Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

目指すのは無謀。だけどすごく参考になる三名の大御所ブロガー達

 
このブログはこの記事を投稿している現在、PV/月が5万に届くか届かないかくらいの小さなブログですが、比べ物にならないような人気ブログの運営方法は参考にさせてもらっています。

http://www.flickr.com/photos/85608594@N00/13944260235

photo by symphony of love


大学時代に「クリスマスまでに彼氏を作る!」と言ってその奮闘、悪あがきぶりを綴ったブログが話題になり、それ以来ずっと物書きとして生計を立てているはあちゅうさんや、プロブロガーのイケダハヤト氏、そして「はてブされたからこそここまでブログが育ったのです」と著書で書かれていた、大人気ブログ「ちきりんの日記」の筆者・ちきりん氏。


こういう100万PVを達成している影響力のあるブロガーは「時勢に乗ったから」「運がよかったから」とかそれだけでは片付けられないんですよ。
例えばはあちゅうさんなら「大学生の時に書いたブログがウケて、そこから物書きになれてラッキーだったね」じゃないのです。
はあちゅうさんのブログはそんなに面白くないけど、それは芸能人ブログと同じで、面白いことを書く必要がないのです。だって読むのははあちゅう氏のファンだから。あれははあちゅう氏のことが知りたい!っていう人達が読むものです。私が同じようなことを書いてもただのカス記事です。

「おまえはチャーハン以下だ!」チャーハンの画像で膨大なアクセスを稼ぐはあちゅう氏のブログを見習おう

ラッキーだったデビューから物書きとして生き残っていることのすごさを知るために、新刊を読んでみようと思っています。



そして次に「東京はオワコン」の名言とともに東京を去り、高知に移住したイケダハヤト氏。
あのまま東京に暮らし続けて同じようなことを発信しても、読者に飽きられることをわかっていたのでしょう。家族を養っていくためにも、自分のブログがオワコンになってしまう前に、なんか面白いことをやろうと移住されました。

そして最新刊「マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法 」も売れまくっているちきりん氏。


「ちきりんの日記」という何の変哲もないタイトルの社会派ブログ。「自分の名前(ハンドルネーム)+日記」でここまで大きくなるブログを書けるのは、有名人だけだと思っていました。だけどちきりん氏のブログは大きな影響力を持つメディアになりました。
淡々と更新していたらいつのまにかこうなりました、というわけではなく、やはりちきりんさんには「自分のメディアを面白いものに育てよう」という戦略がありました。

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

同じブログ運営本でも、イケダハヤト氏の武器としての書く技術 (中経出版) とは主旨が違います。
イケダ氏の著書は書くことが与えてくれる「可能性」=それを武器にしていかに稼ぐか、ということについて書かれています。PV数の集め方、マネタイズの方法。だけど「ブログを書いて○億稼ごう!」といって読者を仰ぎ、情報商材買ってくれみたいな本ではなく、内容は堅実でした。ちなみに私はイケダ氏の本を読んでから、途中まで書いて放置したままの下書きストックが激減しました。集中力のある時に一気に書く!

対照的なのがちきりん氏の「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記 です。
アクセスアップ!こうやって稼ごう!ということは書かれておらず、とにかく「ちきりんの日記」というメディアの価値をあげるために実践されたことが書かれています。
メディアの価値や影響力が上がれば、当然後からお金はついてきました。メディアとしての知名度が上がっても、浮き足立つことのなかったちきりん氏。私が読んでいて一番印象に残っているのが、ちきりん氏の献本に対する姿勢です。

http://www.flickr.com/photos/17524384@N00/120454881

photo by northern green pixie

献本とは「ブログで紹介してほしい」という目的で、著者から書籍をただで贈られることです。
「ちきりんの日記」ほどの知名度と信頼、そしてアクセス数があれば、紹介する本は売れるのです。だけどちきりん氏ははいはい、と言ってすべての献本を受けて紹介することはしませんでした。
「さすがちきりんが紹介した本は面白い!と言ってほしいから、紹介する本は厳選した」というようなことを書かれていました。がつがつしていない上、当時高騰し続けていたブログの価値の上にあぐらをかかない運営姿勢が素晴らしいと思いました。
「ちきりんの日記」がブレイクしたきっかけははてブされ、炎上したことでした。
この部分を読んで「じゃあ私もはてブしてもらえるように、自分からもはてブして回ろう!」って思った方もいらっしゃると思います。
やめたほうがいいです。時間と労力の無駄です。自然発生したはてブの連鎖じゃないと意味がありません。口コミと一緒です。
広めたい!語りたい!という強い衝動で始まった口コミと、義理で「しゃないから広めておくか」で始まった口コミは、その広がる速度も範囲の広さもまったく異なります。

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

武器としての書く技術 (中経出版)

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