TVをつけると必ず一人はみかけるハーフ/クオーターの芸能人。ハーフ市場は飽和状態といってもいいでしょう。
その中で頭一つ飛び出るには、本当はしたくもない突飛な言動で「あはは、やっぱりハーフやクオーターだから変なんだ」と視聴者を笑わせて、「変なもの」を演じ続ける必要があります。「ハーフといっても日本で生まれ育っているのだから奇異なものとしてみるのはおかしい」ということに気づくほど視聴者が賢くなってしまったら、ハーフタレント市場は衰退してしまいます。
ところで米軍基地のある横須賀基地周辺では、当然ハーフを大勢見かけます。ハーフってみんなこんな綺麗なんだ、って思っている人も今時いないと思いますが、念のため言わせてください。ハーフはみんなモデルみたいなわけではありません。
(ネイビーエクスチェンジで働いていたこともある安良城 紅さん。当時一緒に働いていた人の話では「紅ちゃん働かねー」だったそうです。NAFなんてそんなものでしょう・・・)
ハーフがそれほど珍しくない横須賀でも、やはり外見に恵まれた子はちやほやされますよ。
ベースで働いていた時、綺麗なハーフのお客をたくさん見ましたが、そういう子達は「ハーフの旨み」に賞味期限があることを知っている賢い子とそうでない子に分かれます。
私が知っている美人さんは、居心地のいい日本を離れてアメリカの大学に通っています。日本にいればずっとちやほやしてもらえるんですよ?アメリカに行ったら自分と同じレベルのルックスの女性は腐るほどいるから「ただの人」になってしまいます。Somebodyからnobodyになってしまうのです。
photo by Bristol Motor Speedway & Dragway
だけど彼女はハーフの旨みという切り札の効果を利用こそすれど、それに依存するつもりはなかったのでしょう。きっと育て方がよかったんだろうな。現在は学位取得に向けて充実した日々を送っています。
ところでハーフといえば・・・
ミスユニバース2015日本代表にハーフの宮本エリアナさん が選ばれたことで非難の声、あるいは非難まで行かなくても疑問視する声があがりました。
私はこれ、差別だと思わないんですよね。
ミスユニバースという美の競演で、ハーフではない平たい顔の日本代表が優勝したとします。
「インドや南米代表のような、誰から見てもわかりやすいゴージャスな美人達に、平たいモンゴロイド顔が勝ったぞ!」
それなら日本人から見ても快挙になるわけじゃないですか。森理世さんなんてまさにそんな感じですよね。
だけどエリアナさんのような容姿だと、勝ったとしても「まああの容姿なら世界レベルで戦えるからね」となってしまう。洋風に対する和風の勝利にならないんですね。よーじやのあぶらとり紙のパッケージに描かれているような顔がタイトルを勝ち取ってこそ、というのはあります。
同じハーフでも、中国や韓国、モンゴルとのハーフが日本代表に選ばれていたら、平たい顔ですからこういう議論は起きず、ケチをつけていたのは過激なネトウヨくらいだったと思うのです。
だけど佐世保という海軍の街の香りのする美女・エリアナさんには日本代表として堂々と楽しんできてほしいです。
モンゴロイド顔が世界の美の主流になる日もくるかもしれませんが、その頃には私は既に土に帰っていますな。その時代に生きてぶいぶい言わせてみたかったなぁ。
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