昔のどぶ板は恐竜博物館よりも見ごたえがあったのに、随分小さくまとまったというか、なんか最近平和ですよね。その理由ですか?パンチのきいた外専が減ったからでしょう。
米軍兵士相手の戯れやラブストーリーといえば、山田詠美氏の作品を思い浮かべる読者もたくさんいると思います。
どのエッセイだったか忘れてしまったのですが、山田氏がこう書いていました。
「よく私の小説を読んだ人が『(あなたの小説に出てくるような)会話は、普通の人達の日常会話にはありえない』みたいなことを言うんだけど、私と友達の間では普通にしている会話なの」
確かに山田氏の作品では、ちょっとアンニュイな女同士が男や恋愛について語り合う会話が多く出てきて、ちょっと読んでいて恥ずかしくなる時もあります。アクセサリーはジントニックと煙草、みたいな。
だけど山田氏の周りには、実際にそういう女性がいて、ちょっと日本人離れしたいい女同士でベース周辺でぶいぶい言わせていたんだろうなっていうのは想像できるのです。
だけどどぶ板を闊歩している女性達は、山田氏の作品に登場するいい女像からは大きくかけ離れています。
若い女の子達にとっては反面教師。彼女達の存在=「この道進むべからず」という看板は、道標よりも重要な存在でした。だけど今はそういう反面教師っぽい女性が少なくなってきています。ぱっと見渡しても、私が見逃しているだけかもしれませんが、いないんですよね。
彼女達がいてこそのどぶ板通りだったのに。
◆記事中やタイトルで「どぶ板」や"Honch"とは書いても、「ハンチ」と書かない理由
理由は明快です。こういう人達が検索結果から来訪するのを防ぐためです。
だからハンチというキーワードを自分のブログにはできる限り入れたくありません。読者は選べないけど、検索エンジンから流入してくる訪問者層は、こんな風にしてある程度コントロールできるのです。
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