Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

「アメリカ人とつきあいたい」という女性の英語力が絶望的なケース

ベースで勤務していた時、アメリカ人男性と日本人女性のカップルに遭遇すると女性側からこんなことを聞かれることがありました。

「今、彼なんて言ったんですか?」

デート中のカップルに通訳として使われるということです。
その場合、そんなこともわからずにどうやってコミュニケーションをとっているのかな、と思うようなレベルの単語や表現で驚きました。

「えっ?!」と思うようなレベルの英語を話す女性達に上達の可能性はあるのか

彼女達が話す英語を聞いていると、「その文章に〇〇がないとおかしいよ」という存在の単語がばんばん抜けてしまっていても、まったく気になっていないのです。例えばこういうことです。

I back to train station.

「駅に戻る(戻った)」と言いたいのでしょう。動詞go(went)が抜けるくらいですから、名詞の前の冠詞も当然抜けます。まあ冠詞はしかたないと思いますが、S+V+Oの第三文型くらいはおさえないと、英語圏の男性との長いおつきあいは難しいと思います。第三文型は基本中の基本ですもの。

◆ あれだけ「役に立たない」と思っていた中学英語 実は結構使われています - Inside the gate


また、あれだけ学校でしっかり勉強して、何年も触れてきているBe動詞もさらっと間違えます。

例: Kobe Bryant are great!

Kobe Bryant

えっ?are?! 主語はコービーなのに・・・・。
黒人達が使うYou/We/They was....というあえて文法を無視したBe動詞の使い方とは違って、素で間違えている状態なのですが、さすがに人名・単数と来たらisを反射的に持って来たくなりますよね。だけどareを持ってくることになんの違和感を持たない人もいるのです。いったい学校英語で何を習ったのさー。これも基本中の基本なのに。
ちなみに実際にこの文章を発した人は30歳を過ぎていますので、きっともうこのままでしょう。うーん、やっぱり語学はセンスによるものが大きいですね。積み重なったとしても、あやしい英語が積み重なっていくばかりでしょうね。

アメリカ人同士でも、男女がわかりあうことは難しい。そこに言語の壁が立ちはだかると・・・

わかりあえない男と女。ああしてほしいの、こうしてほしいの、わかってほしいの!と喋り続ける女性の面倒くささと、それを聞きながら困惑する男性・・・。
こんな風にアメリカ人同士でもなかなかわかりあえないのに、ここに言語の壁が加わると大変です。壁が高すぎると、それを乗り越えるための努力をするだけの価値のある相手と判断されない限り、男性は離れていきます。やはりコミュニケーションがとれないのはつまらないし、疲れますからね。

最初のうちは何をやっていてもフレッシュだし、楽しいのです。

だけど新鮮味がなくなってきた頃「彼女は今、こういうことを言っているのかな・・・」と男性側が推測しながらコミュニケーションをとるということは、脳にストレスを与えます。

最初のうちは「こんなに可愛い子とデートができて嬉しいな!」と思い、脳に与えられるストレスすら心地よい刺激だと感じられます。ただし女の子の可愛さに飽きてしまうと、残るものは意思の疎通がなかなかとれないフラストレーションだけ・・・。
「最後に腹から笑ったのいつだったっけ?」と考えてみると、そういえば二人でいて笑ったことってあまりないなぁなんてね。彼が日本語を頑張って覚えて歩み寄るつもりでもない限り、関係は発展しないでしょう。

あるいはちょっと便利に使いたい時(どんな時かわかりますよね・・・)のためにキープされるかもしれません。

言語の壁は時に便利である

「騙された!」

「遊ばれた!」

そう騒ぐ前にちょっと振り返ってみませんか?彼の言ったこと、ボディランゲージ、あるいはテキストメッセージにはヒントがたくさんあったはずです。自分に対する気持ち、彼の人となりを知るための手がかり。なのに「もうアメリカ人はこりごり!」などと言わないようにしましょう。

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だけど希望を捨てないでください。メラニア・トランプさんみたいなケースもあります。住む世界が違うから、あんまり参考にならないか・・・。


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