Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ハーフにとってはったりが利く外見は損か得か


マーク・パンサー氏のラップの英語、なんか変だよなぁって気づく人は日本人は少ないと思います。多くの人が濃い顔のハーフの人達を見ると、日本とどこの国とのハーフかも考えずに、濃いだけで英語が堪能と思い込みがちです。

DEPARTURES
濃い顔のハーフは日本と英語圏のハーフとは限らないのに、濃いというだけで英語が流暢だと期待されるパターン、飽きるを通り越して不快なのでしょうか。それとも利用できているのでしょうか。ちなみにマークさんは日仏のハーフです。

マークさんが英語圏のセレブリティとの対談しているのをたまたまTVで見かけたのはもう大昔の話になるのですが、"something like that"の使用回数があまりにも多いので、正の字を書いてカウントし始めそうになりました。
ノンネイティブスピーカーが言葉に詰まるとつい口にしてしまう単語や表現があるのは、私にも理解ができます。私は何を使うっけ・・・と今考えてみましたが、わかりません。自分の癖はやはり自分ではわからないものですね。


このインタビューを見ていて、マークさんは「フランス語もできるってことは英語もできるの?」みたいな根拠が不明の思い込みをする人が多い日本という国で、食べて行く術を知っている人なんだなぁと思いました。
インタビューの視聴者のほとんどが英語がわからないことを前提にしているのですから、はったりの効く外見を利用しない手はないでしょう。濃いというだけで、ちょっとネイティブっぽく喋れば「やっぱりハーフはすごい!」って思われるのですから。誰も英語のあやしさになんて気づきはしません。

これって手話の通訳者がものすごく巧みな動きで通訳していたら、たとえそれがめちゃくちゃでも「うわぁすごいなぁ」と何の疑いもなく見入ってしまうのと同じですよ。

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