横須賀基地の空席に応募して、書類が審査に通ると次は面接です。現在ではこの面接にたどりつくのも困難なわけですが、もしも応募書類を送った後に046-816(896)-0000から電話がかかってきたら、面接のお知らせです。感じよく電話に出ましょうね。
photo by DavidShutter
その時あなたが電話に出られなくてかけなおしても、応募先にはつながりません。"This is Yokosuka multi-function switch. The number you have dialed is not in service." なんちゃらかんちゃらと。自動音声が流れるはずです。
回線の設定のせいか、ベース内の電話からオフベースの電話にかけても、こういう風に下4桁が0000と表示されてしまうのです。そのため折り返す番号は、留守電に入れてもらうしかありません。
だけどもし折り返しの番号が留守電に残されていなかったら、あなたからかけ直すことはできませんから、再びかかってくるのを待つことになります。私はこれをやられたことがあります。
仕事の等級をあげたくて、異動を考え始めた私は、ある空席に応募しました。
ある日の休憩時間に携帯電話を見てみると、例の下4桁の番号から3件の着信あり。だけどかけなおしたくても、-0000にかけると自動音声に飛ばされてしまいます。
「3回もかけてきて、電話番号を留守電に残さないって一体どういう人達なのだろう・・・・」
そう思ってあちらからかかってくるのを待っていると、翌日留守電にメッセージと直通の番号がようやく残されていたため、面接の日程を決めることができたのですが、なんだか嫌な予感。
行ってみると、まず入り口にいたのが昭和の遺物みたいな女性でした。聖子ちゃんカットの短いバージョンみたいな髪型で、今時どこのサロンに行ったらそういう髪形にしてもらえるのだろうと私は思いました。嫌な予感が的中した気がしました。
続いて日本人男性2人による面接でした。
話が長い。しかも要点がまとまらず、「ここはね・・・・」と施設の歴史について延々と語るのです。
私に何も聞かないわけ?と思い続け、しびれを切らした頃に質問が始まりました。
「こういうところで働いてもろくなことないな。もうちょっと今のところで働くか」と思った私は「勤務時間が考えていたものと違いましたので、面接の途中ではありますが、やはり辞退させていただいてよろしいでしょうか?」と嘘をついて逃げてきました。
そして出口のところまで来ると、面接官の一人が追いかけてきて「あの、ちょっといいですか」と言うのです。なんだろうと思って立ち止まると、こう聞かれました。
「お休みの日は何をされているんですか?」
はぁ?あなたにも、そしてこの仕事にも関係ないよね?
「あの、これもまだ面接の続きなのでしょうか?私は辞退しますと申し上げました」
そういってそそくさと施設を後にしました。
やっぱりあそこで働かなくて良かったと思います。
関連記事