じ - Inside the gateからどうぞ。

"Go for it."

「どうぞ」


初めて出会った日と場所が、二人とも一致したという驚き

ライアンは私を初めて見た日のことを話し始めました。

それは私達が勤務する施設ではなく、他の場所でした。私が担当していた業務の内容に絡んで、ある会合に出席しなくてはならなくなった時のこと。私は会場につくと、まずは名簿を探し、そして次に自分の名前を探しました。

所属部署順に並べられた参加者氏名。

ああ、あったあった。マリア・アベ。

そして私は自分の氏名の隣にサインしました。同じ業務を担当していた同僚も一緒でした。二人とも業務を抜け出しての参加ということで、制服を着ていたため、その制服を見て「どこの所属だろう」と不思議に思ったライアン。
そして私が名簿から顔をあげた瞬間、脳とも心ともつかない部分に電流が流れるのを感じたのだそうです。


あなたにも同じような経験はありませんか?

その人に関する情報は、外見しかない。それ以外はその人のことを何も知らない。だけどその限られた情報に思考回路を支配されてしまった経験。
好みとか好みじゃないとか、そういうものを超越してしまった場合。


C R U S H

そしてその3ヵ月後。私が勤めている施設の幹部として異動することが決まり、出勤初日のことでした。まず朝から出勤し、アシスタントのジェーンと全館を回り、従業員達に挨拶をしました。
そして例の会合に私と一緒に参加していた同僚女性に紹介された時、「あ、このユニフォームはあの時マリアが着ていたものと同じものだ」と思い出したのです。
あの時会場で私がサインをし終えた後、実は名簿で私の所属先を見てしまったというライアン。
当然異動先である施設に私がいるであろうということはわかっていましたが、午後になって出勤してきた私に会って挨拶をするまでは、確信が持てなかったそうです。

一方、会場についてライアンが視界に入った瞬間に私が受けた印象はたった二つでした。そしてその二つはどちらも鮮烈でした。

waspy asshole、そしてuniqueであるということ。

(waspyの意味→ Urban Dictionary: waspy

uniqueは日本語でもそのまま「ユニーク」として使われていますね。「ちょっと変わった」「個性的な」というような意味で使われていますが、英語では意味が若干異なり「他の誰/どれとも違う」といった意味で使われます。

uniqueの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク

横須賀基地内とその周辺ではアメリカ人がうようよいますから、毎日アメリカ人を見かけるし、その中にはモデル級に格好いい人だっていますよ。だけどライアンは今まで見た誰とも違ったのです。

unique・・・なんていうか「なんであなたみたいな人がこんなところにいるの?」といいたくなるタイプ。掃き溜めに鶴、が近いのかな。とにかく品のいい、だけど強烈なフェロモンを発している人でした。

もろアングロ・サクソン系。まったくタイプではないのに彼には魅力を感じた理由

で、waspy assholeというイメージに話を移すと「夏休みは毎年ハンプトンで過ごすんだ」と言っても嫌味にならなさそうな雰囲気がありました。そして妻はアジアンじゃないだろうなということも、私が感じたことの一つでした(そして実際にアジアンではありませんでした)。

http://www.flickr.com/photos/100839447@N05/9625566363

photo by The Hamptons UK

そして彼はもろアングロ・サクソン系の外見でした。そしてそれは私のタイプではありません。
だけど彼には魅力を感じた。それは人種など関係なくなってしまうほど、彼個人の魅力が強烈だったからでしょう。

こうしてお互いに初めてあった時のことを話して、二人とも驚きましたよ。なぜなら私達は「どうせあの時ちらっと出会ったことなんて、覚えちゃいないだろうな」と思ってなかなか言い出せずにいたのに、なんと二人とも覚えていたのですから。

きっと出会う運命になっている人っているんですよね。お互い既婚者として出会ったということは、crushどまりにしておきなさいよというお告げだったのです。
出会うタイミングを決められるのは神様だけ。そして神様は、私達人間にそういう悪戯や意地悪をして、空から私達を見てにやにやしていることでしょう。<続く>


シリーズ1「いい男はいい女のもの」それは日本もアメリカも同じ - Inside the gate
シリーズ2いい男はやはり危険だった。「尊敬できる上司」で終わるわけがない - Inside the gate
シリーズ3The moment everything just clicked. - Inside the gate