Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

危なすぎるからよしとけと言いたいPlayer

しばらくこのブログの更新を怠けていた間にものすごく危険な黒人男性に出会いました。
「マリアさん、会ってほしい人がいるの」

ある女性が私にそう言いました。恋人を紹介されるのかなと思っていたら、まだつきあっていないらしく「マリアさんから見てどう思うか率直な感想を教えてほしい」と言われましたので、率直な感想を申し上げました。
「私が独身で20代半ばくらいなら思い切ってつきあっていたけど、20代後半になったらきつい。やっぱり結婚を意識して焦りもあるだろうし、ああいうタイプに傷つけられたら立ち直るまで時間がかかるから。でも若くて元気だったら行ってたな。それで短命のロマンスを味わって楽しむ」

私は精神的に20代後半で既に守りに入っていた女ですよ。そんな私の意見を聞いた彼女も20代後半で「やはりそうか」、といった表情をしました。

この青年、ライトスキンのブラックなのですがまず顔も体もよくて一目見て「Honchで釣り上げることのできない大物」とわかります。そもそもHonchで遊んでない。

そしてファッションは典型的なhood ni**aなんだけど、hoodの過剰演出がないというか、まったく力が入っていないのです。若い黒人の男の子で時々いるでしょ?すごく必死にhoodに見られたがって力みすぎている子。話を彼に戻すと、上下ともにバギーなのに、その上からですら筋肉質な体持ち主であることがすぐにわかる。
日本に暮らし始めて5年以上経つそうです。ゲットーで育った彼は来日した時にあまりの平和さ、街の清潔さ、店員をはじめとする人の親切さに衝撃を受け、そのまま住みついてしまいました。だけどゲットーから遠く離れて暮らす今も、彼には「日本に長く暮らしている外国人」の雰囲気がまったくなくて(ただし日本語は結構できる)ゲットーの香りが漂うのです。
だからといって「悪そうなやつはだいたい友達」という感じでもないし(つるまなさそう)、横須賀で「一人サウスロサンジェルスごっこ」をしているようにも見えない。何も主張していないようで、実はすごくこだわりや主張が強そうなところもセクシー。そしてなんといっても彼は賢い子。
彼の言葉の端々に含まれる彼女を誘惑するようなニュアンスを、彼女は気づかないふりをし続ける。私はもったいないと思いますが、気づかないふりをしたくなる彼女の気持ちもわかります。彼は危ないから怖い。
何が怖いかというと、あの余裕。
彼の誘惑に対して乗ってこない彼女に対する余裕。鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥。女に不自由していない男性にしかあの余裕は醸し出せません。決まった相手がいないのであれば、彼が誰と何をしていようが自由です。だからといっていざちゃんとexclusiveの関係になったら、常に不安にさせられそうな男。若い頃ならこういうplayerに結局遊ばれても「まあ結構いい男だったな。ご馳走様でした」と面白がって前に進んでいけますが、彼女の年代になるとすぐに立ち上がって再び歩き始めるということは、なかなかできなくなります。
それでも惹かれてしまう危ないPlayer・・・・。

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