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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

米兵がセキュリティのオフィスから飛び出してしまうほど驚いたひとこと

実録 ベースで働くってこんな感じ


まだベースで勤務していた頃の話です。
横須賀基地のメインゲート通過時、向かって左側の日本人憲兵(FACP)の方を通ろうとし、すぐ脇にあるオフィス(詰所のようなところ)の方に目をやると、座っていた米兵が当時私が勤務していた施設の常連で、ヴーヴァーベイ(仮名)という兵士でした。

 

http://www.flickr.com/photos/56594044@N06/5537508506

photo by Official U.S. Navy Imagery (画像は本人ではありません)


彼の親しみやすいキャラクターと名前の発音のしにくさは、私達同僚の間でも有名でした。ヴーヴァーベイはにこやかにHeeeey Maria!と言って手を振ってくれました。

私もオフィスに向かって挨拶を返しました。

"Hi, super gay."


私はそのままIDをぴっとFACPにチェックしてもらい、ゲートを通過しました。するとヴーヴァーベイが私を呼び止める声が背後から聞こえてきました。


「ま、待って!!!今君なんつった?!」

振り返ってみると、彼はオフィスから飛び出してゲートの前で困惑しているようです。

「え・・・・super gayって言ったんだけど・・・モニカに教えてもらったとおりに・・・」


そこまでいうと、ヴーヴァーベイも話が見えてきたようでした。

 

「super gayと韻を踏むように発音してみて」といったのに、モニカから私達にうまく伝わらなかった

モニカは私の同僚のフィリピン人女性でした。彼女が窓口に座っていた時、ヴーヴァーベイが来店し、彼の名字の話になったそうです。
「私達同僚の間であなたの名字の発音のしにくさは有名なのよ」とモニカがいったところ、ヴーヴァーベイはこう教えてくれたのです。

「じゃあ皆にこう伝えておいて。僕の名字はsuper gayと韻を踏むように発音するようにすると、わかりやすいんだ」

なるほど!と思ったモニカは、後日私達にその話を教えてくれました。ところが「韻を踏む」という部分が「super gayと発音すると、一番自然な感じのヴーヴァーベイに聴こえるらしいよ」という話に摩り替わってしまったのです。

"Are you sure it's okay to call him super gay?"
「彼をスーパーゲイって呼んで本当に大丈夫なの?」

そうモニカに聞くと、大丈夫、大丈夫、と言うのです。
へえ・・・・まあ本人がそういうのなら、次に会ったらスーパーゲイって呼んでみようか。
そしていざ呼んでみたらこれですよ・・・。彼と一緒にオフィスに座っていた米兵は腹を抱えて笑っていたけれど、ヴーヴァーベイは「なぜ俺がスーパーゲイ?」と混乱しながらも笑っていました。モニカから聞いた話をしたらさらに笑っていましたよ。

後日 

モニカはこの一件を知り「ヴーヴァーベイにあわせる顔がない・・・私がスーパーゲイ説の発信源だと思われてる!」としょげてしまい、ごめんね、ごめんねと謝り続けた私。そしてその数日後、私とモニカが一緒にシフトに入っている時を狙ったかのように(そりゃゲートを通過するのを見れば憲兵は「あの二人は出勤しているんだな」ってわかりますからね)、ヴーヴァーベイが施設にやってきました。
一瞬ものすごく気まずかったものの、すぐに笑い話に、そして伝説に変わっていったのは、ヴーヴァーベイの人柄があってこそ。
バーレーンで元気にしているかなぁ。

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