ベース勤務にしていた頃のある日のことです。
そのアメリカ人男性客は中年くらいだと思われましたが、ちょっとセクシーで素敵な人でした。スーツを着たらLEONのモデルとして使ってもらえそうな感じ。
その男性客が私の前に座ったので挨拶をし、互いに自己紹介するとこのハンサムな男性はJames(仮名)と名乗り、私にこう聞いてきたのです。
"Do you like working here?"
「ここで働くのは好き?」
よくあるスモールトークだと思って「はい」と答えました。
だけど次の質問を聞いて、ただのスモールトークではないな、と思いました。
"Do you like people you work with?"
「一緒に働いている人達は好き?」
なんだか尋問みたいだなぁ・・・と思いつつ、"Yes, most of them."と答えました。するとまだまだ話は続きます。
"Aren't you working here a little too long not to have a name tag on?"
「君はそろそろネームタグを(ちゃんと支給してもらって)つけて仕事をしているべき頃だよね?」
(私が就業し始めて2,3ヶ月ということを知っている人=内部の人なのかな・・・)
"Well, it's not my problem. The management is still working on it."
「私ではどうしようもできません。管理者達が用意をしているはずです」
するとこの魅力的な男性はこういいました。
"Do you know who I am?"
「僕が誰なのか知ってる?」
"You said you're James."
「ジェイムスさんですよね」
"I'm .......(組織名と役職)."
「僕は・・・・」
実はこの男性は本国からやってきたお偉いさんでした。
しまったぁ!
だけどDo you know who I am?と聞かれた瞬間、Who do you think you are?「何様だと思っているんですか?」と言い返したくなったのをぐっとこらえてよかったです。
ちなみにこの後、同僚達に「私の立場に立ったと想像してみて。100ドルもらったら、あなたならあの状況でWho do you think you are?って言ってた?」と聞いてみました。
誰一人としてたった100ドルのためにリスクを犯す者はいませんでした・・・・。
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