Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

メンヘラで済ませてはいけない人

「あの人やばくない?」といってなんでも病名をつけて、あの人は〇〇だからこういう風に接しなくちゃねと周囲が決めつけてしまうのも危ないことですが、できることならば何かしらの疾患があるという診断を受けて障害年金をもらいながら暮らした方が幸せなのではないかと思ったアメリカ人がいます。当ブログにも何度か登場しているメンヘラDさんです。
かつてDさんと一緒に働いていたのですが、当時のイケメン上司・ライアンが「マリア、僕が君にこんなことを聞いたって誰にも言わないでほしいんだけど・・・君はDが幼い頃に負傷して脳に障害があるとかそういう話を聞いたことがある?」と聞いてきたくらいです。

今まで見ていて謎に思ったDさんの行動

  1. ダイニングバーなどで「特製ミートソーススパゲティです」と出されると、それを運んできたバーテンダーが自分に気があるからソースが「特製」なのだと何の疑いもなく思いこむ
  2. 前の勤務場所で一緒に働いた、勤務態度に多くの問題があった元同僚の悪口を散々言っておきながら「でね、彼女がここで働きたいって言っているから空席が出たら連絡しようと思ってる。うちのマネジメントは彼女を優先的に採用してくれるかしら?」と言い出す。そんなやつと働かされたら私達がどれだけ迷惑するかということは想像すらしない。
  3. (お洒落なイタリアンレストランで)パスタを食べ終えた後、賜杯を持ち上げる力士のように器を持ち上げてスープを飲み干す。肉料理を食べていて口に合わなければ食器に直接吐き出す。同席している人間達があっけにとられていると「ああ、私の食べ方?tomboyなの♪」とぶちかます。それをtomboyで済ませてかわいこぶって許されるのはせいぜい5歳くらいまでではないのか
  4. 「放送局ですか?」というくらい話し続けるため、こちらがうんざりしてしまいそれを表情に出していたら、私の機嫌を伺うように「あ、また喋りすぎちゃった。疲れた?」と聞いてくるのではっきりと「うん」というと、Dさんはこう言った。
    「私は確かに喋りすぎるけど、それを相手しきれないのはあなたの問題だから。私がこれだけ喋っても平気な人だっているの」
  5. ある同僚が実はバツイチだと話し始めた。どうして離婚に至ったのかも。すると「よかった~私は誠実な結婚と男性できて♪」と上からさっと自分の話をかぶせてきた。その夜3000字くらいの謝罪文をバツイチの同僚にメッセンジャーで送付。
  6. 仕事中、男性客が一人で食事をしているテーブルにぴったりくっついて30分ほど離れなかった。男性が食事を終えて立ち去ると自分の持ち場に戻ってきて「家庭の問題で悩んでいたんだけど、あのお客さんから最高のアドバイスをもらっちゃった!」というので「いい友達をもったんだね」というと「え?友達じゃないわ。今日初めて会ったの」という。初めて会った人にも延々と自分の家族の問題を話すことを何とも思わない垂れ流し魔。その人はゆっくりと食事をしたいだろうとか、そういうことには思いを巡らせない。「あなたはここで働いているのだから、お客さんの食事の邪魔はするべきではないと思う。あの人はお金を払っているんだよ」というと「でもそんなに嫌そうな顔をしていなかったから、私の話を楽しんでくれているのだと思った」と言われた。
  7. アメリカ人の同僚達に「Dが男性を紹介してくれって言うんだけど、Dの相手ができそうな人知ってる?」と聞いたところ「海軍病院の精神科医くらいだろうな」と言われた。
  8. 「私は知的なんだけど、ちょっとぬけているだけ」とよく口にする。

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  9. しょっちゅうこういう引用をフェイスブックでシェアしている。要するに「私を持て余すような人達は、私には必要ないってこと」と無駄に前向き。
  10. 名器自慢が絶えない

他にも色々ありますが思い出し次第追加します。こんなわけでDさんは面接の印象がよいため採用こそされるものの、すぐにボロが出てしまうため一つの職場で長続きしません。採用した側の「まさかこんな人だと思わなかった!」という気持ちは想像できます。

軽度の知的・発達・精神障害の人たちは、社会生活でうまくいかない場合があるほか、就職を望んでもなかなか採用されないこと、働いても長続きしないことがあります。これは能力の個人差に加え、産業構造の変化も関係しています。単純労働や職人的な仕事が減り、求人の多くがコミュニケーションや複雑な判断を要する仕事になってきたからです。貧困と生活保護(42) 見過ごされている知的・発達・精神の障害 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)から引用)

コミュニケーションは本人はうまく取れていると思っても、周りはそうは思っていないDさんですから、上司から皿洗い等単純労働への異動をやんわりと勧められた時もハラスメントだと思ったようです。横須賀基地の中では公務員として働いているわけですから、法に触れたりするといったようなことをしない限り解雇はされませんが、業務に深刻な支障があれば異動させられます。だけどどこに流されてもまた同じ問題にぶつかってDさんが苦しむのは目に見えているので、もういっそのこと知的障害があるかどうか診断してもらってアメリカに帰って障害年金で暮らした方が幸せなのではないかと思います。

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