Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

偏見だと憤る前に考えてみよう (2)


もうだいぶ昔の話になりますが、年の離れた日本人男性と結婚した若い白人女性から、結婚生活についての悩みを打ち明けられたことがあります。仮名でローレンさんとします。
話を聞いてみて、正直言って「そんな風に始まった結婚なら、今壁にぶち当たってもあたりまえではありませんか?」とかしか言いようがありませんでした。ローレンさんは結婚生活における進行中の問題にばかり気を取られていましたが、そもそもそういう風に始まった二人なら、問題が後から噴出するのはあたりまえのことだったんじゃないの?としか言えないのです。なぜなら彼女達は、国際的な出会い系サイトで知り合い、一度も会わないうちに婚約をしたのです。

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私が彼女くらい若かったら、かなり年の離れた男性から一度も会ったことがないのにプロポーズされたら「気持ちわるいおじさんだな」くらいにしか思いません(そのまえにインターナショナルな出会い系サイトは使わないので想像することすら難しい)。
年が離れているといっても、24歳と38歳ならわかりますが、同じくらいの年の開きでも19歳の女性に33歳の男性がプロポーズするのはだいぶ事情がちがってきます(だとしたら高橋ジョージさんはどうなるんだっていう話になってしまいますね)。

だけどローレンさんの場合、これを若気の至りというひとことでは片付けられないのです。なぜならローレンさんは問題のある家庭で育ったからです。だから「ちょっと考えればわかりそうなものなのに」ということがわからない。こちらがびっくりするくらいに。

出会い系サイトで白人女性を探し求める日本人男性に何もないほうがおかしい。"He got some issues."

ローレンさんにはっきりこう言いました。

「こうして悩みを打ち明けてくれたあなたにこんなことを言うのもなんなんだけど、お互いの時間を無駄にしないために最初にはっきり言っておきます。
私は出会い系サイトで白人女性を探し求める日本人男性ってわけありの人が多いと思う。先天的なものか後天的なものかはわからないけど・・・。だからあなたは今、そういう目であなたのご主人を見ている女に相談をしようとしているの。どういうことかわかってる?」

するとローレンさんは衝撃を受けたような様子でした。そして気持ちを落ち着けてから私にこう聞いてきました。

「じゃあもしかして、あなたは私のことも出会い系サイトで日本人男性を釣り上げようとしていたお金目当ての女だと思っているの?」

「いいえ。あなたは前から日本文化が大好きで、今こうして暮らしていてもアメリカに関して恋しいと感じるものが何一つないと言っているくらい日本が好き。だから日本人との出会いを求めて、日本人と結婚したからといってお金目当てだとは思っていない」

女性は外見だけではなく中身にも重点を置いてパートナーを選ぶ傾向が強いので、女性の「外人好き」って愛情表現の多さだったり相手の文化圏が持つ精神性だったりが含まれている人も入るように思うんです。
「ブラウンヘアでグリーンアイ」とか言い出したらその線は無さそうですが(笑)
国際結婚した女性のブログを見ると相手男性の良いところも欠点も書いていて、生活感が漂うし喜怒哀楽全部受け入れた上での人間同士の結びつきなんだなぁって伝わってきます。
―"白人好き、黒人好き・・・特定の人種にこだわる人達を警戒してしまう理由 - Inside the gate"にふぬ様からいただいたコメント一部抜粋


ローレンさんの場合、まさにこの日本文化の精神性が大好きだったのです。だけどWhite meat onlyの日本人男性の場合は、また別の話です。別に白人を好きだからといって彼らがすべて白人コレクター・織原城二みたいな人達だと言っているのではないのです。だけど何かあるんですよ。

でも人種でひとくくりにした場合(自分は人種ではなく「ウクライナ人」や「ロシア人」と結婚したいという男性達を見たのですが)何か得体の知れない気持ち悪さを感じてしまいます。 そういう男性が国際結婚の体験を書いたブログは何故か欠点が出てこない…
人間誰しも欠点はあるから一緒に暮らしていれば見えてくると思うのですが。 人間同士ではなく、「自分の価値を上げてくれる都合の良い道具」と結婚しているように見えるんです。趣味の悪いブランドバッグみたいなものですかね。
―"白人好き、黒人好き・・・特定の人種にこだわる人達を警戒してしまう理由 - Inside the gate"にふぬ様からいただいたコメント一部抜粋

このように、特定の人種(特に白人)にこだわる日本人男性の場合、白人女性と結婚することがゴールであって、人間性などはその次にくるのです。

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金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大! という書籍があることからもわかるように、金髪美女(奥様は母国ロシアではとりたてて美人ではなく、ごく普通のレベルだと思います)との結婚がゴールになってしまっています。

「やっと結婚したいと思えるような人に出会えた」という長いサーチの結果、誰かと結婚するのではなく、「金髪の女性と結婚したいからどこでどう営業活動したらいいのかな」ということ。そのうえで「さあ、金髪美女との結婚がどんなに幸せなものか君達にも教えてあげよう!」という本を書く人にまともな人がいるとは思えません。
というわけでwhite meat onlyの日本人男性には何かあるんですよ。They got some issues. ステキな外国人に恋したら、英語がペラペラになりました。に登場したカズオ君みたいに、別に白人好きでもなんでもないけど運命の出会いがあってカナダ人女性と知り合い、その出会いを大切に育てて行きました~というケースなんてそうそうありませんよ。
だから最初にローレンさんに言っておいたのです。「私はあなたのご主人に『何かある』と決めつけてかかっているような女です。それでも相談したいですか?」と。

幸せな婚約期間の後に待っていた結婚生活という現実

出会い系サイトで知り合い、その後メールでやりとりを続けた二人。プロポーズもそれに対する返答もメール。それから何回かお互いの国を行き来して実際に会い、結婚に至りました。
ということは・・・どういうことかわかりますよね。だけどどういうことなのかがわからなかったのがローレンさん。
普通の夫婦は交際期間があって、紆余曲折も経験して互いの嫌な面も見てから結婚します。だけどローレンさんとご主人は、婚約から結婚までの間が幸せの絶頂でした。
なぜなら「はじめまして」「やっとこうして実際に会って話せるのね!」という限られた時間の中なら、お互いにいいところを見せようとしませんか?「もっと知りたい」よりも「もっと好かれたい」が勝ってしまう。遠距離恋愛をしている時は、一緒にいる時間の一秒の重みが違う。だからこそお互いに目いっぱい楽しもうとするし、相手に尽くそうと思います。
ところが結婚してから二人を待っていたのは、他人同士が共同生活を送るという現実でした。この現実の中で綻びが見え始めたのです。これはごくあたりまえというか、起こるべくして起こることなのです。普通の夫婦が恋人時代に通り過ぎるべきステージに、結婚してから立たされているようなもの。だけどローレンさんはそれがわからなかったのです。

「何か」の正体がわからなかった理由

そしてご主人の「何か」の存在に気がつきつつ、それが何なのかはっきりとわからないまま、フラストレーションを抱えて孤独な日々を過ごしていました。

ローレンさんは育った環境が影響しているのかどうかはわかりませんが、かなり世間知らずなところがありました。ですから"白人好きの日本人男性"がどういう人達なのか考えてみたこともなかったのでしょう。そもそもそういうことを思いつかない。
だから「何か」の正体がわからなかったのです。
だけどご主人の行動の変化から、彼の心がどんどん離れていっているような気がしてならず、彼の行動パターンを色んな人に相談し始めました。すると誰もが「浮気をしているね」というのですが、それはアメリカ人達の意見。
私の意見は「他の白人を探し始めたね」。それははっきりとローレンさんに伝えました。二人の結婚が破綻するのは目に見えていました。私もローレンさんが妻だったら辛いと思います。詳細は書けないけど、きっとしんどい。だからこそご主人は他の白人女性を探し始めたのだと思います。そして私の予感は的中し、現在彼は他の白人女性と再々婚しています・・・・。Pokemon GOじゃないけど、三人目獲得!みたいな感じですかね。日本人と結婚したい白人女性はたくさんいますから、それほど難しいことでもなかったのでしょう。

 

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