Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

フィリピン人がAdmin.だとこうなります

横須賀基地で事務職は狭き門ですが、特にAdmin.(=Administrative Assistant 管理部の事務員)のポジションが空席になると、応募数は募集1に対し100近くになるといわれています。表向きには在日米軍基地である横須賀基地ですが、実効支配しているのはフィリピン人と言われているほどフィリピン人が繁殖し続けるこの基地で、その激戦を勝ち抜いたのが、そのポジションには不適格なフィリピン人だったらどうなるのか、ということについて書いていきます。

Admin.に求められる能力

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(横須賀基地の空席情報のページから適当に切り取ったもので、Admin.の募集要項とは直接関係ありませんが、だいたいこのくらいかなと思います)

私がベースで働いていた当時、Admin.は現地採用、本国採用両方の従業員の労務を管理していましたので、英語力だけではなく、日本語の会話・読み書きがネイティブレベルでできることが求められました。また従業員達と幹部の間に立ち、様々なことを調整できるだけの人間力も必要でしょう。

上記の能力がないフィリピン人がAdmin.のポジションに就いてしまった場合の悲劇

上記の能力を満たす人間となると、必然的に日本人が選ばれる確率が高くなりますが、これらの能力があれば、Admin.だからといって日本人である必要はありません。それではポジションには到底不適格であるフィリピン人が選ばれてしまった場合、どうなるのでしょうか?

  1. 漢字が読めないため、書類の見分け、分別ができない。よってまだ廃棄してはいけない書類を誤ってシュレッダーにかける、紛失する
  2. 1.のことで書類を提出した本人に謝りたくないため、ひとまず誰のせいにできるか考える。問題解決よりもそっちが先
  3. 1,2が主な理由で仕事の優先順位がめちゃくちゃになり、それがさらなるミスを誘発する。そしてそのミスも人のせい。
  4. この職務が務まる器ではないことを隠すために、周囲に対して威圧的になる

do i have swine flu?

1.に関しては、漢字だけでなく英語の書類でも起こりえます。私の知り合いが働いていた施設では、アメリカ人従業員が提出した退職願がフィリピン人のAdmin.にうっかりシュレッダーされてしまい、「あなた、提出してないわよ」とフィリピン人のAdmin.に案の定責任転嫁されていましたが、そのアメリカ人が提出しているのを見ていたwitness(証人)がいたため、フィリピン人のAdmin.は赤っ恥をかいたそうです。

2.のよい例があるのですが、これは人から聞いた話なので尾ひれがついている可能性もあります。これから書くことをどこまで信じるかはこれを読まれているあなたにお任せします。

横暴なフィリピン人のAdmin.ウィルマが、従業員のスケジュールを確認していたところ、たまたまその日、富田さんという日本人男性従業員が有給休暇で休みになっていました。それを見たウィルマが「有給申請の処理もされていないのに勝手に有給をとっている!」と激高。なぜ休日を与えたのか、と富田さんの直属の上司につめよりました。直属の上司は「申請書類、あなたに提出済みだよ。だからスケジュールにA/L=有給って入ってるんだろ」と説明しましたが、その書類を自分は確かに見かけたし、うっかり紛失してしまったかもしれないということが仮に頭をかすめても、ウィルマはそのことは絶対に認めたくありませんでした。
ではウィルマはどうしたのか?
休日でくつろいでいる富田さんをオフィスに呼び出したのです。しかも富田さんはその時横須賀から少し離れた観光名所にいて、既に飲酒していました。
「酔っていてもいいから来い!」
傍から見たらただの事務屋・ウィルマが富田さんにそういったそうです(もうこの時点でパワハラです)。富田さんは言われた通り、オフィスにやってきました。管理部の稼働時間は過ぎていましたが、ウィルマ、富田さんの直属の上司、そして施設のトップも彼を待っていました。そしてウィルマは彼になぜ勝手に休んだのかを説明しろと強く言いました(これもパワハラです)。
直属の上司は富田さんが説明をする前に、全員の前でこう言いました。
「俺は確かに申請書類を預かって、ウィルマに渡しました。富田さんが勝手に休んだわけではありません」
そしてそれにダメ押しをするかのように富田さんも「ちゃんとした手順を踏んで、今日こうして有給をもらっています」と説明したのです。施設のトップはウィルマに呆れ、富田さんが休日にこのような些細なことで、オフィスまで出て来なければならなかったことに対して謝りました。
富田さんは強い憤りをうまくコントロールし、こう言ったそうです。

「もしまた同じことが起きたら、その時はHROに報告します。今回はしませんが、有給休暇に出勤させられた場合につく特別手当(※)をつけた形で、タイムカードに2時間稼働でサインしておいてください」

施設のトップも富田さんのこの主張を聞いていますから、さすがのウィルマも後から「そんなこと言われてません。だからお金は支払いませんよ」と言い逃れすることもできません。
いくら漢字が読めないとはいえ、有給申請用紙なんてAdmin.をやっていればほぼ毎日目にするものだから、見分けはつくはず。漢字が読めないからうっかりシュレッダーしちゃったということも、さすがにないんじゃないの?と思われる人もいるでしょう。だけどこの富田さんのケースは、日本語の読み書きができない人間がAdmin.になった場合に起こる悲劇のケース2.だけではなく、ケース3.の1,2が主な理由で仕事の優先順位がめちゃくちゃになり、それがさらなるミスを誘発する。そしてそのミスも人のせい。にあたります。キャパシティを超えてしまって、めちゃくちゃなのです。だけどそれでも自分はちゃんと仕事をしているように見せるために、人のせいにするしかない。
ではなぜこんな人がAdmin.になれたのかって?
それはポジションが空席になったところに、既に彼女がその施設で働いていたからそのまま内部異動という形で採用されたのでしょう。そしてその施設のトップにとって、彼女は何かしらメリットがあったということです。

有給休暇に出勤させられた場合につく特別手当(※):確か25%増しか35%増しくらいでつくはずです。現在はどうかわかりません。

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