「体に悪いものは心によい」と山田詠美さんがエッセイで書かれていましたが、本当にそのとおりで、時にはカロリー計算を忘れて楽しむことは大切です。
私の周囲のアメリカ人達が「横須賀にも気軽に●●が食べられる場所があればいいのに」と口々に言うのが、アメリカのダイナーで出されるような、高カロリーなbreakfast foodです。これぞまさしく高カロリー・低栄養の代表的な食事です。
画像はbreakfast foodといえばここ、というデニーズの朝食です。
こうして画像を見ているだけで成人病の三文字が頭をよぎりますが、結局何をどれだけ食べても飲んでも吸っても病気にならないラッキーな人もいれば、どんなに気をつけていても大病を患ってしまう人もいます。
脂肪、塩分、糖分たっぷりの朝食は体に悪いとわかっていても、アメリカ人達の体にとっての必要悪は、彼らにとっての心の平和でもあります。その幸せは、熱いコーヒーやオレンジジュースで体内に流し込まれ、食べている最中とその直後は心を満たします。食べ終わって1時間後には疲労や眠気に襲われるとわかっていても、食べる価値はあるのです。山田さん、やっぱりあなたの言うことは正しい。体の健康を考えて食べる頻度には気をつけつつ(医療費の高いアメリカでは特に)、心の健康も忘れたくありません。
アメリカ人が多く暮らす横須賀では、このダイナー風のAmerican breakfastが気軽に食べられる場所がありそうだと思われそうですが、意外とないんですよ。横須賀基地はO'Clubのデリが数年前に閉店してしまったため、あそこのBreakfast Burritoを買って出勤していたアメリカ人達はおそらくマクドナルドのSausage Burritoに走ったことでしょう。
「私、動物性脂肪は摂取しないんです」と言って毎日果物・野菜中心の朝食で365日をスタートする自称美魔女的ライフを送る人達のライフスタイルは尊重しますが、やはり私は時々脱線し、翌日Let's get back on the trackという風に即、軌道に戻れる人に魅力を感じます。
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