Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

寛いでもらう。会話のきっかけを作る。それがcoffee table book。


時々外国人のお宅にお邪魔すると、リビングのテーブルの上にハードカバーの大き目の書籍が積まれていることがありますよね。あれはcoffee table bookと呼ばれているものです。

flavorwire.com

上記は「洗練された人々のためのcoffee table book50選」というサイトなのですが、やはりアートの本が多いですね。どういう本をcoffee table bookに選ぶかで、その人のセンスがわかるわけですが、coffee table bookはそもそも自分のセンスを見せつけるために置くのではなく、来客に寛いでもらうために置かれるものです。

カウチに座り、なんとなくお互い最初はぎこちないわけですが、そんな時に「おっ」と目に入ったcoffee table bookを手に取らせて、それをぱらぱらと見てもらうことによって、会話のきっかけを作ったりすることができるというわけです。


だから興味もないのに「これをもっているとなんか『わかってるやつ』に見てもらえそうだから」という理由だけでcoffee table bookを選んでしまうと、いざお客がその本を開いて興味を持ってくれても、会話が続かないのです。なぜならあなたはその本に対して愛着も知識もないのですから。

ところで私なら迷わずこれを置きます。ハードカバーではないけど、そんなのどうでもいいです。

金魚養画場 (英語の解説文あり)

 



金魚アート。スランプに陥っていた作者の深堀 隆介氏は、この金魚アートが当たり、インスピレーションを与えてくれた、当時飼っていた金魚に感謝して「金魚救い」(笑)と言っているそうですが、この作品集は本当に可愛らしいのです。真夏日に眺めていると、ちょっと涼しい気分になれます。病院の待合室においてもいいんじゃないかな。
ただこれはあくまでも作品なので「こんな小さいところに閉じ込めた金魚を描くなんて動物虐待だ!」と熱くなる人にはおすすめしません。これはアートです。お菓子の入っていたプラスチックの入れ物の中で泳いでいる金魚なんて、もう本当に生きているように見えます。

【深堀 隆介氏のインタビュー記事】

www.widewalls.ch

あとはギリシャの猫を集めたこの写真集も置きたい。その国にしかない色彩ってありますよね。その色彩の中でごろごろする猫の可愛いことといったら!!!

 
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