「日本人同士で使って効果的な表現は、外国人にも使える」
ベースで働いていた時にそう感じることがありました。アメリカ人従業員とのやりとりは英語のみですが、フィリピン人従業員の多くはトライリンガルのため、日本語で業務連絡ができる人もいるのです。だけど日本語特有のニュアンスが伝わっているかどうか心配になることもありました。
だけど彼女達には伝わっているのです。これはフィリピン人に関わらず、「あまり話せないけど理解はできている」=「アウトプットは難しいけど、インプットに関してはOK」という、外国語学習者に多く見られるケースではないでしょうか。
例えば私が出勤して何かポジティブな変化に気がついたとします。そして「おお!こんな風にしてくれている。ありがたや~」と感じました。そして「ねえ、これやったの誰?」と聞くと、やってくれた人は「え・・・私だけど・・・やっちゃいけなかったの?」となってしまいますよね。
日本語としては正しいんだけどまるでそれをしてくれた人を責めているような、犯人探しでもしているようなトーンになってしまう。
だけど「ねえ、これやってくれたの誰?」と言い換えれば、「あ、私」とやった人が名乗りでやすい雰囲気になるわけです。ほんの二文字あるかないかだけの違いなんだけど、発言のトーンががらっと変わる。そういうことってたくさんある。
職場でもプライベートでも、相手の受け止め方を考えてこういう微妙なトーンに気をつけて話したいですね。