先日横須賀基地のあるハウジングに、あらかじめ注文しておいたメキシコ料理をピックアップしにいった時、同じようにピックアップに来ていた知人のスカーレットに会いました。
少し彼女と立ち話をしていたら、彼女がこんな風にいいました。
「このメキシコ料理の注文を受けている奥さんみたいに、海外にいる時にここぞとばかりに稼ぐネイビーワイフって結構いるのよ。中には夫よりも稼ぐ奥さんだっているくらい。
(諸手当が恵まれている)日本にいる限りネイビーワイフは働かなくても暮らしていけるのに、しっかりしていると思うし尊敬するわ」
スカーレットが言うように、働くことなど思いつかず、チートスなんかを食べながら日がな一日Netflixを楽しみ、夫がディプロイメントに出ている間には他の男と遊ぶネイビーワイフなど腐るほどいます。
自立心旺盛なネイビーワイフ達のマーケティング
だけどこのメキシコ料理の販売をしているマダムのように、アメリカに帰ったら商売として成り立たないけれど、海外にいるからこそ商売としてやっていけることに果敢に(気軽に?)挑戦するネイビーワイフもいます。
「働こうにも基地の中の仕事しか選択肢がないし、競争率は高いうえ、どれも面白そうな仕事じゃないし・・・だったら自分で仕事を作ろうか」
そんなノリなのかもしれません。
例えば私が昔通っていた料理教室の先生も、池子住宅地区に住むネイビーワイフでした。
アメリカに帰ったら彼女が作る家庭料理を習おうという人はいません。だけど日本(海外)なら興味を持ってくれる人がいる=マーケットがある。
彼女達の共通点としては、あれこれ考える前にとりあえず始めてしまっていることでしょう。最低限準備はしたでしょうけれど、あとは運営しながら様子を見て、改善が必要であればそうしていくといった感じ。
そうやって荒稼ぎして日本を去るわけです。それから子供達にモデル活動をさせて小銭を稼ぐ人もちらほらいます。
ネイビーワイフ達は立場的にはdependent(扶養家族)と呼ばれますが、精神的にはindependent(自立している)なネイビーワイフも結構いるということです。
語学のハンデを乗り越えて頑張る日本人妻達
ただし、海外にいる日本人妻達がアメリカ人ネイビーワイフと同じようにやろうと思っても、やはり簡単にはいかないのです。
なぜならアメリカ人ネイビーワイフ達には「英語で学べる料理教室に通いたい」というマーケットがちゃんと存在します。英語は強いのです。
だけど海外で暮らす日本人妻にとっては、現地の言語を流暢に話せることが現地でビジネスをすることにおいて最低限の条件になってしまいます。
潜在的なマーケットの中でまずは認知度を高める
"最近いいなと思ったメイクアップのtutorial video - IAMHOPE Pさん - Inside the gate"という記事でご紹介したIAMHOPE Pさんは、メイクアップアーティストとしてお仕事をされていますが、驚くくらい料金を低く設定されています。
どのくらいか詳しい金額は忘れてしまいましたが、現在お住まいのニュージャージーでは、女性がドレスアップしてヘアメイクもきちんとして、お出かけして楽しむ機会が、ニューヨークやロスといった大都市に比べて少ないということ。
そんな風にプロによるメイクアップの需要そのものが少ない田舎で、最初から強気の価格設定をしても誰も仕事を依頼してくれないので、まずは名前を売るために料金を低く設定されているそうです。早く名前が売れるとよいですよね。
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