横須賀市の繁華街で、夏服に衣替えした防衛大生達（横須賀教育隊って書いてあるから、兵隊じゃなくて防衛大生だと判断しました）を見かけるようになりました。
彼らの姿は私にとって夏の風物詩でもあります。画像だと小さすぎて見えないのですが、素敵ですよ。このセーラー服を見ると、初夏の香りに心が躍りつつ、蒸し暑い夏本番の足音におびえてしまう部分もあります・・・。
ところでベースには自衛隊員のお客様も大勢いますが、横須賀基地所属の隊員さん達とは限りません。
"Japanese yen, ok?"
「はい、両替いたします。何ドルおもとめでしょうか？」
「おお、日本人だ！」
こんなやりとりは、たいてい自衛隊員の方達が相手です。
ベースの飲食店に勤務している知人から聞いた話なのですが、彼らは団体で、少し離れたところからそおっと店の様子を覗き、彼女と目が会うと”Japanese yen, ok?"と聞いてくるのだそうです（笑）。
英語で書かれたメニューを見上げて、わくわくしている時の彼らの表情を見ると、仕事上の厳しい上下関係から解放されて、のびのびしているんだろうなぁというのが伝わってくるといっていました。
隊員の方達は軽い食事とビールをオーダーして、楽しそうに話していたと思うと、なにやら記念写真を撮っているので、彼女が「横須賀の人達じゃないのかな」と不思議に思ってたずねてみると、「もう京都に帰るんです」という隊員さんが多いとのこと。おそらく海上自衛隊舞鶴航空基地の方々でしょうか。位置だけ見ると、とても風光明媚な場所にあります。
おそらくトレーニングか何かで横須賀基地に短期滞在されていたのかと思いますが、私もベースで働いていた時にこういう話を聞いて、彼らの横須賀での思い出が少しでもよいものになるように、親切な接客を心がけたいなと思いました。
私も自衛隊員の方々を接客したことは何度もあります。
私が両替所（現在は閉鎖済です）にいた時のこと。閉店間際の、人気のない薄気味悪い時間帯に、すっと窓口の横から音も立てずにスライドして現れた日本人のお客様がいました。私は思わずひぃっ！と悲鳴をあげてしまいました。なんでそんな風に登場するのよ！正面から歩いてきなさいよ！
「あ、あの・・・・これクオーター（＝２５セント硬貨）に変えてください・・・・」
そのお客様は１０ドル持っていました。
たまった小銭を持ってきて紙幣に換えてくれ、というお客様は時々いましたが、紙幣→硬貨へ換えて欲しいというお客様にあたったことがなかったため、不思議に思っていました。
すると数日空けて再びそのお客様がやってきて、またクオーターに換えてくれ、というではありませんか。その時私はやっと気がつきました。このお客様はクオーター収集家なのだと。
関連記事：２５セント硬貨を整理しながら全米50州を巡る旅 - Inside the gate
「もうすぐ山口に戻るので、その前にできる限り多くの州のクオーターを集めたい」とおっしゃっていました。
ああ、この方も横須賀基地所属じゃないんだ。
横須賀基地所属の隊員さんの中には、常連さんも沢山いましたが、このように短期滞在される隊員さん達との出会いはまさに一期一会です。もう二度と会わないかもしれないからこそ、親切にしなくては、と考えさせられました。
ところで自衛隊員といえば、こんな会員制のクラブがあります。
◆男性自衛隊員との出会いと結婚を目的とした唯一の会員制クラブ
【自衛隊プレミアムクラブ】 
なんと女性は誰でも入会できるわけではなく、写真審査あり！２０代中心の女性を集めているそうです。自衛隊ってなんかかっこいい！とか公務員だから安定してる♪という気持ちで入会するのもありでしょう。
だけど自衛隊員と結婚すると、夫の職場の厳しい上下関係が妻同士のつきあいにもそのまま引き継がれますから、右から左へと聞き流したり、人の懐に入る術を持っていないと苦労すると思います。
相手が自衛隊員であろうと米兵であろうと、女性が精神的に自立していてタフじゃないと、軍隊というきわめて特殊な、閉ざされた世界で生き抜こうとしている夫を支えきれないでしょう。
隊員である夫だって、むさ苦しい職場から帰宅して、妻の第一声が「○○さんの奥さんがね・・・」という愚痴だったら、うんざりしてしまって心が安らがないでしょう。
外部関連記事： 新郎新婦の退場が軍艦マーチ・・・・（苦笑）
