あなたがもしも"That's so gay."というフレーズを聞いたら、ダイレクトに性的嗜好であったり、左側のりゅうちぇるみたいな、「もしかしてオネエ?」と思うような容姿をイメージしませんか?
実はgayという単語の定義は、容姿や性的嗜好も確かに含まれますが、それよりも容姿や行動、仕草に現れてしまう女々しさに対して向けられています。 同性愛者を侮辱する意味でso gayというのではなく、「男のくせにXXXX」という感じ。
例えば・・・・
身づくろいやメンテナンスに過剰な力を注ぐ
例えば鼻の毛穴なんて、よほどひどくない限りアメリカ人男性はパックしてまでケアはしません。なぜならパックしている自分の姿=「なんか女みたいだな」を想像したくないからです。
ゆえに男性がやたらとブランドに詳しい(女性と話が盛り上がるレベル)のも、ちょっとgayな感じです。例えば映画「キューティー・ブロンド」に登場したエンリケ。
"Gay men know designers. Straight men don't." 「ゲイはデザイナー(ブランド)に詳しい。ストレートの男は違うわ」(エルのセリフより引用)
「昨シーズンのプラダの靴で偉そうに足を踏み鳴らさないでくれる?」というセリフで主人公エルは「エンリケはゲイよ!」と気づきますが、このシーンのもっと前に気づけよ!明らかにゲイですから!また今ではmetrosexualというカテゴリーがあるため昔ほど「ブランド好き=ゲイ」という風には見られません。
アジア系男子フィギュアスケート選手を例にとってみよう
フィギュアスケートという種目そのものがアメリカ人男性にとってはso gayです。
その中でも羽生選手の衣装の好みは確実にso gayです。だけどジョニー・ウィアーさんのコスチュームのテイストを好む王子様風羽生選手に比べると、同じアジア系でもアメリカ代表のネイサン・チェン選手みたいに「見た目にあまりかまっていないゆえのテンパ」だとそれほどgayでもありません。
だからといってストレートのアメリカ人男性がまったく見た目にこだわらないのかというとそうではありません。必要以上にこだわらない、というだけです。
That's so gay. な精神の例
この気持ち悪さもso gayです。
なんかこの男性の惚気の仕方は気持ち悪い。彼女ageしてるようで、根拠の無い自分ageしてるよね。しかも「自称、強要されちゃった」体で。ダッセーな!! https://t.co/twdn9hQqz2
— りーたん (@ri_tan38) 2017年4月10日
このダッセーな!!という女々しい感じがso gay。
上に貼ったツイートとは話は変わりますが、私の知っている日本人男性で白人専門の人(白人女性にしか性的魅力を感じないため、交際相手は白人限定という意味)がいました。
彼は白人女性とつきあうためにリサーチをしっかりしていました。彼女達がどんなことに興味があるのか、それをチェックして会話を盛り上げるのです。のちに大人気TVシリーズとなるSex and the Cityがアメリカでもそれほど話題になっていない頃から、既に彼はこの番組のことを知っていました。リサーチの結果です。
こういう行為はアメリカ人男性から見ると女に媚びていて気持ち悪い=gayにあたります。
こういう精神を感じられる行動やシーンが凝縮されたのがこの映画です
最後に映画Knocked Upからこんなクリップをどうぞ。