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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ハリウッド映画【急募】男友達!


以前働いていた日系企業にこんな若い女の子がいました。

「高校生の頃はバイトしてるか彼氏と一緒にいるかのどちらかでした。それ以来ずっと男が切れなくて。彼氏ができるともうそれが最優先で、友達と会わなくなるんです」

彼氏がいる間は友達なんてそっちのけなのに、彼氏に振られた途端(こういう女の子に限ってふられるんですよね)女友達の輪の中に入ってきて慰めてもらおうとする女っていますよね。
こういう風に「自分に必要な時だけ友達が欲しい」、なんともまぁ身勝手なことを言うのは何も女性に限ったことではないのです。

【急募】男友達!

出演者に偏りがあっても、面白ければそれでいい - Inside the gate」という記事で簡単に紹介した映画です。邦題は「40男のバージンロード」とされていますが、私なら間違えなく「【急募】男友達!」にしていましたよ。

 急に男友達が必要になったのはピーター(Paul Ruddが演じています)。

40男のバージンロード (字幕版)

ガールフレンドのゾーイ(Rashida Jones)がプロポーズを快諾してくれたのはいいけれど、なんとピーターには結婚式で付添い人(best man)を頼める男友達がいない!
best manを頼めるほどの親友がいないというだけではなく、男友達そのものが、ピーターにはいないのです。なぜならピーターはガールフレンド第一の男。彼女に楽しんでもらうための努力は惜しまない分、男友達のことなどすっかり忘れてしまい、ないがしろにしてしてきた結果、男友達がどんどん離れていってしまったのです。というわけで男友達ゼロ。
だけどさすがにbest man無しの結婚式はまずい・・・ということで、ピーターがbest man用の親友作りに奔走するのです。要するに「都合のいい男」をつかまえようというわけ。

ピーターの前に現れた男は、正反対のタイプ、シドニー

弟のアドバイスに従い、a man date(男同士二人で出かけること)に挑戦してみることにしたピーター。お相手は母親がセットアップしてくれた男性。ところがこの男性がゲイで、彼はピーターもてっきりゲイなのだろうと勘違いしてしまい、このman dateは失敗に終わってしまいました。お互い求めているものが違いすぎました。
このデートをはじめとし、今まで見向きもしなかった同僚男性達を、自分からアフターワークの飲みに誘ってみるも「俺達これから予定があるんだ・・・。いや、君も誘おうと思ったんだけど、君はいつもガールフレンドとの約束があるから、気を遣って誘わなかったんだ」と言われてしまうなど、ピーターの「都合のいい男」捕獲作戦はなかなかうまく行きません。

「僕達の結婚式の招待客の数は、新郎新婦側で偏りが出るけどごめんね」
「そんなこと私は気にしないわ。あなたが幸せならそれでいいのよ」


「男友達作りって難しいな・・・」とあきらめかけていたところに現れたのがシドニー(Jason Segel)。フェミニンなピーターとは正反対で、男脳が大きく発達していそうな、シンプルで直球勝負のシド。彼に何か特別なものを感じたピーターは、思い切って彼をman dateに誘うのです。
失敗したman dateの相手であるゲイの男性が、二人を偶然見かけて嫉妬、激怒するほど仲良くなった二人。当然シドはピーターのbest manを引き受けます。ピーターが「都合のいい男」を探していて、そして自分がその男に選ばれてしまったことを知っての上の承諾でした。なぜならシドから見てもピーターはとてもフェミニンで(詳細は映画をご覧ください)、best manはおろか、結婚式に招待しても参列してくれる男友達などいないであろうことは、明白だったからです。
ところがあることで二人は喧嘩別れしてしまいます。

「というわけで付添い人の話も忘れてくれ」

「わかったよ」

実はお互いに必要としていたピーターとシド

この映画を見ていると、最初はピーターが一方的にシドを必要としていたようにも思われます。ところがシドもピーターが現れて助かっていたのです。なぜならシドの周りの男友達は年齢的にも皆落ち着き始めて、以前のように一緒に遊べなくなってしまい、独身貴族生活を謳歌しながらも、シドは少し寂しさを感じていたというのが正直なところでした。そしてそこに男友達を必要としているピーターが現れた、というわけです。ところが当初は互いに「都合のいい存在」でしかなかったにも関わらず、喧嘩して連絡をとりあわなくなると、二人はお互いがそれ以上の存在であることに気がつくのです。
【急募】男友達!とは、実はシドにもいえたことなのです。

みどころ

ストーリーはピーターとゾーイのカップル、そしてシドを中心に展開していきますが、ピーターの女脳の発達振りを強調するのに欠かせない登場人物が、Jon Favreauが演じているバリー。フェミニンなピーターの男友達できるかな作戦の一環として、このバリーも関わってくるのですが、ピーターに対する理解とか歩み寄りは一切なし。「なんでこんなやつがうちに来てるんだよ。つまんねーよ」というのを隠しもしませんからね。シドとは違った意味で、男脳が発達しているタイプ。彼の存在なしには、ピーターのキャラクターの味付けはここまでうまく行かなかったことでしょう。


40男のバージンロード (字幕版)

メイキング映像でも語られていますが、ユーモアのセンスが繊細で面白いです。もう何度見たことやら。

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