"Can I see your ID? "
"I need to verify your ID."
これ、あまりに口が慣れすぎてしまってIDの提示が必要ない人達にまで言ってしまうことがありました。会計の時にクレジットカードで支払われるお客様には、不正使用防止のためにIDを見せてもらいます。今はどうなのかわかりませんが、おそらくIDは必要でしょう。
それではIDの提示が必要ない人達とはどういう人達でしょう?
1.身元が明らかで、信用できる人達
友人や家族ならフルネームがわかりますよね。だからクレジットカードの名義とIDの氏名が一致しているかどうかを確認する必要がありません。
2.写真入りのクレジットカードを持っている人達
これなら今まさにそのカードを使おうとしている人間と所有者が同じだということが一目でわかりますよね。私もまたアメリカに住むことがあったら、こういうカードを作ろうと思います。そしたらいちいちID出さなくてもいいですものね。
だけど時々不思議なお客様がいて、この小さなウィンドウに自分の画像を入れず、ペットの画像を入れたり奥様の画像を入れる方がいました。写真入りにする意味なくないですか?名義はJames Richardson。写真を見ると・・・え?犬?みたいな。
奥様の画像を入れる方は、年配の白人男性で、奥様は東南アジア系の方が多かったですね。奥様の画像を入れている方に「まあ、こんな画像を入れられると、もうお客様が他の女性のものだということが一目瞭然でございますね」と言ってあげたらものすごいチップをつけてくださいました。あんまり女性にちやほやされたことないのかな・・・。
それから小さなウィンドウだけでなく、背景に好きな画像を入れることもできます。
実は私、このタイプのカードを使っていたお客様に「IDをご提示いただけますか?」と言ったところ、"Are you sure you need to see my ID?" 「本当にIDを見る必要あるの?」と確認されたことがあります。それもそのはずです。
なんとお客様は背景の中に紛れ込んでいました!
とても素敵な夜景の画像が背景に使われていたのですが、そのぼんやりとした夜景の画像の中で、一人の男性がフォーカスを独占していました。それがそのカードの持ち主の男性だったのです。
「あっ!こんなところに!!!」
驚いた私を見てそのお客様が"That reaction was precious."「そのリアクションは可愛らしかったね」と言って、それ以来よく来て下さるようになりました。
また雪の残る山岳地帯の画像を背景にしたカードを持っているお客様もいらっしゃいました。
その画像はとても美しく、雪解け水の香りが漂ってきそうなほどでした。
「とても素敵な画像ですね。この画像はもともとこのカードのデザインのオプションとしてあったものなのでしょうか?それともお客様の撮影されたものですか?」と聞いてみたところ「僕が撮影したんだ。ロッキー山脈だよ!」と嬉しそうに答えられました。
「これだけ美しく撮れるということは・・・さぞいいカメラをお持ちなのでしょうね」
「キャノンだよ。君の国のブランド!」
すごいぞキャノン。っていうか今日はクレジットカードの話だったはずなんですどね。
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