Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

【横須賀基地】盗人に天罰は下るのか


横須賀基地で同僚にお金を盗まれた人のお話です。ってことは珍しくない話ってことです。

小野塚君というその男性従業員は、数回に渡り盗まれた分に関しては泣き寝入りしましたが、意地悪な私は彼から窃盗の話を聞き、どうしても盗人をぎゃふんといわせたかったため、二人である計画に乗り出しました。

 

決定的な証拠がない

小野塚君のロッカーはちゃんと施錠されていました。それなのに盗まれてしまったのは、ダイアル式のロックに原因があるのではないかということでした。
「やっぱり100均のロックはやめておいたほうがいいかな。きちんとしたやつを買うよ」と小野塚君は私にいいました。
また、男子ロッカー室には当然のことながらカメラがついていませんから、「あの時間帯にあそこから盗み出せるのはあいつしかいない」とわかっていても、決定的な証拠がつかめないのです。

窃盗犯はアメリカ人

http://www.flickr.com/photos/39990326@N07/13142513454

photo by Metropolitan Police (本人ではありません)

 

盗人はドン(仮名)というアメリカ人でした。根は悪い人ではなさそうですが、とにかく頭が悪かった。だから彼の下で働く人間は大変でした。
またドンは女性にも縁遠い。だからどぶ板で女性を探す→30歳を過ぎてもどぶ板で女探しをしてるんだぁ→女性が引いて逃げる・・・の悪循環。

アメリカ人女性の同僚が"He needs to get laid."とぼやくほど、干ばつの深刻さを感じさせる一面を見せることもありました。心に潤いのない人独特の、ぎすぎすした、いらだっているような感じってあるじゃないですか。
おそらく彼は虚しい日々を過ごしていたことでしょう。だからといって、アメリカに帰って一から出直す気もないような人でした。私はドンに出会って初めて「アンガー・マネジメントのセッションが必要な人ってこの世にいるんだな」と思いましたもの。

http://www.flickr.com/photos/20473443@N07/8360869046

photo by thoughtfactory

上司に相談するも、もみ消されてしまった

ドンの名前は出しませんでしたが、小野塚君は上司に相談しました。ところが「わかった。善処するよ」といっただけで、結局何も動いてくれなかったのです。ベース上の事なかれ主義は日本人社会だけではなさそうです。
さらにドンが上司にとって操り人形のような存在だったことも、この窃盗事件がもみ消された理由の一つです。ドンは頭が悪かったので、その上司からしてみたら使いやすい人間でした。上司の言うことはYes, sir.といって何でも聞いて、言われたとおりに仕事をしていましたからね(そして自分は仕事をせずに下々の人間達に丸投げ)。ドンを手元に置いておきたかったのでしょう。

窃盗犯をじわりじわりと包囲する

映画"I know what you did last summer"風(古)に、「お前が何をやったかわかっているんだぞ・・・・」と徐々に追い詰めていくことにしました。
ドンに全身の毛穴から冷たい汗が噴き出るような思いをさせるのです。なぜ私がそこまで協力的なのかって?正義感ではありませんよ。それは後で説明します(オチは想像つくでしょ)。

まず私達がやったことは「犯人は誰かわかっている。しかも盗まれた本人だけでなく、アベマリアもね」というサインを出すことでした。計画の詳細は書けませんが、これは功を奏しました。私の筆跡を見た時の、ドンの全身の毛穴から冷たい汗がぶわぁっと出たであろう様子が手に取るようにわかります。この計画実行後以降、ドンは私と目を一切合わせなくなりました。バカですよね。それじゃ自分が犯人だって言っているようなものじゃないですか。
ちなみにドンは、今でも同じ施設で働いています。幹部クラスの人間ですが、誰からも尊敬されていません。
彼にはいつか天罰が下る気がします。

なぜ私がこの窃盗犯への反撃に加勢したかですって?だってドンは私にパワハラしてたんですもの・・・。


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