Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ベースで働き始めて右も左もわからない人へ

「遅刻しそう!」

「給与明細を見たけどどうも金額がおかしい」

「『妻とはうまくいっていなくて・・・』と今どき昼メロでも使われないようなセリフで既婚の男性同僚が誘ってきて困っている」

・・・といった場合、ベースで働き始めると、最初はそれぞれ誰に相談・連絡したらよいのかわからないんですよね。

HRO、アメリカ人、フィリピン人・・・いったい直属の上司は誰なの?どの窓口が何をやっているの?

米軍基地で働いているというだけでフェイスブックの職業欄のところにU.S. Navyと表示している人がいますが、それは違います。あなたは米軍所属ではありません。あくまでもLocal hire (現地採用の扱いです。

HPT/IHA/MLC(日本政府雇用)の場合

私が働いていた環境を例にしていますので、同じ横須賀基地でも若干違うところもあると思います。参考程度に読んでみてください。

HPT/IHA/MLCって何と思われた方は米軍基地の正職員は安定しているのか(常用と時給制の違い) - Inside the gateという記事をチェック

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(画像はLMOのサイトからお借りしました)

簡単に説明すると、在日米軍に奉仕し、日本政府からお給料をもらうという構図です。

  • 上司:現場(ベース)にいます(多くの場合アメリカ人。フィリピン人が上司という不運なケースもある)
  • HRO(人事部):ベースにあります。各施設に一つずつではありません。現場で深刻なトラブルがある場合など、ここの日本人スタッフが対応してくれます
  • LMO:労務は現場のAdmin.が管理し、オフベースにあるLMO(独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構上の画像の中央)で処理されます。Adminがフィリピン人だと従業員達は苦労しますが、それについてはまた他の記事で書きます

書きました:フィリピン人がAdmin.だとこうなります - フィリピン領 横須賀基地(サブブログに飛びますので、帰ってきてくださいね)


この関係が見えてくるまで時間がかかる人もいるでしょう。現場での人間関係のトラブルの相談のためにLMOに行くのはおかしいし、給与計算が間違えていたからと言ってアメリカ人の上司に申し出るのもおかしいのです。「俺知らね。Admin.に聞いて」と言われておしまいでしょう。


遅刻しそう!→これは所属先のトップではなく、直属の上司(スーパーバイザー)に連絡してください。

パワハラ等の相談→まずは直属の上司→所属先のトップ→それで駄目ならHRO(順序を間違えないようにしましょう!
給与がおかしい→Adminに話してみる。Adminのタイムカード集計時のミスなのか、それともLMOの給与課のミスなのかはそこでわかる。いずれにせよ、もしも計算ミスで本来支払われるべき金額よりも少なかった場合、不足分がすぐに振り込まれるということはありません。Adminのミスの場合自腹を切って補填していたAdminもいました。

以上、あなたが日本政府雇用の場合です。もしもあなたが日本人でも、配偶者が米軍の現役の将校・兵士の場合はアメリカ政府雇用となりますから、LMOは関係ないですね。