Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

お客様に会話を楽しんでもらうためにノン・ネイティブスピーカーが磨くべきもの

横須賀基地のバーテンダーやウェイトスタッフが年間に稼ぐチップの額(1) - Inside the gate という記事でこう書きました

やはり英語力は必須。接客する上で最低限だと思います

中略)だけど英語だけで考えると、ネイティブスピーカーにはかなわないんですよね。ではノン・ネイティブスピーカーは何を磨いてお客に楽しんでもらうか。それはまた他のポストに譲りたいと思います。


バーテンダーのように売り物が物のみではなくそれなりの「時間」も含まれる場合、ベースで楽しい時間を売るためには英語が話せないと話が始まりません。だけど必要なのは英語力そのものよりもコミュニケーション力なのです。母国語でこれをちゃんと持っている人は、英語を学んでもおのずと「話していて楽しい人」になれますよ。

だっていくらネイティブスピーカーとはいえ;

  • 自分のことばかり話している
  • こちらが何を話しても、クッション言葉もなしに"But...."と否定から入る
  • 上から目線
  • 話の腰を折ってばかりいる

・・・・といった人と話していても、アメリカ人は楽しくないでしょう。だったらそこそこ英語が話せて、客を気持ちよく話させてくれるノン・ネイティブスピーカーの方がいいに決まっています。

関連記事:このスキルは万国共通で通用する、と思うもの(3) - Inside the gate

 


これから書くことは「コミュニケーション力そのもの」とは少し違いますが、ベース(=お客のほとんどがアメリカ人男性)で接客業に就き、楽しい時間を売ることがあなたの一部の仕事となった場合、お客様に気持ちよく話してもらうために、普段からストックしておくとよい情報です。

 

お客様が贔屓にしているスポーツチーム

現在はアイスホッケーを含んだ四大スポーツと言われることが多いようですが、三大スポーツ(MBL,NFL,NBA)でお客様が応援しているチームのことは知っていた方がいいです。好きな選手も。

 

アメリカの地理・歴史

私も接客業に就いており、常連客の多い施設だったため、暇で死にそうな時はsuspension listを書いて暗記したり、アメリカの地図を見たり、アメリカの歴史に関する書籍を読んでいました。相手のことを知っていると知っていないでは、会話のふくらみ具合に差が出てきます。

コミュニケーション力って磨けるの?

これは気遣いできる人・できない人同様、素質によるものが大きく、それを持っていない人はどんなに努力をしても、その素質を持っていてさらに努力まで重ねている人には到底追いつかないだろうとばかり思っていましたが、「昼間は心理カウンセラー 銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方」によりますと、努力していれば後からついてくることもあるそうです。これには驚きました。
コミュニケーション力を磨くには、他人からのダメ出しから少しずつ学んで、色んなものを積み重ねていくしかありません。ピースの又吉さんに不快な思いをさせた女性記者のように、反省するどころか自分の非を認めずに自己弁護や言い訳から入るような人は、失敗から何も学ばずに一生「なんか話していて嫌な感じ」で終わるタイプ。反面教師にするには最適でしょう。

又吉が例として挙げたのは、受賞してから取材を受けた女性記者。その記者は初対面にもかかわらず、「今、どこに住んでんの?」「え? 引っ越した? 三鷹じゃなかったっけ?」などとタメ口でプライベートな質問を連発。写真撮影中も続いたことから内心で「この人、こわいな…」と思いながら距離を取ろうとすると、「あれ? 撮られながら質問されるの嫌?」とさらに踏み込まれた。
この記者に又吉は「アカン…この人嫌いや」と完全に心を閉ざしてしまう。すると「あ、怒るんだ?」とその態度を指摘され、又吉は「すみません」と謝りながらやりすごして、その場を後にした。取材部屋を退出後、室内からはわざと聞こえるような声で「芸人さんだから、ああいう質問をよかれと思ってしたんですけどね!」と聞こえてきたという。

ピース・又吉、失礼なタメ口女性記者に困惑「小学生の時に会っても嫌い」 - BIGLOBEニュース より引用

 

まとめ

接客業において語学というツールは人柄があってこそ活きてくるものだと思います。


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