この方の持つ影響力は、島田 紳助氏が絶賛したコンビニスイーツが売れた!っていう比ではないのです。「この人」というのはオプラ・ウィンフリーさん。
ご自身のお名前を冠したトークショー「オプラ・ウィンフリー・ショー」の司会者として有名ですが、このトークショーといえば観覧に来た人達に持たせる手土産の豪華さでも話題になりました。
ある日の収録では観客一人一人に小箱が渡されて、開けてみたらなんと車の鍵が入っていたというのは有名なエピソードですよね。まあその程度はビリオネアのオプラさんにしてみたら痛くもかゆくもないのでしょう。
親戚の男性達による性的虐待をはじめとする、多くの困難を乗り越えてきたオプラさんは、3歳になる前におばあさんに読書するよう教わり、おばあさんはオプラさんを教会に連れて行くようになっていました。
そしてそこでオプラさんは聖書の内容を物語る力を持っていたことから説教師というニックネームがつけられました。この頃から彼女は「人の心に伝わる話し方」という才能に恵まれ、カリスマ性を持っていたのでしょう。
そのオプラさんがおすすめの本を集めて紹介しているのが、Oprah's Book Clubです。
Oprah's Book Club - Book Reviews - Reading Lists - Oprah.com
(作家達にしてみたら「Oprah's Book Clubで推薦されました」と書かれた帯が、喉から手が出るほど欲しいだろうな)
私が意外だな、そしてさすがだなぁと思ったのが、Oprah's Book ClubでThe Helpが紹介されているということです。
The Helpは人種問題を理由に、米アマゾンのレビュー欄が賛否両論の真っ二つに分かれました。小説としてどうなのか、というレビューではなく、論点がずれてしまっているものも見かけられるのは、この作品がまだまだ黒人への差別が激しい時代を背景にしていて、特に激しい地域であったアメリカ南部が舞台になっているからしようがないのでしょう。オプラさんがどういう書評をするか、関心を持っていた黒人のファンの人達もいるはずです。そしてオプラさんは、ご自身が育ったミシシッピ州を舞台にしたこの小説を高く評価しました。
読んでみたいなと思いながらまだ買ってもいない本書を近いうちに読んでみたいと思います。
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