ランクの高い夫を持つ女性達は「夫のランクは私のランク」と振舞いますが、妻をオフィサーに持つ男性達の場合は少し様子が違います。妻が一家の大黒柱となると、扶養家族として肩身が狭いのでしょうか。
だけど中には「僕はこんなに楽な仕事をしながら、海外暮らしも楽しめる!そして女の子達もたくさんいるし・・・♪」と調子に乗りすぎて、三行半をつきつけられた男性もいました。
誰も驚かなかったイケメン君の離婚速報
「ああ、やっぱり離婚したんだ」と皆の反応が一致した離婚速報。
離婚したのはロベルト君という、アメリカでも日本でもない、第三国出身のハンサムな男性でした。
母国で官僚として働いていた時に、当時既にUS Navyでオフィサーとして勤務していた奥さんと知り合って結婚し、奥さんの日本赴任が決まってともに来日しました。
私達の間ではもっぱら「逆玉にのってうはうは」というイメージしかないほど、チャラ男インターナショナルだったロベルト君。奥さんの稼ぎでしょっちゅう旅行に行き、また日本人女性従業員達にちょっかいを出しまくっていました。
多分日本人女性達にかまってもらっている時しか、自分が男性として優位に立てていると感じることができなかったのではないでしょうか。優秀なオフィサー妻を持ち、妻のネットワーキングのために会食やパーティーに夫婦揃って参加しても、言語の壁が立ちはだかる・・・(彼の母国語はラテン系の言語でした)。
だから自分よりも英語が話せない日本人女性従業員達とじゃれあうことで、自尊心を守っていたのでしょう。
妻の駐屯先についてきている男性達のキャリア形成
ロベルト君が来日してからは、他の扶養家族同様、ベースの中の仕事という限られた選択肢の中から選ぶしかなく、等級の低い仕事についていました。
妻の赴任に伴って来日した男性の多くは、少しでも等級の高い仕事を探します。もちろん競争率は高いのですが、やはりアメリカに帰ってからのことを考えると、在日期間中もキャリア形成を無視することはできません(関連記事:米兵と結婚してうまく行っている女性達が持っているもの - Inside the gate)。
だけどロベルト君は、おそらく言語の壁のせいでしょうか、マネジメント以上の仕事につくことができませんでした。
離婚の手続きが完了し、軍から出国指令が出た
日本人女性達に色々とちょっかいを出しているのが奥様にばれたのでしょう。ついに三行半をつきつけられたロベルト君。
離婚手続きが完了すると、軍から出国指令が出ました。こうして指令に従って、母国に帰りました。離婚後も横須賀基地に留まって働き続けるにはSOFA sponsorが必要ですが、彼にはスポンサーがいませんでしたし、スポンサーを獲得して働き続けることにメリットは感じていなかったでしょう。だって自分の稼ぎだけでは暮らしていけませんもの。
だけどさすがチャラ男インターナショナルのロベルト君。金ヅルをしっかり確保してから母国に帰っていきました。金ヅルとは、もちろん女性オフィサーです。今もその女性オフィサーと遠距離恋愛をしているので、もしかすると結婚の手続きも始めていて、後はビザが下りるのを待つだけかもしれませんね。
◆US Navy Military Ranks, lowest to highest
Married to the Military: A Short Story Collection Sharing the Everyday Joys & Struggles of Military Wives
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