アメリカではbiracial couple(異人種のカップル)が増えていますが、この記事では異人種の中でも白人女性と黒人男性に限定することにします。
私の周りでもbiracial coupleが2,3組います。知人で恋愛対象は黒人男性のみというエキゾチックな美女がいて、アラナさんとしましょう。彼女はスラブ系とラテン系のミックスで両方の人種のいいとこどりみたいな白人女性です。
彼女はこの記事の上部に貼ったようなメッセージ・引用入りのイメージをフェイスブックでよくシェアしています。アラナさんがシェアするイメージや引用は見事にbiracial coupleのものばかり。黒人の男女が描かれているものは使いません。使ったとしても、上に貼ったquoteのように男女ともライトスキンの黒人が描かれているものです。
このようなイメージが多く存在するということは、それだけ需要がある=biracial coupleが増えているということ。
ソウルはブラックよ♪
アラナさんは結構かまってちゃんなので、嫌なことがあったり落ち込んでいると、すぐに上のようなメッセージ入りのイメージを投稿して「何かあったの?」と声をかけてほしそう~にしているのですが、そういうイラストも必ずライトスキンの黒人女性が描かれているものを使います。
アラナさんはどこからどう見ても白人なのですが、きっと彼女が脳内で描いている自分はこういうライトスキンの黒人女性なのだろうな、ということがわかります。喋り方も黒人女性っぽさを意識していますしね。
biracial coupleに向けられる視線
だけどbiracial coupleに向けられる世間の視線には、やはり偏見がまだまだあるようです。この記事のbiracialを黒人男性と白人女性に限定した理由もここです。
例えばアメリカで黒人男性と日本人女性がカップルとして一緒に歩いていても、あまり関心を引きません。だけど黒人男性と白人女性だと人々は色眼鏡をかけてみます。
白人女性といってもアラナさんのようにダークヘア、ダークアイで肌だけぬけるように白いエキゾチックなタイプならまだましなのでしょうけど、これがテイラー・スウィフトみたいなブロンドでライトヘアといういかにも白人といった外見の女性だと、偏見を持たれやすいし、しようがないことなのです。
「世の中に同じ人種の異性がこれだけ多くいるのに、なぜお互いにわかりあえそうもない白人/黒人を選んだの?」と思わずにいられないのは、人種ごとに理屈では説明できない特性があるのです。それはDNAレベルのものもあれば、習慣の違いからくるものもあります。
黒人男性と白人女性のカップルほどではないけれど、その逆(白人男性と黒人女性)もぼちぼち増えています。