語学学習をする上で不利と考えられがちな地方に暮らす女性が、毎週のようにどぶ板で飲んでいる女性達よりも伝わる英語が話せる理由について書きます。
三歩歩けばアメリカ人にあたる環境
横須賀市のどぶ板といえば、空母が停泊している間は日本人がマイノリティになってしまうくらいアメリカ人の人口比率が高いエリアです。そこを歩いていると、こんな光景に出くわします。
母親がかわいらしい娘の写真を撮っています。退廃的などぶ板と無邪気な幼女。この対比は私も撮影したい!そこで私は思い切ってこう尋ねます。
"Would you mind if I take her picture, too?"
「私もお嬢さんの写真を撮ってもかまいませんか?」
"No, go ahead. Honey, she's gonna take your picture so stay there."
「ええ、どうぞ。ほら、彼女があなたの写真を撮るからそこにいなさい」
どぶ板ではこんな風に日常会話の中で英語を使う機会が頻繁にあります。ですから
- こういいたかったのに伝えられなかった
- 自分からうまく説明できなかったけど、聴きとれた!
- 意外とすらすら話せた
という風に、モチベーションをあげたり、維持することが容易です。
沖縄の基地ではこんな風にして習った英語を使う実践の場をもうけています。
キャンプ・シュワブの英会話クラスの生徒たちが、クラスで習った英会話を実践するため、米軍奥間ビーチのレストランに行き、クラスの講師をボランティアで務めるハント大尉とロドリゲス大尉を囲んで、みんなで一つのテーブルに着き、英語で注文し、食事を楽しみ、会話を楽しみ、親交を楽しみました。 pic.twitter.com/zLa5AW9vCu
— 在日米海兵隊 (@mcipacpao) 2017年5月20日
だけどネイティブスピーカーの数が少ない地方では、学習した英語を実践で活かす機会があまりないため、モチベーションの維持が難しいはずです。そこが英語学習において不利な点だと思います。ただし上記のような機会に恵まれなくても、私は英語力はちゃんとつくと思います。そのサンプルになるような女性と出会ったからです。
「ハーフが珍しくもなんともない環境で生きてやる!」というモチベーション
アフリカ某国出身の父親と日本人の母親のもとに生まれた萌さん(仮名)という女の子がいました。彼女は美しい日本のむら景観百選の一つにも選ばれている、人口2万人ほどの小さな街に生まれ育ちました。そんな小さな街ですから、萌さんはとても目立ちました。
「ハーフなのに日本語が上手なのねぇ」
(日本人として育ったから日本人と同じように喋れて当然なのに・・・)
「萌ちゃんは肌が白かったら絶対可愛いよ」
(じゃあ黒いと可愛くないの?)
言っている本人達にはまったく悪気はないのです。だけどそういうことを毎日のように言われ続けた萌さんは、こう思ったそうです。
「自分でお金を稼ぐようになったら、ハーフなんて珍しくもなんともない環境に引っ越して楽しく生きよう」
そして萌さんはインターナショナルな環境で暮らし始めるその日を夢見て、助走を始めました。それが英語学習でした。イメージトレーニングみたいなものですね。だから勉強しているという感覚はまったくなかったそうです。そして彼女は実際とても流暢に話せるようになりました。
横須賀のようにインターナショナルな環境で生活していても、語彙の貧しさをカモフラージュするために会話の八割が卑語を占めるような話し方しかできない女性達もいれば、
萌さんのように田舎に住んでいてもちゃんと知性や教養、心の豊かさを感じさせる英語を話せる人もいるのです。そう考えると、地方に住んでいるからといって英語習得が難しいとは限らないのです。
結局普段日本語で話しているボキャブラリーのレベルは、英語にもそのまま出るということです。
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