Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

勘違い国際人(2)アメリカナイズされているから自己主張が強いという人に限って主張が的外れ

 横須賀のエルモの求人コーナーに貼ってあったポスターにこんなことが書かれていました。

「日本のアメリカで働こう!」

私みたいに日本社会に適応できなかった人間にとっては、甘い囁きですし、確かに実際に働いてみて「日本の中のアメリカ」を楽しむことができました。嫌な面も含めて。
あなたがもし私と同じように、息苦しい日系企業を逃れ、そのような環境を求めてベースで仕事を探している場合、「アメリカで働くのだから、アメリカ人のように自己主張をはっきりしないといけない」と肩肘張ってしまうかもしれませんが、その心配は不要です。

アメリカナイズを履き違えている人ほど、無駄で的外れな自己主張が多い

http://www.flickr.com/photos/12836528@N00/14156948014

photo by kevin dooley

「アメリカ人のように自己主張ができる私/俺」と思い込んでいる人のほとんどが、周囲の気持ちや心理的温度を感じ取らずに、自分の言いたいことを言いたい時に言って「自己主張できている」と勘違いしている人です。こういう人達はきっと自ら「日本人離れしているってよくいわれるんです」と聞かれてもいないのに言ってしまうタイプでしょう。

協調性や思いやりはベースの外でも中でも大切

日本の中のアメリカといっても、協調性はあるに越したことはないし、ベースの外の日本社会でも高く評価される「聞く力」はアメリカ人やそれ以外の国籍の人達にも評価されます。主張だけしていればいいというものではありません。
もしあなたが仮に横須賀基地で採用されて「アメリカ人のように考え、振舞わなければ」と思って力んでいるのであれば、今すぐやめてください。大切なのは、いつ、何を、どう主張するのかです。そして一番大切なのは「英語で主張できる自分」を見せようとする自己顕示欲よりも、他者を思いやる心です。
Your fabulousness will translate.

 関連記事