Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ラッキー商事がここまで強気な理由は何なのでしょうか


私の友達がベースのある施設でキャッシャーとして働いているのですが、半年前くらいからウェイトスタッフ達に

  • チップはきれいなお札にしてほしい(彼らが受け取るcharge tipはキャッシャーが管理し、ウェイトスタッフに渡しているため)
  • 自分達が持っているよれよれのお札とキャッシャーの持っているぱりっとしたお札(crispy bills)を交換させてほしい

と頼まれることが多くなったそうです。なぜなら・・・・彼らはチップをもらい、ある程度まとまった額を貯めて円に替えるのですが、皆ラッキー商事に持って行って替えているのです。

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今までは自分達が働く施設のcash cage(両替所)で替えていたそうなのですが、昨年の7月末で横須賀基地ではMWR系の施設では円⇔ドルの両替サービスが廃止されてしまったのです。>>横須賀基地周辺の金融機関は忙しくなりますね - Inside the gate

せっかく両替に行っても、ラッキーだと受けつけてもらえないお札が多い。だからキャッシャーに「できるだけきれいなお札でチップがほしい」と頼むことになるのです。

ラッキー商事は、横須賀基地の付近だとメインゲートを出て陸橋を超えてすぐのところと、ナポリ・ピッツェリアの並びの計二件あります。

ラッキー商事では以下のお札を受け入れていません。

  • しわくちゃのお札、少し切れているようなお札
  • スタンプが押してあるお札
  • いたずら書きがしてあるお札


この基準に対し、不満を感じているのは何もウェイトスタッフ達だけではありません。あまりのその厳しさにはアメリカ人客達も不満を感じています。先日アメリカ人の知人がこんな風に話していました。

ラッキー商事の紙幣受け入れ基準の厳しさはそもそも何のためにあるの?

「古くない、何も書かれていない、切れ目もない張りのある札を、いかにラッキーが欲しがっているのかっていのを夫にも話したの。まあ原則的に新札ってことよ。
破れているお札については私も(ラッキーが厳しくならざるを得ない理由が)理解できる。
じゃあ逆に客が『だったら私達の円も新札でいただけないかしら?』って言ったら、ラッキーは新札でくれるのかしら?これだけ客に新札、新札ってうるさいんだから、自分達だって円の新札の用意ができているんでしょうねって思うの」


これには私も同感です。破れているお札に対して厳しくなるのは理解できます。例えば一度にまとめてbill counter(お札の計数機)にかけると、その破れているお札が計数機に詰まってピーピーなってうるさいんですよ。しわくちゃのお札も同様です。そして結局一から手で数えなくちゃいけない羽目になります。
小額紙幣で200ドル分くらい持ち込む客も少なくはないだろうし、となるとその中には破れた札や切れ目の入っている札、しわになっている札が当然多く含まれているわけです。
それらをカウンターにかける度にぴーぴーなって、しまいには詰まった札がとれなくて計数機が壊れて手作業で対応とか効率悪くてやってられませんよね。そういう事情は理解できます。だけどなぜちょっとしたいたずら書きやスタンプが押してあるものまではねつけるのでしょうか?

「硬貨以外ならお引き受けします」というUFJ

それでもアメリカ人達がラッキーに頼らざるを得ない理由は横須賀基地周辺の金融機関は忙しくなりますね - Inside the gateでも書いたように、彼らが仕事を終える時間にはもう既に金融機関が営業を終えてしまっているから。だからラッキーは殿様商売ができるというわけです。
私はドルがある程度たまったらUFJ替える事が多かったのですが、あそこは硬貨以外なら引き受けてくれます。当然しわくちゃのお札もスタンプが押してあるやつも、ちょっとしたいたずら書きありのお札もOK!
助かるわーって思うけど、問題はUFJが15時に閉まってしまうこと・・・・。横須賀基地で働いているアメリカ人達は、営業時間内に行くことができないんですよね。だからラッキーは「嫌だったら別にうちにこなくていいのよ」と強気なのです。