客のほとんどがアメリカ人という環境で接客業に応募した時点で、その人達は英語がある程度話せるものなのだろうと私は思っていましたが、実際はそうでもありません。ほとんど話せない人もいます。
空席情報に書いてある「簡単な英会話」「英語力不問」を鵜呑みにしないほうがいい
それは求人情報に「簡単な英会話ができる程度」と出す側にも責任がありますが、やはり就労環境を考えたら、いくら不問だとか簡単な英会話と書かれていても、実際にはそれ以上話せないときついだろうなぁ・・・・という想像くらいはするべきです。
ちなみにきついのは、自分ではなく、お客さんにとって、です。接客される側の身にもなってみましょう。
Navy Exchange(基地内の百貨店)のレジで働いていた女性がこんな風に漏らしていたことがありました。
「英語力はほとんどいらないって書かれていたから応募したのに、入ってみたらこれだもんね」
Navy Exchangeといえば、軍の人達がこぞって買い物に行く場所です。ちょっと考えれば英語力がほとんどいらないわけがないとわかりそうなものなのに、考えない。
他の場所で接客業に就いていたSさんという男性も英語がびっくりするくらい話せませんでした。
ベースで接客という仕事の質を高めるなら、語学力は切っても切り離せない
彼に「(英語力を活かせる仕事を探しているわけでもないのに)どうしてベースで働こうと思ったんですか?」と聞いてみたら「週休二日だし、正職員になれればボーナスも退職金も出るからです」と言いました。
接客業に就いているのに、お客様のために働くという考えはなく、出勤すれば給料が出るという考え方の人は、Sさんだけではありません。大勢います。仕事として考えていない人というのでしょうか。
福利厚生目当てでベースで働くことにしがみつくならば、よい仕事をするべきです。だけどしがみつき、ぶらさがっているだけで接客の質を上げようしないと、年をとっていくだけで経験としては積み重なりません。
英語が話せても人間的に最低な人もいますから、英語がうまくなったからといって接客レベルが格段に上がるわけではありませんが、それでもやはり接客する側の英語力が上がれば、お客様の「要望が伝わりにくい」というストレスは軽減されます。
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話せなくても頑張っているという姿勢は評価されます。ただし最初だけ
流暢ではなくてよいのです(流暢に越したことはありませんが、出る杭は打たれます・・・)。ただお客様とコミュニケーションをとろうとする努力は必要です。あまり喋れなくても、コミュニケーションをとろうとしている姿勢は好感が持てます。
ただしいつまでたっても話せないというのは、さすがにまずい。お客様も「なんでこの環境で働いているのに、英語を覚えようとしないのだろう/覚えられないのだろう」と感じるようになり、あきれられてしまいます。
語学はセンスに頼るところが大きいので、短期間での劇的な上達は見込めませんが、それでも努力しないよりはずっといいですよ。
どこで働くかも大切。だけど「どう働くか」はもっと大切。
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