Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

2017年に行きたい場所 

 

今週のお題「2017年にやりたいこと」


今からもう10年以上前の話です。
仕事を通じて夫と知り合うまで、私は在日米軍を嫌悪していました。電車の中でつり革を使って懸垂し始めたり、日本人達がおそらく英語をわからないだろうという前提で、公共の場で汚い言葉遣いでわーわー話す米軍の若者達・・・。

「ありえないわ」


そう思っていました。だけどそういうみっともない人間は、米軍だとか国籍にかかわらずどこにでもいるものです。
夫と知り合って、ちゃんとした人も米軍にいるのだとわかり、在日米軍を見る目が変わりました。初めてのデートで一緒に見た映画の途中で爆睡するという私の失態にも呆れずに(私の好みではない映画=SFだった)、二回目、三回目のデートに誘ってくれた夫。
そんな彼のリクエストで、初めて温泉に行った時のこと。

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カップルですから、当然貸切風呂のある宿を予約しました。
当時まだ肉体関係のなかった私達は、微妙な間をあけてお風呂につかり、太平洋を眺めながらぼけぇっとしていました。私は日が沈むまで浸かっていたいと思いましたが、温泉は初めての彼がのぼせないかと心配で聞いてみると、「全然平気。僕も日没を見たい」と言いました。
相変わらず二人の間は縮まらず、日没の瞬間を彼の腕の中で見たいと思っていた私は、自ら彼の腕の中に滑り込もうとしました。すると彼は"No, noooooooo!!!!! Not right now!!!!!"と言って、小さな貸切風呂の中を逃げまどいました。なぜ今はダメなのか、わかっているからこそ、彼を追いかけまわして、そして二人で大笑いました。二人の笑い声は、太平洋を眼前にするととても小さい感じがしました。

"I just wanna feel you on me."


笑い疲れた私がふとそう漏らすと、夫は照れくさそうにしながら近づいてきました。そして日没に間に合いました。

Sunset

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あの時の夕日の寂しい美しさは、今でもよく覚えています。そして当時まだつきあって間もなかったボーイフレンドは、夕日の美しさだけではなく、様々なものを共有する夫となりました。
出会った頃のときめきはないし、もう同じ宿で夕日を見てもあの時の輝きは戻ってこないけど、あの頃に戻りたいとは思いません。人生の秋の到来を感じるとあとこの先どのくらい一緒にいられるかなぁとか、現実的なことを考えて寂しくなりつつ、まだまだ色んなものを一緒に見たいと思います。
そんな夫と「2017年に行きたい場所」について話してみました。

1.湯宿せきや (長野県)

http://www.yuyadosekiya.com/

多分地獄谷で猿と混浴したいのだと思います。

Snow monkeys in hot spring Japan

ここは絶対に弟夫婦と姪も連れていきたいです。

2.ウトコ オーベルジュ&スパ (高知県)

utocods.co.jp
室戸の絶景を望むタイフーンテラス、海に向かってしつらえたライブラリー、室戸海洋深層水のディープシーセラピーなど、もうshit-holeな横須賀から離れてまさに非日常の世界ですよ!!!
「四国に上陸したことがない」と夫に言ったところ、色々調べてここが候補にあがりました。

3.宍道湖 (島根県)

宍道湖 (Shinjiko Lake)

ここ数年山陰地方から異様に強力な磁力が私に向けて発せられているにも関わらず、いまだに訪れたことがない地。私の英語力では魅力が伝えきれない地でもあります。通訳ガイドってやっぱりすごいね。

以上を持ちまして、2016年最後のエントリーとさせていただきます。2017年一本目のエントリーは元旦に投稿予定です。
読者の皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

アベマリア