Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

【妻は米兵】「養われている男」のプライドを満たすために便利な「手のかかる女」というchallenge

しようもないシモネタを言ったあたりから、私はイケメン上司ライアンに「手のかかる部下」として面白がられるようになりました。

"You make me feel alive."
「君は僕に生きてるって感じさせてくれるよ」


私にそういったライアンですが、そのひとことを聞いた時、私は少し複雑な気持ちになりました。なぜなら彼の置かれている立場を考えさせられたからです。

一家の主は妻

ライアンは妻が米軍関係者で、彼女の駐屯に伴って来日しました。駐在妻ならぬ駐在夫という立場ですね。その前にもアメリカ国内で駐屯先が変わっていますから、その度にライアンは新天地で職探しをすることになります。
現在は夫婦といっても色々な形があり、男性ばかりが一家の大黒柱になる必要はありません。妻が大黒柱という家庭もたくさんあります。だけど名門大学出身の彼にしてみれば、駐在夫として横須賀基地の中にある限られた仕事からしか選べないのは、物足りない部分もあったでしょう。

「アメリカにいればもっといい仕事に就けるのに」

そう思ったこともあると思います。実際妻が米軍関係者で、その駐屯について扶養家族として来日したアメリカ人男性では、主夫をしている人も時々います。なぜならアメリカでしていた仕事と同じようなものを横須賀基地で探そうとしても、空席がないのです。
だからといって自分では明らかにoverqualified(その仕事をするには、あまりにも学歴・経歴が立派すぎる)であろう仕事に応募するのもプライドが許さないのでしょう。その結果の主夫、というわけです。

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どう働いても給与は同じ。そして安定した生活。何不自由ないのに何かが足りない

ライアンは私が勤務する施設に異動してくる前は、8-17時の仕事をしていました。仕事のランクは変わっていないため、CIV(民間人)のかなり高いランクの仕事のはずですし、奥さんの諸手当がありますから、大きな家に暮らし何不自由していない生活をしていました。
だけど何かが足りないと思っていたところに、私みたいな減らず口の女が現れたので、You make me feel alive.と言ったのでしょう。かまっていて面白いというか、適度に問題を生じさせてくれるので(ただし自分がトラブルに巻き込まれるのは嫌なはずです)、暇つぶしにちょうどよかったんじゃないかなぁと思います。

 

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photo by Kris Krug


Life is a journey.といいます。その長旅の中で当たり前のように続く穏やかな日々の中に、とんでもない女が現れてほぼ毎日爆弾発言を繰り返せば、当然旅はエキサイティングなものになります。ただしそれはその女が夫婦の間に割って入ってこようとしなかったから。
片手間で済むエンターテイメントは長旅に不可欠です。<イケメンアメリカ人上司の焼きもち - Inside the gateに続く>

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